あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

カラフルなティエン・クン洞窟にがっかり

2011-03-31 00:21:56 | ベトナム ハノイとハロン湾の旅

 

                    

              写真:水墨画のようなハロン湾の島々

 

  3月も終わり例年ならば春もたけなわだというのに、奈良地域は寒く空も灰色の日が多いです。今日はコートがいらない暖かさとなりましたが、空はどうもうすぼんやり・・・。

 

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天気や空の色って、人間の気持ちや心に大きな影響がありますね~。そういえば1月の終わりに行ったベトナム・ハノイはもっと曇り空で、空気の透明感も少なかったです。旅のつづきが遅くなってしまいました。

 

 

 

 

   写真:バッチャン村の陶器店

 

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ハノイの旅5日間の間、毎日どんよりとして時折雨がぱらつくお天気でした。聞くところによると、当地ではカラリと晴れた青空はごくごくまれなのだそうです。ということはハノイの街では、一年中灰色の空と車の喧騒が続くのかな? それはちょっとつらい気がします。そういえばガイド本のハロン湾の写真などもグレイッシュで、一見幻想的なものが多いです。

 

 

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 もちろん地域の気象条件でしょうが、空気汚染も影響しているようにも思えます。中国に近いこと、工場もたくさんできてきたこと、そのうえに「神様に願いを届けるために毎日紙を燃やす」という宗教上の習慣もあるのです。それぞれは少量でも、みんなが行うと影響も大きくなるかもしれません。道端にはあちらこちらに黒い灰が残っています。

 

 

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 写真:アンティークのバッチャン焼きには貝殻が使用されている。値段はおよそ680~1200ドル。

 

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 さて世界遺産のハロン湾にはおよそ2000もの島々が点在していると言われます。別名を「海の桂林」とも呼ばれ、中国大陸の桂林地域から続く広大な石灰岩台地が沈降したと考えられているのです。

 

 

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穏やかな緑色がかった海からはたくさんの巨岩や特異な形の奇岩が突き出て、遠く近く重なっています。クルーズ船から見渡すと、水墨画の屏風絵に取り囲まれているようで、ひとり屋上で飽きることなく眺めていました。

 

 

 

 

写真:たくさんの女性がおみやげ店で刺繍などを作っています。

 

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船内では食事後、さっそくおみやげ売りが始まったようで、真珠まがいのアクセサリーやベトナム刺繍の袋類などがテーブルに並んでいます。もちろん値段は安いのですが、やや押し付けとも思えるこうした物売りは、その後もあちらこちらで繰り返されました。

 

 

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そうこうしているうちに小さな島に到着、上陸して1993年に発見された新名所、天宮(ティエン・クン)洞窟を目指します。急な階段が100段ほど続きますが、なにしろ人が多いので流れはゆっくりです。

 

 

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一歩洞内に入ると内部は大きく広がっていて、さすがにスケールがでっかい!!! 天から連なって落ちてくる滝のような鍾乳岩、下からも積み上げたようなたけのこ鍾乳石、不思議な形が重なり合い、色鮮やかにライトアップされています。

 

 

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写真:ティエン・クン洞窟の鍾乳岩。

   どうでしょうか?

 

 

 

最初は目を奪われましたが、次第にたくさんの色をうるさく感じ始めました。<o:p></o:p>

人工物のイメージが強くなるためでしょうか、自然の造形美の素晴らしさや力強さが半減してしまいます。あまりにも人が多いことも重なって写真撮影も不満足、ちょっと残念でした。<o:p></o:p>

コメント (5)
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東京消防庁による記者会で心にあかりが灯りました

2011-03-21 01:43:42 | 東日本大震災とフクシマ原発事故

 

 

                写真:吉野山中千本あたりの桜。撮影はすべて昨年4月6日。

 

  ひさびさ心にあかりが灯りました。昨夜の東京消防庁による記者会見です。<o:p></o:p>

(また本日は、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="04:宮城県石巻市;" Address="石巻市">石巻市</st1:MSNCTYST>で生存者2人が救助されたのも嬉しいことです。なんと9日目です!)

