あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

日本警察のプロファイリングとポリグラフ ―その2―

2012-06-16 16:18:51 | 日記

 

                             写真撮影日は2012/5/22、佐渡ヶ島「ドンデン山」のトレッキングコース。<o:p></o:p>

                             写真:「オオイワカガミ」の可憐さに感激!<o:p></o:p>

                                 てっぺん上の花だけ上を向いている。 <o:p></o:p>

 

 

さて先日、京都市で「犯罪と被害防止に貢献する心理学」(日本心理学会主催)というシンポジウムがあり、①仲 真紀子氏(北海道大学)が「司法面接の実践と問題」、②小泉令三氏(福岡教育大学)が「加害防止のための対人関係能力育成プログラム」、③越智啓太氏(法政大学)が「心理学を使って犯罪を捜査する」をテーマに講義されました。

 

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 ここでは③について簡単に紹介します。越智氏は警視庁でプロファイリング捜査を担当されていて、日本警察のプロファイリングについて「かかわりの歴史、方法と具体的な例、最前線とこれから」などを説明されました。

 

 

 

写真:まずは「カタクリ」がお出迎え。

   妙高高原のものより細身です。

 

 

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 日本では従来、犯罪心理学は主として犯罪者の矯正・更生のために使われ、まず犯罪者の研究としてポリグラフが世界的にも早い1960年代に導入され、現在では年間およそ5000人が被験者となっています。

 

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外部に漏れないよう警察内部での研究が進んだ結果、精度はおよそ85%と高いレベルに達して、「犯罪心理学≒ポリグラフ」と言われるほどになりました。「ポリグラフは嘘そのものを見破るのではなく、『記憶の再認を身体に聴く』というもので、質問をうまく作れるかが重要です」。

 

 

 

写真:「オオタチツボスミレ」のさわやかな紫色

 

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「日本のプロファイリングは米国FBI式ではなく、英国のリバプール方式と呼ぶ『統計論を利用した方法』を採用していて、盛んになったのは神戸でのサカキバラ事件や宮崎勤の事件で、TV報道等に影響された部分もある」とのこと。

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越智氏が現在研究しているのは「犯人の自殺可能性の予測」で、「これにより犯人の早期確保や居場所の推定、付近住民の安全対策などに効果がある」と話されます。

 

 

 

写真:「エンレイソウ」は花が咲くまで15年もかかるらしい。

   葉の上のアリさん見える?

 

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 画期的なのは「これまでは犯人捜査に使ってきた統計的プロファイリングを、今後は、たとえば『被疑者と被害者が知人の確立は5%』などのデータを弁護側が使うこともありうる」ということです。

 

 

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でも、とあいよっこは思います。こうした科学的データが冤罪に活かせるといいですが、でもデータを持っている方が、戦う相手(弁護側)と簡単に共有できるのかなあ?そのあたりがうまくいくといいですが・・・。そういえばゴビンダさんの事件ではポリグラフは使ったのかな? あるいは使ったけど無視したのかな?

 

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最後にフロアーからの質問「ポリグラフの使用に対して、被疑者の人権は?」に対して、「これまではあまり問われなかったが、かなり深い部分まで入っていくのは事実です。これからMRIなどの機器も使われるでしょう」という答えでした。

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ネットで検索すると「MRIうそ発見器」というのがアメリカではすでに実用化に向かっているようです。ポリグラフに比べ精度が高く、90%以上の発見率だとか!

 

 

<o:p>                    写真:「エチゴキジムシロ」と手前に「ヒトリシズカ」</o:p>

<o:p>                        (ボケてすみません)</o:p>

 

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「ううむ、それならBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス:脳介機装置)を使えば、面倒な分析なしで、ウソがダイレクトにわかるのでは?」と、さらにあいよっこの妄想は広がっていきます。<o:p></o:p>

「念じるだけでONOFFできる家電」、「前にいる人が暑がっていると感知して調整するエアコン」、「障害のある人が脳で念じて操作できる車イス」などのニュースを聞くと、技術的には可能なはず()

 

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そうした技術や捜査が「冤罪の防止」「犯人検挙率アップ」につながるのは朗報ですが、反面、その頃には「人権」というものをいったいどう考えるようになるのでしょう?

