あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

人いきれで疲れている? 男体山

2008-03-30 17:35:06 | 女性のひとり旅

中善寺湖畔にある日光レークサイドホテルでとる昼食は、周囲に広がる景色もお料理のひとつ。なだらかな稜線は湖からのガスでカーテンがかかっているようですが、ここだけにあるという鉄製(!)の赤い鳥居はくっきりとうかびあがっています。

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鳥居の近くにあるのは伝説の「巫女石」です(写真)。男体山が明治5年(1875)まで女人禁制だったことは知られていますが、禁を破って登ってしまった巫女は、その信仰心にもかかわらず石にされてしまいました。石はアーモンドポッキーをもっと太くして逆さに立てたような感じです。

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一体誰がそんなことをしたのでしょう。掟を守らせるためには、こんな見せしめが必要だったのでしょうか。あいよっこは単純に「女人禁制は断固反対」と言うつもりは全くありません。でも男には女がいないところで修行したり、懺悔したり、反省したり、また新しくリフレッシュしたり、という機会が必要なのかな?とは思うのです。実際のとこ、どうなん?<o:p></o:p>

 

写真:かわいい郵便局が門前にありました。

 

奈良には今でも女人禁制で物議をかもしている「大峰山」があります。奈良の地元の人たちには「男の子は10歳くらいになると、父親と一緒に大峰山に登る」という風習も残っています。そして絶壁の頂上から下に吊り下げられて「誓」の儀式?(詳細はわかりませんが)などをするのです。<o:p></o:p>

これは男の子が男性になるための儀式(イニシエーション)のひとつだと思いますが、現代社会では儀式もそれに代わるものもほとんどなくなりました。そのせい、とは言いませんが「男が男になること」が大変難しくなっているようにも感じます。女人禁制ならば、本来の目的や意義のためにもっともっと活用してね。<o:p></o:p>

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「男体山の崩落」も心配です。バスに揺られながら両側の木々を見ていると、雪解けのためか細くて白っぽくて弱々しい感じです。根っこは土からかなり出てしまい、あきらかに表土が痩せているようです。今までこれほど痛々しい樹木や林を見たことがありません。遠い昔から長い間にわたりたくさんの人々が訪れたためもあるのでしょうか?

 

写真:東照宮では鐘楼などにいたっても金ぴか。お祭りのようです。

 

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いろは坂を下りているとき、谷に沿って大規模な崩落個所を見ました。修理、修復を行っているのですが、肝心の樹たちがこんな状態では、崩落を止めることは難しいと思えるのです。歴史や伝統があり、美しい姿の男体山をぜひ守って欲しいですが・・・。<o:p></o:p>

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金色が輝く、個性が光る、日光東照宮

2008-03-25 13:18:12 | 女性のひとり旅

 

 

写真右:三神庫のひとつ。正倉院の校倉つくりで作られているけど、雰囲気は全く違うよ。  まだ見ぬ異国の象を想像して描いた絵は面白いです。

 

東京駅に来た時は、丸の内グリルでランチをとるのが楽しみでした。昭和レトロな内装(というかあまり改装をしていない?)に、伝統的な正しい「洋食」。(たぶんね。当時の味は知りません)またお値段がリーズナブルなことも嬉しい。だけど改装工事でもう長いこと閉店しているようです。リニューアル開店されると思うけど、そして楽しみではあるけれど、もうあの雰囲気はないでしょう。ちょっと残念。<o:p> </o:p><o:p> 

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さて日光です。まず表門を入ったところで「おおっ~~!」と思わず感嘆の声がもれました。東照宮は改装が進んでいますが、目の前の「三神庫(さんじんこ)」は丁度手入れが終わった場所なので色がいっそう鮮やかです。とにかく金色はまぶしく、装飾はにぎやかで、立ち居振る舞い(?)がはではでなのです。案内の人は、しきりに改装にはお金がこのくらいかかった、これを今作るといくらかかるということを教えてくれました。

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奈良の正倉院の校倉つくりを模した建物(写真)もあるけど、かなり雰囲気が違います。そうなのですね、たぶんブラウン基調の奈良の寺社を見慣れているので、あまりにも違う雰囲気にびっくりしたのかも知れません。でも奈良の寺社も新築当時は色鮮やかだったらしいです。まくらことばの「あおによし」がドラマの影響もあり有名になりましたが、青とは今で言う「緑色」で、丹は「朱色」ですよね。