 

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会見は総隊長を務めた佐藤康雄警防部長の、冷静でしかも明瞭な口調による解説から始まりました。時系列に沿った説明は地図や写真などを交えて行われ、私たち素人にもわかりやすかったです。

 

 

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準備段階から出動を想定して訓練されていたこと、だけど瓦礫に埋まる現場においては想定外の困難があり、隊員たちが緊張感と放射能の中で、重いホースを手で伸ばしたご苦労がよく理解できました。日頃から多くの現場での経験があり、さまざまな困難に対処されているからこそ可能だったのでしょう。

 

 

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さらに高山幸夫・第八方面総括隊長と冨岡豊彦・第六方面総括隊長のお2人も、厳しい状況のなかでいかに任務を遂行したかを話されました。このように会見できちんと説明されたら、TV関係者のコメントや解説など全く必要ないのだと、認識しました。

 

 

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<o:p>写真:如意輪寺の桜と水仙。</o:p>

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雰囲気が変わったのは記者からの「一番大変だったことは?」という質問に、冨岡氏が「・・・・隊員ですね。・・・(声がつまる)」と答えるあたりからです。隊員たちや家族に寄せる思いがあふれてきました。最後に佐藤康雄警防部長からは「日本の救世主になってください」という妻からのメールが紹介されました。(感動!)

 

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 あいよっこの脳裏には映画アルマゲドンで惑星の衝突回避のために宇宙に向うブルース・ウイリスと、エアロスミスが歌う「I Don't Want to Miss a Thing 俺は何ひとつ、見失うのはいやだよ」のメロディが鳴り響きました。

 

 

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 本日はその効果もあるのでしょうが、三号機はじめ各機の温度や放射線量などが落着いているようすであることも朗報です。危険と隣り合わせで任務を行っているのはそのほか、自衛隊や東電関係者などたくさんいらっしゃいます。あたらめて心からの感謝とお礼を申し上げます。

                     写真:吉野神宮  <o:p></o:p>

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被災地はもちろん、日本中がパニック・不安現象に

2011-03-15 14:38:53 | 東日本大震災とフクシマ原発事故

 

              写真:奈良市月ヶ瀬「一目八景」。今年3月5日、まだ早い。

 

滝のように逆流する海水、渦巻く車や家・・・最初に見たTV映像に言葉を失いました。「たいへんだ!この中に人はいるの?どうしよう・・・」大自然の脅威を前に感じるのは絶望感と無力感ばかり。地震国日本においては想定外の天災・人災はいつでも起こりうると痛感させられました。<o:p></o:p>

 

 

 

山などの自然に1人で入ることが多くなり、あいよっこは初めて「文明を無くした・持たない人間が、いかに自然のなかで無力・非力であるか」を感じ始めました。そして古来よりヒトが群れて生活してきたこと、つながりを大切にしてきたこと、それが自然に対峙できる方法だったとも思います。それは「ひとりで何でもできる」と傲慢になりがちな自分に対する警告でもあります。<o:p></o:p>

 

 

写真:真福寺のお地蔵さん

 

  

 

その後の被災状況や原子力発電所の爆発など、不安はますます募っています。<o:p></o:p>

今はただただ、亡くなった方々のご冥福をお祈りし、被災した方々にお見舞いもうしあげます。そしてできれば公的な募金システムを作って、みんなの力をつなぎ、最も効果的に使って欲しいと期待します。<o:p></o:p>

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この数日間、震災関係の間接的支援で<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="34:広島県福山市;" Address="広島県福山市">広島県福山市</st1:MSNCTYST>に行っていました。そこに<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="07:福島県いわき市;" Address="福島県いわき市">福島県いわき市</st1:MSNCTYST>から親戚のSちゃん(主婦・30)が、三ヶ月の長女を連れて避難してきました。<o:p></o:p>

 

 

 

背中に大きなリュック、両手にも荷物、前にはいっぱい着込んだもこもこ赤ちゃん、といういでたちで東京駅から満員の新幹線に乗り、新大阪で乗り換えて、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="34:広島県福山市;" Address="福山市">福山市</st1:MSNCTYST>まで疎開してきました。まさに「母は強し」です。<o:p></o:p>

