写真撮影日:2014/8/27~28 滋賀県琵琶湖巡り
写真上:琵琶湖 野鳥センター近く 群れをなす白い鳥 シラサギ?
読売新聞小説「消滅」のなかでベンジャミン・リー・スコットが「言葉の壁を消滅して、意思疎通が画期的に可能になる」方法として、「・・・イメージを介してコミュニケーションを取れるのではないか? 概念を共有し~~いわば、言語脳を介してコミュニケーションを取れるのではないか、そう考えた」と話しているのも注目です。
作家の方については全く存じ上げないのですが、『言語脳』には興味を惹かれます。もし「PC遠隔操作事件の自称真犯人が人間遠隔操作も可能」ならば、あるいはこんなイメージで言語脳にアクセスするのかな? ※なお「消滅」は10月末で終了しました。
以前「どうなる近未来 ヒトガタロボットの進化⑤」では、「・・・ロボットを大きく2タイプに分類すると
(1)生体の身体を違う部品で作り、生体の脳を人工知能で置き換える方向
(2)生体(人間や動物)の身体および、生体のリアル脳をロボット的にする方向
なお、ここでいう『ロボット的にする』は『他人が操作したり、命令を出したりして、従わせることが可能』という意味です。・・・」と書きました。
(1)については人間に役立つロボットがどんどん実用化され、とても期待されています。問題は技術さえあれば(2)のほうが身体を造る必要もなく、ある意味とても簡単・便利にロボットが造れる、と思えることなのです。科学の発展・進歩が人間にとって良いことばかりではない、と考える一番の理由もこのあたりにあるのです。
それではどうすればよいのでしょう? もちろん人工知能・IT技術・ネット世界の広がりを阻むことはできません。結局のところ人間の倫理・道徳として幼少の頃より教育できちんと押さえていくことが重要、としか思いつきません。さらに一般的にはPCリテラシーやネット・リテラシーを充分に行って、被害者にならないような教育も必要です。
日本人や日本社会が「性善説を基本にしているので、ネット対策、サイバー対策などに遅れている」と言われますが、あいよっこはある意味それが「誇り」とも感じます。そのために「人間自体をロボットにする」抵抗感は他の先進国よりかなり強くなっているのでしょうから。
簡単に他を「騙したり・暴いたり・操作したり」、他から「盗んだり・引き出したり・真似したり」などができても、いつか限界はくるでしょう。そうであって欲しいものです。
***この項を終ります。おつきあいくださってありがとう***
写真:同じく 野鳥センター近く
写真左:毒々しい赤い茸
写真右:これが有名な「玉虫」色