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そしてなにが一番っていうと、やはり国宝「陽明門」!「1日中見ていても飽きないので『日暮らし門』と呼ばれる」ということもむか~し学びましたが、その時「そんなヤツおらんやろ。チッチキチー」と思ったことを記憶しています。

実物は全体がパステルトーンの薄いグレーだという印象です。ひとつひとつは全くそんな色ではないのに、なぜでしょう? 壁という壁に、軒先に、なげしに、そして柱にも、あらゆるところに細かい彫刻や細工が施してあります。しかも人や動物などの表情も実に克明で興味深いです。なるほどこれは、日が暮れるまで見ていても飽きないでしょう。しかし首やあごは確実に疲れます。<o:p></o:p>

 

「鳴竜」も印象に残りました。説明の僧侶が拍子木を打つと、天井の竜の絵から「鈴が転がっているような反響音」が聞こえてくるのです。意図してつくったとするとすごいことですね。それとも単なる偶然?

 

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写真:左甚五郎作の有名な「ねむり猫」。正面からは寝ているようですが、下から覗き込むとしっかり「家康のひつぎ」を守っているんだとか。

 

 

でもひとつ残念だったことは、お寺のやり方がとても商業主義に感じてしまったこと。まず「鬼門封じの丸い紙製吊るしもの。お祈り込み」(3000円)のお勧めがあり、次にはここだけの「正式な木製じゅず。祈願済み」(3000円)などと続きます。改装に莫大なお金もかかるし、お寺の運営も大変なのでしょうが・・・。<o:p></o:p>

あいよっこが好きな沖縄地域の島々では、ほとんどなにもない拝所でお祈りをしています。宗教心という視点からは、なんだか対極のところにあると感じてしまいました。文化遺跡、歴史資産と考えるほうが良いのかな?<o:p></o:p>

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日光サル軍団とにらみ合い

2008-03-22 21:55:36 | 女性のひとり旅

 

東京駅に着いた時、まずめざしたのは丸の内南口です。かなり長い間工事中ですが、外に出て塀に沿って進むと臨時の「はとバス」乗り場が。そこでパンフレットをゲットしました。1日で用事を終えて2日目は日帰りバスツアーに参加する魂胆なのです。前日の5時までに予約すれば参加可能のツアーも多いです。<o:p></o:p>

 

どこにしようかな?ガイジンさんと一緒に英語のツアーも面白そうだし、梅が見ごろの水戸方面もタイムリーだし、のんびりと伊豆や草津温泉もいいかな?でも実際に催行されるかどうかわかりません。結局「日光・中禅寺湖周遊」コース(昼食付き・9980円)に決定しました。参加したのは312日でしたが、8日に雪解けを待って始まったばかりです。

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「日光見ずしてけっこうというなかれ」というフレーズは昔習った気がします。検索すると「日光、結構、もう結構・・」とか「日光、結構、コケコッコー・・」とか書いてあるよ!あまり印象が良くなかったのかな?とにかく普段は首都高速道路を抜けるのも、いろは坂を登るにも渋滞がすごいらしいです。でも今回は往復ともスイスイと順調で、ガイドさんのワンパターン「みなさんの善い行いで、行きも帰りも早めに着きました」。こんな事情もあり「どうせ名前だけなんちゃう?」という先入観は嬉しい誤算でした。徳川一家すごいです!世界遺産に登録されたのも納得。

 

最初に行ったのは日本3名瀑のひとつ「華厳の滝」です。約100mの高さがあり、普通は正面の上方から見ますが、エレベーター(往復530円)で下に下りて見ることもできます。滝の下のほうには氷のつららができていました。つららって普通は垂れ下がってできるものですが、下から盛り上がっているのです。これって珍しいものなんでしょう?(写真上)

 

<o:p>写真:雪が残って幻想的な景色でした。でも寒っ!</o:p>

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華厳の滝というと「藤村操の自殺とそれに続いた人たち」があまりにも有名ですが、エレベーターから降りる道の途中に「慰霊の像」がありました。今では自殺する人もいないようですが。

 

写真:自殺者の慰霊のため設置されている。

 