 

 

 

Sちゃんは東京駅で「これから渋谷に遊びに行く話をしている若者たち」にとても違う世界を感じたようです。「まあ自分たちが逃げてきているとは、わからんだろうから無理もないか」と言いましたが、「誰が見てもそのかっこうでは避難しているとわかる」と皆で笑い合いました。これも無事だったおかげです。<o:p></o:p>

 

 

 

 

写真:昨年3月14日。しだれ梅が満開 

 

 

「ここに来るとまるで別の平和な世界に来たよう。とにかく余震がないことがありがたい」と話します。三日間お風呂に入っていないという赤ちゃん(もちろんお母さんも)は、お風呂上り真っ白になりました!ほこりも相当だったのでしょう。

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写真:昨年3月14日。梅の柔らかい波。

 

  

 Sちゃんのことを読売新聞の記者さんが「読売新聞備後版」に載せてくださいました。お暇があれば読売オンラインをご覧ください

 

 

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 「読売新聞備後版 きしむアパート原発爆発…福島の母子福山避難」<o:p></o:p>

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最も楽しみにしていたハロン湾クルーズ

2011-03-03 14:21:12 | ベトナム ハノイとハロン湾の旅

 

               

                       写真 ハロン湾のシンボル「闘鶏岩」とクルーズ船

 

  先月中旬、なにげなくつけたTVから見覚えのある光景が飛び込んできました。「あっ、ハロン湾!」 でもニュースは「観光船が沈没して、日本人学生1人を含む12人が亡くなった」と続き、懐かしい思いは吹き飛びました。どうしたのでしょう?

 

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 報道によると217日の早朝に急速な浸水事故が発生し、乗客11人とベトナム人ガイド1人が死亡、乗客9人と船員6人は救助されたということです。犠牲者の多くは20代の外国人だったようです。

 

 

<o:p>写真 バイチャイ港にはたくさんの観光船が。</o:p>

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 事故当時観光客は船内で眠っていたといい、ガイド本にある「ジャンク船宿泊1泊2日ハロン湾ツアー」等のツアーだったのかもしれません。22日には地元警察が「人的ミスの可能性が高い」と船の機関士を逮捕した模様です。

 

 

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 このハロン湾には大小さまざまなクルージング船がおよそ420隻もひしめいているうえ、それらの観光船の周囲を、果物売りなどのジャンク船が縫うように走っています。今回の事故と関係があるのかわかりませんが、大変な過密コースには違いありません。亡くなった方のご冥福をお祈りします。

 

 

<o:p>写真 ピースサインではなく、「2ドル」の意味のようです</o:p>

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2日目のハロン湾クルーズと天宮(ティエン・クン)と呼ばれる鍾乳洞観光は、最も楽しみにしていました。どうやらあいよっこは鍾乳岩はじめ奇岩や洞窟などに惹かれる、と気がつきました。

 

 

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ハノイから観光船乗り場のバイチャイ港までは3-4時間かかります。途中陶器で有名なバッチャン村に寄りました。「帰りに寄るとバッチャン村がジイチャン村になるからねぇ(遅くなると閉まるので)」とガイドのティエンさんはジョークを言いますが、日本語がややわかりにくいのと、ジョーク自体もわかりにくいので、お客の反応はありません()

 

 

 

写真 上写真のジャンク船から身軽に飛び降りて窓に近寄る少女たち

 

 

 

さて港に着くとすぐ船は出航しました。こんなとき団体予約はありがたいです。さらに船内でもすばやくシーフード・ランチが始まり、次々出てくるボイルド・シュリンプ、貝のレモングラス蒸し、イカの香草炒め・・・。意外に()とても美味しい。メインは「雷魚のトマトソースがけ」(いずれも料理名はあいよっこ)で、ハノイだけで獲れる雷魚は白身淡白、スズキなどに似ていると思いました。

 

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 出発が7時だったのでお腹は相当すいていますが、食べることに夢中になっていると素晴らしい景観を見逃してしまいます。なにしろアナウンスもガイドもないのですから。

 

 

 

写真右 ハノイ名物の雷魚料理

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