 

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いすれにしても強く、強く、思うのです。「絶対に容疑者にはなりたくな~~い!」<o:p></o:p>

 あなたは? 大丈夫?

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<o:p>写真:「チゴユリ」風が強いためか寝ています。</o:p>

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 ★☆★先日と同じ話題提供者・同じテーマで、今秋東京で以下のシンポジウムが開催されます。興味のあるかたはご参加ください★☆★<o:p></o:p>

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公益社団法人日本心理学会「公開シンポジウムのご案内」<o:p></o:p>

【東京会場:先着500名】<o:p></o:p>

<st1:OLKEVENT w:st="on" AllDayEvent="0" End="2012/11/17/16/30" Start="2012/11/17/14/00"><st1:OLKEVENT w:st="on" AllDayEvent="0" End="2012/11/17/15/00" Start="2012/11/17/14/00"><st1:OLKEVENT w:st="on" AllDayEvent="1" End="2012/11/17/14/56" Start="2012/11/17/14/56">日時:20121117</st1:OLKEVENT>()1400</st1:OLKEVENT>1630</st1:OLKEVENT><o:p></o:p>

場所:東京大学駒場キャンパス 13号館2F/1323教室

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日本警察のプロファイリングとウソ発見器 ―その1―

2012-06-14 19:43:21 | 日記

 

 

 

 

                      写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

                      写真:佐渡海府海岸 巨大な海蝕岩盤が続く平根崎

 

 

  梅雨の中休みのさわやかなお天気なので()、今日は日記を書きますね~。

 

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 東電OL殺人事件で収監されていたネパール人の元被告・ゴビンダさんが、明日にも母国に帰るということです。「有罪」には当初から疑問が多く出ていたので、再審で正しい判断がされますよう。

 

 

 

<o:p>写真:尖閣湾で。朝はのんびり水浴びをするカモメたち。<o:p></o:p></o:p>

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かなり昔の足利事件、布川事件や、最近では厚生労働省元女性局長に対する大阪地検の証拠改ざん事件など、司法の最高権力でもある検察庁および警察捜査に対する信頼が揺れています。

 

 

 

写真:昼には、トンビと一緒に餌付けの餌とり

 

 

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 報道などを見ると、検察庁は最高機関とはいえ旧態依然の考え方や方法(捜査をする前にストーリーを作るなど)や、組織的ヒエラルキー(まあ言ってみれば立身出世?)、そして世間とはかけ離れた非常識などもあるのだなあ、と思ってしまいます。

 

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 あいよっこは「被害者支援ボランティア活動」の一環として裁判支援を行うことがあり、最近痛感しているのは「弁護士と比べものにならないほどの検察官の強大なチカラ」です。もちろん被害者にとっては必要で重要なことなのですが、ここではちょっと第三者的視点から見ます。

 

 

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 写真:夕日が傾くとお休みの体勢

 

 

 

 常々指摘されているように検察側は国家的権力を持ち、公費で充分な時間をかけて捜査・立証が可能で、たとえば証人に対しても完璧な準備・打ち合わせ・リハーサルができます。一方弁護側はもともと論理的・納得的な立証が困難な立場であるうえに、お金も時間も充分ではないでしょう。

 

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 また今回の再審決定には「別の人物のDNAが存在した」ことが重要キーとなっていますが、こうした検査結果や捜査結果など重要データはほとんど検察側にあり、出すも出さないも検察側の都合による、ということになります。

 

 

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<o:p>写真:尖閣湾の「尖閣」は「先のとがった」という意味だそう。<o:p></o:p></o:p>