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さて中善寺湖畔にある老舗「日光レークサイドホテル」で、ごく普通の和食定食をとり、湖畔を散歩しました。日光で有名は動物といえば? ---そう、「日光サル軍団」。道路の真ん中で3匹がビニール袋をもてあそんでいました。写真を撮っていると、後ろに気配が!振り向いて目が合ったとたん、スカートの後ろをつかんで離さないよぉ!キャア! 離した。でもまたあいよっこは見てしまう。また真っ赤な威嚇の顔でつかむ。目を離して逃げればいいのに、どうしても見てしまうのはなぜ? どんな顔をしてるのか、どんな表情なのかとっても見たいんだよ~。まっ、黒いスカートで助かったよ。(最初の写真)<o:p></o:p>

続く。

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東京ミッドタウンの高級チョコレート

2008-03-17 01:11:02 | 女性のひとり旅

わき道にそれたついでにリアルタイムの日記を書いちゃいます。東京に行ったので東京弁なんです。用時があって行った311-13日、2泊した赤坂のホテルから東京ミッドタウンまでは歩いて5~10分でした。一世を風靡した六本木ヒルズもそこから約10分程度だし、赤坂駅前に完成しつつあるTBS関連の「アカサカサカス」の3つがほぼ直線上に並んでいます。大規模な再開発の街つくりが盛んに行われているのです。やっぱ人が多いと活気がありますね。

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ミッドタウンの開店は11時なので、まずは外側に広がる「ガーデンテラス」を一回り。隣接する公園に続いているため、都会の中の広大な緑のオアシスとなっています。遊具(ブランコ・滑り台など)なのかアート(芸術作品)なのか、渾然一体のデザイン性の高い造形物が多数点在しています。朝なので芝刈りをしたり遊具の掃除をしていましたが、手入れも大変でしょう。外から見るとメインの建物が日本風の竹、鳥かごなどのイメージを表現していることがわかります。(写真) 

 

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屋根がガラスの(カラスではないよ)鳥の巣のような「プラザ」から「ガレリア」の正面ドアを入ると、高い吹き抜けの天井から水が垂直に落ちています。これは天から落ちる聖水を神社の手水鉢が受けているイメージだそう。つまり聖域、結界などを意味するのでしょうね。う~む店内は聖域なんだ。

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このように街のメインテーマは「和」です。モダンなデザインと、木製フローリングの床、行灯風の看板など、木や和紙を多く使った建築が融けあっている感じです。そのためかとても優しくてなんとなく落着く雰囲気なのです。なんだか見本市っていうか、街のデザインとか先進性とかをアピールする展示場のような気がしてきます。

 

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ちょうどホワイトディだったのでスイーツ売り場はどこも人でいっぱい。思うのですが、最近のお菓子、ケーキやチョコって高すぎません?まあ乳製品も小麦粉なども値上げで致し方ないのかなあ。それにしても高級スイーツ売り場は今や宝石売り場と見まがうばかりです。<o:p></o:p>

ところでここにはアメリカ・ダラス発の高級チョコレート「NOKA」のお店もあります。ハリウッドのセレブたちも愛してやまないというチョコはな~~んと20×15×5mm(ミリだよ)が4つぶ入って¥3200!まさにチョコの宝石。店員さんは手袋をはめて扱うんだよ。

「それは一個入りですか?」とショーケースをのぞきながら、小さな巾着袋(¥500)を指すと、「いいえ、この写真のケースを入れる袋(だけ)です」という返事でした。(恥)

 

写真:うわさの高級チョコ。後ろは大切にするべき、ありがたい袋とパンフレット。

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「高い」と文句を言いながらも、「高いから」買ってしまったあいよっこもどうかと思うけど。だって、どんな味なのか気になるでしょう?さ~てお味のほうは?う~むまず香りを充分かいで、その後舌に乗せて、転がして?、しっかり味わって・・・。こんなにしっかり味わうこともあまりないなあ。やはり高いものは違う! 確かに甘くなくて、複雑なカカオの味がする。(ような気がする)ああ、でも美しい人と美味しいものははかない。約1分間の後に溶けてなくなってしまいました。

 

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高い、ということではホテル・リッツカールトンも相当で、1泊通常でも56万円からでしょう。ホテル内?にはアメリカの高級医療機関もあるようです。<o:p></o:p>

家具付高級賃貸住宅なども併設されており、「高級」もテーマのひとつ?<o:p></o:p>

 

写真:都会の中では作りものの小さな自然でもこどもは大好き。六本木ヒルズの庭。

 

