あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

十二湖は白神山地を感じる窓口

2011-11-21 14:51:31 | 北秋田を巡る旅

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          写真はすべて2011/10/27-10/1 北秋田を巡る旅。<o:p></o:p>

              写真:グリーンがかっている沸壺の池<o:p></o:p>

 

 

 すると次の朝、深浦観光ホテルの朝食にお米の漬物が出ました! ややこうじっぽいお米に甘酸っぱい小さなぶどう(山ぶどう?)…、不思議なお漬物ですが、かなり美味しかったです。東北地方の漬物文化が多彩なことは有名ですが、お茶漬けにお米の漬物の場合、重なって重複しているような…。考えてみると魚とお米(こうじ)の漬物がいわゆる寿司の始まりでもあり、漬物とお寿司って親戚ですね。

 

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深浦近辺を走る五能線列車を撮ってみたい、とポイントを探していると深浦漁港がありました。

 

 

「え~っ、これはカモメ?ねこ?」と思うくらい小太りのカモメたちが、警戒感もなくまったりとくつろいだ風情です。そういえばウミネコというカモメがいますけど、これ?

 

 

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写真:もし「うみねこ」なら、「なるほど!」と納得ですが…<o:p></o:p>

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こちらものんびりと見ていたら、朝の2本の列車が通り過ぎてしまいました。ギャオー! 仕方がないので線路を撮りました。         

 

                               写真:五能線の線路

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東北の日本海側は至るところがサンセットポイントで、なかでも「夕陽が近い町」深浦町の80kmの海岸線は「夕陽海岸」とも呼ばれています。弁財天を祀る「弁天島」も有名なビューポイント。道路脇から海中の大岩へと通じる道が伸びています。

 

 

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ここは海上の安全と豊漁を祈る古くからの聖地です。海岸線は荒波による奇岩・巨岩の名所でもあり、海側にまわると2時間サスペンスドラマのラストシーンのような険しい岩場に身がすくみます。

 

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写真左:「弁天島」の険しい断崖<o:p></o:p>

 

 

 

真下に広がる海は深くて蒼く、水面が朝日にきらきらと輝いています。すぐ近くに浮かぶ小船では男性が海を覗き込んでなにか、おそらくあわび漁なのでしょう、獲っているようです。

 

 

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 つぎにR101を南に上っていくと五能線「十二湖駅」があり、その先を左折して十二湖に入ります。 ところで関西人のあいよっこは通常「南下・北上」ということばを使いますが、当地では「南上」というのかな?

 

 

 

    写真:小船で漁

 

 

 

さて十二湖は江戸時代の1704年に起きた山崩れによって、谷口が堰きとめられてできたもので、実際には33の湖沼群がありますが、萌山から見えたのが12だったのが名前の由来となりました。

 

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 白神山系のブナの森から流れ出る水は透明度が高く、それぞれに特徴を持つ湖を作っています。特に青池は最も奥にあり、差し込む陽光や季節、見る角度によって微妙に色合いが変化するため、観光客はもちろんカメラマンにも魅力のロケーションです。

 

 

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 それでも透明度の高さでは沸壺(わきつぼ)の池が上といわれます。池のほとりには平成の名水に選ばれた「沸壺池の清水」の源泉があり、こちらは青というより緑に見えるのがまた不思議ですね。

 

 

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 周辺には稀少植物が多く、さらに約158種の野鳥も生息していて、人里近くなのに多くの自然が奇跡的に残っているのです。整備されたトレッキングコースは1-2時間でまわれます。

 

 続く・・・

 

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写真:青池は陽光が入る10-11時頃がおすすめ

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素朴で美しい自然に出会う旅=北秋田を巡る

2011-11-15 12:02:54 | 北秋田を巡る旅

                        写真はすべて2011/10/27-10/1 北秋田を巡る旅。<o:p></o:p>

                        写真上:十二湖の中で最も有名な「青池」<o:p></o:p>

 

  「まもなく右側に富士山、左手には北アルプスの山々が見えてきます…」。琵琶湖を過ぎた頃、伊丹空港から秋田空港に向う機内で機長のアナウンスがありました。急いでカメラを用意して臨戦態勢を整え、運よく空席の右に行ったり、左に戻ったりしていました。それを見て機内乗務員の方が地図を持ってきてくださいました。ありがとう!

 

 

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写真:左側にはアルプスの峰々

 

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 以前山形空港に向った時、初めて空から見る残雪のアルプスに大変感激したのです。しかも前回のブログで行ったところでもあります。今日の峰々に雪はほとんどなく、山の頂には雲がかかっていてちょっと残念。

 

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 今回はJALのマイル(14000マイル)を使ったのですが、第一希望の青森空港には良い便がなく、秋田県⇒青森県にちょっと寄る、という旅になりました。でも秋田も、いうまでもなく自然が大変良かったよ~。

 

 

写真:道の駅の漬物コーナー。右端に「赤漬け」<o:p></o:p>

 

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 なんといってもキーワードは「五能線」「十二湖」「世界遺産=白神山地」です。本で見るたび、TVなどで紹介されるたびに行ってみたいと思っていました。五能線の他にも秋田内陸線というローカルで懐かしい列車もあり、できれば乗ってみたいです。

 

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 ネットで情報を集めて、移動の足をどうしようかな?と思案していると、意外とレンタカーがリーズナブルのようで、マツダレンタカー(東北応援キャンペーン)5日間¥22700です。

 

 

 

 バスツアーを利用するとか、「五能線フリーパス」などの割引もありますが、やはりあいよっこには車が命。おそらく列車には乗れないかもしれないけど、鉄道に沿って道路が走っているので、同じような景色が撮れるのでは、と覚悟を決めました。