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 通説で「検察が公訴するとほぼ有罪」とか「無罪になるためには、有能弁護士を雇うために大金が必要」などと聞いていましたが、本当にそのとおりだなあ、と実感しました。そして「これは冤罪であったとしても、無罪を勝ち取るのは相当難しい。被告人になったら大変だ。ならないようにしなければ・・・」と決意を新たにするのです。

 

 

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 明日に続く・・・・・・<o:p></o:p>

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写真:尖閣湾グラスボート。でも海中の魚は少ない。

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祝!トキの赤ちゃん大空を舞う

2012-06-06 20:07:11 | 朱鷺色の空 【佐渡ヶ島と上越を巡る】

 

 

                     写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

                     写真:ドンデン山のドンデン池に残る雪<o:p></o:p>

  

  

527日、新潟県佐渡ヶ島でトキの幼鳥3羽の巣立ちが確認されました。自然環境下においては初めて孵化と巣立ちに成功したということで、長い間難航していた自然繁殖がステップアップしました。とっても嬉しい!

 

 

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 あいよっこは実際にトキを見たことはなかったのですが(当然?)、日本産最後のトキ「キンの物語」や美しい色や姿に憧れ、自分の編集工房を「朱鷺色工房」と名づけています。

 

 

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写真:直江津港から大型フェリーに乗って。

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Nipponia Nippon ニッポニア・ニッポン」という学名にもかかわらず、肝心の日本で絶滅してしまったのは本当に残念でしたが、中国からのトキたちがいつの日か大空を自由に飛びまわる日を楽しみにしています。

 

 

 

写真:「佐渡トキ保護センター」では入場者にポストカード。<o:p></o:p>

 

 

 

   環境省が提供している「放鳥トキ 子育てライブ」を毎日飽きることなく見て、「あっ! ヒナが3羽いるみたい」「親がいないけど、大丈夫?」とかハラハラしていました。【注意】でも現在映っているのは空になった巣だけですよ。それを見て「やはりここで育っていたヒナたちが巣立ったのだなあ」となんだか(自分も見守っていたような)特別な気持ちです。

 

 

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 ところで「朱鷺色」というのはウィキペディアでは薄いピンク色ですが、実際のTV報道や写真では、かなりオレンがかっているように見えます。個体差とか全体にどう見えるのか、などでまた違うのかもしれませんが、誰が決めたのかなあとちょっと気になります・・・。

 

 

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トキの一部の羽の色<o:p></o:p>

 

 

                 

そして「どんな環境で育っているのかだけでもこの目で見たい」と、52023日に佐渡ヶ島に行きました。車で行ったので、ついでに52426日には新潟県西部の妙高高原やひすい渓谷などを巡り、「日曜日に出て、土曜日に帰る」という「休日ETC割引利用コース」としました。

 

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写真:トキの里では餌場つくりに取り組んでいる

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渡る当日、世の中は次の日の「金環日食」、さらに次の日の「東京スカイツリー開業」ニュースで持ちきりで、いわば反対方向でもある佐渡ヶ島に行く人は少なかったです。ネット検索で佐渡汽船の乗用車往復運賃特別割引」を知り、島でレンタカーを借りるのとそれほど違わないので久々フェリーで移動しました。

 

 

                           写真:撮影していると「なにかいますか?」と、多くの人が停車する。<o:p></o:p>

 

 

 

特別割引は「平成24518()及び平成24519日(土)~78()までの土日祝日出発限定(復路はいつでもOK)」で、通常料金の半額になります。今日同社のHPを見ると、あらら、以前よりアピール度が低くなっているようです。幼鳥の巣立ちで観光客の増加が見込めるからかな?

ちなみに新潟・直江津港→佐渡ヶ島・小木港の往復料金は、(車運搬料¥7900+乗船料2等¥2530)×2=¥20860

 

 

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さてこの時期日本海側では、1000m級高地でもまだまだ雪が残っていて、雪解けのようすが見られ、そこから咲き始めた可愛い野草たちが満開です。「ここではこれから遅い春が来るんだなあ~」。日本の気候って本当に多様性に富み、豊かです。

 

写真:咲き始めた名物のトビシマカンゾウ

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