その後六本木ヒルズにも行ってみました。確かにオフィスが入っているタワーは人の出入りも多かったですが、ショップのほうは閑散としていました。まるで迷路のようなつくりです。初めて行った目から見ると、設計に問題があると感じてしまいます。やたらだだっぴろくて、エスカレーターなどばかりが目に付くのです。肝心のショップは少なくとも20店舗は「リニューアル」とか「閉店」とかの看板が出ていました。ある程度まとまっていないと買い物もしにくいでしょう。まだまだ新しいのに流行り廃りの速さに驚きです。<o:p></o:p>

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いろんなことがあるから旅は面白い

2008-03-14 01:08:36 | あいよっこの島々模様

田口ランディさんの小説『アンテナ』は、僕の妹真利江が6歳のとき、ある朝忽然となんの痕跡もなく消えてしまう物語です。その後家族は自殺・病死や精神の病となり崩壊状態となります。増築を重ねた家のドアが象徴的に描かれていて、犯人と疑われたシゲあんちゃんはドアの後ろで首を吊っていたり、用をなしていない奇妙なドアがあったりするのです。

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写真:本部半島の先にある備瀬崎海岸。朝早くから釣り人。

 

沖縄本島のA民宿で思い出したのはこの小説でした。2階に上がると、両側に部屋が並ぶ真ん中に細い廊下があります。廊下のつきあたりあるドアは部屋ではないようです。そして案内された一番端の部屋のドアを開くと、正面にあったのは? 不釣合いに大きくて、ペンキで青色に塗った金属製のドアだったのです!この鍵がかかっているドアはいったいなんのためにあるのでしょう。

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一昔前には和室を洋室に改造することが流行りましたが、そんな感じの合板の壁、宮付きの旧い型のダブルベッド、普通の布団、赤紫色のシルエットと音だけの小さなTV・・・。さらに困惑したのはトイレです。これも改造した感じで広くて、白いタイルが張りつめてあります。丁度真ん中に洋式便器があり、あきらかに後付のシャワーヘッドと小さな鏡と洗面台が前の方にくっついています。時節柄寒いこともあるけど、どう考えても使いにくい感じです。ここで裸になるのはどうしても抵抗があるのです。確かネットサイトでは「バス・トイレ付き」とあったのに、これでは「シャワー・トイレ付き」の表示にする必要があるでしょう?<o:p></o:p>

 

こうした奇妙な感じのお部屋に比べると、玄関の?ガラス戸を開けて入ったら子どもたちが遊んでいたり、靴やダイニングがやや乱雑だったりしたのは問題ないことだったのです。よほど帰ろうか(どこに?)と思いましたが、次の朝までがんばる(なにを?)ことにしました。しかしここでも無事に朝は来ました。

 

写真:夕食も美味しかったけど朝食は特に豪華でした。右上の「はやとうり」を薄味で煮た料理は、とうがんに似ています。あばぁが説明してくれました。

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いつになく朝早く(7:30頃)、すぐに出発態勢でダイニングに下りるとご主人が待っていました。普通の世間話をしたのですが、もしかするとあいよっこを調査員と疑ったかもしれません。最近はお客さんを装った調査が流行りと聞きますが、こんな調査もあるのでしょうか?まあこんな時期に、こんなところ(どんなところ?)に、おばさんがひとりで泊まるのはかなり珍しいだろうし、疑われるのは無理もありません。宮古島で再会したとき、ご主人は「やはりそうか」と思ったでしょうか?それとも?

 

朝食をとりながらあたりを見ると、ダイニングや玄関周りがなんだかすっきりときれいになっています。昨夜、遅くまでガタゴトしていてそれも気になっていたけど、お掃除してたのね?

 

写真:備瀬のふくぎ並木。想像以上にたくさんあり良い雰囲気でした。おかげで朝早く訪れたので、人っ子一人いないことも良かった。

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なんだか悪いことばかり書いてしまいましたが、おばぁが作る手作りの沖縄料理はとても美味しかったですよ。そして2食付で5000円というのも安いともいえるのですが・・・。付け加えますが、普通の、人の良い感じのご家族でした。

結局書いてしまったってことは、偶然会ったことが逆説的にきっかけになったってことですね。でもここまで前触れがあると、その後を聞きたくなるのは当然ですよね? 

その日お風呂好きのあいよっこは、那覇で「りっかりっか湯」という銭湯に入ることになってしまったのです。<o:p></o:p>

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