 

    写真:青森県深浦町「弁天島」<o:p></o:p>

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 昼過ぎに空港を出発し、秋田自動車道を男鹿半島に向います。昭和男鹿半島ICを下りると、でっかい道の駅「しょうわ」がありました。道の駅にはご当地の野菜海産物はもちろん、漬物類や味噌などの調味料類なども満載なので、ついつい寄ってみたくなります。マップや地域の観光冊子などの情報も役立ちます。

 

 

 

写真:深浦漁港のカモメたち

 

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 冷蔵コーナーの中に、もち米に赤シソの葉やきゅうりを混ぜ込み、ところどころ紅くなっているものがあります。ラベルには「漬物類・赤漬け・250円」と書いてあり、「えっ?これは漬物?お寿司みたいだけど・・・?」。

 

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 そのほかにも、「みずの実」という見たこともない野菜や、白と赤のブドウ2房が格安300円で「レッドナイヤ」という名前だったりして、珍しいものや意外なものがたくさん並んでいます。これだから道の駅は大好き。いろんな味を試してみたい、知らないものを食べてみたいのですが、今日は残念ながら買うのはがまん!

 

 

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男鹿半島の観光といえば、なまはげや水族館GAO、日本海の荒磯などたくさんあります。全部見たい気持ちは山々だけど、寒風山展望台を後に、急いでさらに北を目指しました。なにしろ本日のお宿は青森県深浦町です。

 

 

続く・・・ 

 

 

  

 

写真:日本海の真ん中に沈む夕日

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みくりが池周辺では、隣り合わせの天国と地獄

2011-11-03 02:21:32 | 北信州の旅

 

                 写真はすべて2011/9/4-7 北信州<o:p></o:p>

                 写真:黒部ダムの光る水面。時間があれば遊覧船ガルベにも乗ってみたかった。<o:p></o:p>

 

   大観峰から再びトロリーバスに乗ってアルペンルートのハイライト、最高地点(標高2450)の室堂に到着しました。ターミナルを出ると、連なる山々と遠くまで見渡せる眺望が眼の前に広がっています。

 

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途中の駅でゆっくり撮影したこともあり、最終便までの時間はそれほど残っていないようです。最短コースのみくりが池に向いました。池の背景に聳えるのは右から浄土山、そして主峰の雄山(標高3003)など立山連峰の山々です。この雄山から湧出する地下水がターミナルそばにある「立山玉殿(たまどの)の湧き水」で、冷たくてとても美味しく、当然ながら「名水100選」のひとつです。

 

 

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写真:立山玉殿の湧水

 

 

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美しい青色の空にぽっかり浮かぶちぎれ雲、そして静かな池の表面はさらに濃いコバルトブルーです。写真で両方の色を見えるとおりに写したいと思うのですが、どちらかが薄くなったり、濃すぎて暗くなったりして、頭を掻きむしりたくなります。あ~、技術が足りん!自己流の限界だぁ!

 

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この池の周辺は立山の名鳥である雷鳥の生息地で、初夏56月には運よく観察できることもあるそう。池の縁には万年雪が少し残っています。残雪はその先の山肌にもあって、こちらは大きなハート型になっています。これは意識的に作ったのでしょうね?

 

 

写真:左側に残る万年雪、コバルトブルーのみくりが池<o:p></o:p>

 

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 池を通り過ぎると地獄谷への案内板があり、地表からは白いガスが噴出し、あたりには硫黄の臭いが立ちこめています。地獄谷は有毒ガスなので喘息などの人は注意が必要と書いてあり、通行可能なのは710月半ばに限られ、また夜間や悪天候時には通行止めになるようです。

 

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この日は通行できる日でラッキーでした。だけどこのガスの中、何人かでロープを引いたり設置したりの作業をしているようで、管理したり、作業したりする人たちは本当に大変なことでしょう。ガスのせいなのか、高所であるためなのか、あいよっこは歩くのがかなりきついです。

 

 

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写真:地獄谷に向うコースにはハート雪<o:p></o:p>

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 みくりが池温泉の展望台から見ると、横には天国のような美しい緑色と青い池、目前には白っぽい地獄の光景、その違いがなんとも不思議な感じです。

 

 

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 よく整備された遊歩道の脇には、ここでもさまざまな高山植物が咲いています。立山を代表する「チングルマ」はクリーム色で五つの花弁を持つ花です。高さ10-20cmで一見草のように見えますが、これは立派な木、なのだそうです。そのチングルマの果実という、タンポポの種子のような、あるいは小さい枯れススキのような植物(木ですが、木とは言いにくい)があたり一面を覆っていました。

 

 

<o:p>写真:チングルマの果実。幹がマッチ棒大になるのに10年かかる。

 

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 結局最終便のひとつ前の便で扇沢に帰り着きました。帰り道に寄った、安曇野のしゃくなげ荘の温泉は、古い温泉旅館でしたが、まったり・しっとりとした泉質で温まります。 

 

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ここを薦めてくれたのは前日宿泊した大町市の「ぽかぽかランド実麻(みあさ)」のマスターです。こちらのホテルはなんとツインのベッドに和室がついた6人部屋という広いお部屋にひとり、のんびりゆったりと過ごしました。道の駅を併設していて、食事はグゥ~、温泉つきでした。

 

 

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旅の計画そのものを2-3日前に立てることが多いので、お宿の予約も2日~前日となります。そんな気が向くままの旅にも対応してくれるネット予約は、大変便利でありがたいことですね。

 

写真:地獄谷のガスの中で作業する人々

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北信州の旅はひとまず終了します。次回からは秋田県北部を巡る旅がはじまり、はじまりぃ・・・。

コメント (2)
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