あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

廃棄された遠隔操作ロボット6体!もったいないよ~!

2011-05-23 17:57:15 | 東日本大震災とフクシマ原発事故

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                            写真はすべて558日能登半島巡り。<o:p></o:p>

                            初めて実感。花たちがいっせいに咲きそろう「北国・雪国の春」

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前回「危険な現場へのロボット投入に関して、・・・安全なのだから事故を想定したロボット開発の必要性がない、あるいは予算をつけないという論理です・・・」と書きましたが、またまたタイムリーにその答えが出ました。

 

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最初は経済評論家の伊藤洋一さんのブログ。5月14日に朝日新聞の記事に関してこんなコメントがありました。

 

 

写真:どこまで海? どこから空?

 

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「・・・ロボット大国を自認する日本が、いざ必要なときには必要な仕事を出来るロボットがない、実は予算も付いて研究し、6体も完成していたのに。それらは『廃棄処分』になっていたという何とも腹立たしい話。<o:p></o:p>

付いた予算も30億円と結構な額。傲慢と間違った楽観論が生み出してしまったもったいない話です。日本の技術は『所詮は箱庭技術』なんて言われないようにしなければならないのですが。」

 

 

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伊藤さんのブログは、なにを隠そう、もう10数年以上まえから愛読しています。当時から住友信託銀行の機関誌に、たくさんの情報に基づいたわかりやすい経済分析をレポートされていました。

 

 

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大騒動となったリーマンショックの前には、「どう考えても為替や債権の動きが変。ダンスを踊るなら、部屋の真ん中ではなくできるだけドアの近くで踊りましょう」とするどい警告をされていましたよ。

 

 

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伊藤さんは現在、その旺盛な好奇心と情報好きを活かして、経済だけでなく新しいデジタル技術など広範囲に活動されているのはご承知のとおりです。

 

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さっそく朝日新聞を検索してみるとありました。

廃棄された原発無人ロボット 東電など『活用の場面がない』」という記事です。国の予算30億をかけて作った遠隔操作ロボット6体が、電力会社の事故の想定にはないため、廃棄されたというのです! こんな無駄なお金が湯水のごとく使われているのですね。

                               

                                     写真:山桜の眼下に海と空

 

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 あいよっこは数年前に、社会人入学して認知心理学を学んでいたことがあり、そのとき初めてロボットに関心を持ちました。大阪府立大学教授の牧岡省吾先生は、「生成文法」をチョムスキーとは違う方法で、PC上で説明しようとする研究をされていました。もちろんロボットに応用できるらしいです。

 

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 なんといっても人工知能よりほんまもんの人間の脳のほうに関心があるし、実際にはよく理解できなかったのですが・・・。

 そんなちょっとかじりで感じたのは、日本では「人間ができないことをするロボット」より、「人間に近づけるロボット研究」のほうが主流なのかな?

 

 

 

 

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写真:輪島の南にある大沢・上大沢地区は「間垣の里」<o:p></o:p>

 

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「安全神話」を守るための、おかしな逆論理

2011-05-11 16:45:43 | 東日本大震災とフクシマ原発事故

 

                              写真:<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="17:石川県輪島市;" Address="石川県輪島市">石川県輪島市</st1:MSNCTYST>「白米(しらよね)の千枚田」<o:p></o:p>

                                   美しい幾何学模様が海に突入する <o:p></o:p>

 

   59日、毎日JPに「核処分場:モンゴルに計画・・・日米、昨秋から交渉」という記事が載りました。なんというタイミング! 前回の疑問「…処理場というのは、おそらく<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="02:青森県六ヶ所村;" Address="青森県六ヶ所村">青森県六ヶ所村</st1:MSNCTYST>と思われますが、広告では触れていませんでした」の答えがこれなのでしょうか?

 

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   記事によると「経済産業省が昨年秋から米エネルギー省と共同で、使用済み核燃料などの世界初の国際的な貯蔵・処分施設をモンゴルに建設する計画を極秘に進めていることがわかった」としていますが、まだ調印・署名はしていないし、フクシマ事故後の現状では難航が予想される、としています。

 

 

写真:千里浜なぎさドライブウェイ<o:p></o:p>

    豪快に走るウォーターバイク

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    やはりここでも、自分たちの便利・快楽の後始末である核のゴミを、後の世代や他の地域に負わせるという同じ発想!!! 見返りとして原発技術力を得る(おそらくお金も)、としていますが、モンゴルの人たちは本当にそれでいいのかなあ?と思っていたら、11「核処分場、モンゴル閣僚『あり得ない』と否定」という反論も出ているようです。真偽のほどはわかりませんが、なんらかの話があったのは確かでしょう。

 

 

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 今回の事故をきっかけに政府もエネルギー政策の見直しを迫られており、まず「浜岡原発の停止」が6日に決定されました。しかしどんな形であれ、原発問題には巨額の交付金や補助金、そして雇用・経済構造が深くかかわっています。

 

 

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写真:千里浜なぎさドライブウェイ<o:p></o:p>

    ウォーターバイクは車一台分くらい

         のお値段らしい<o:p></o:p>

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    浜岡原発の地元、石原茂雄御前崎市長は「これまで40年余り、国の原子力政策を支えてきた。一方的に浜岡のみを危険だから止めるというのはおかしい。九州には地震がこないのか、逆に国に質問したい」と危機感をあらわにしました。原発の地元では「原発城下町」と呼ばれるように交付金に依存した体制になってしまうのでしょう。

 

 

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一方で事故が起きてしまった福島県自治体の首長が「これまで絶対に安全と言っていたのに」と東電に怒りをぶつける場面もTVで見ました。絶対的な安全とお金だけは欲しい、ということになります。危険と利権がからむといろいろな矛盾があらわになってきます。

 

 

写真:千里浜なぎさドライブウェイ<o:p></o:p>

    元気な男の子 健在です<o:p></o:p>

 

 

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リサイクル問題やTVコメンテーターとしてもお馴染み中部大学 邦彦氏 (ブログは必見) は、昨年まで原子力安全委員会のメンバーでした。TV番組「たかじんのそこまで言って委員会」では、「委員会では耐震性が足りない、安全性が不十分だけどいいんですか?」と提言しても、「それをすると安全性が証明されなくなる」と無視されたらしいです。そして今回の事故も、津波要因はもちろんですが、それ以前に震災でも影響が出ていたのだとか。

 

 

 

「幾重にも対策が施された原発は絶対に安全」という神話を守るために、「事故はいつでも起こりうる」「さらなる事故の想定が必要」が無視されるという、おかしな逆の論理がまかりとおっているのでしょうか。

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 危険な現場へのロボット投入に関しても、そんな逆論理を感じてしまいます。つまり、安全なのだから事故を想定したロボット開発の必要性がない、あるいは予算をつけないという論理です。

 

 

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このロボット王国と言われる日本で、なぜか最初に入った偵察ロボはアメリカ製、次に5月に文科省が投入した国産の「防災モニタリングロボット」は、がれきの上は走行ができず、使いものになりません。公費2億円をかけたこのモニロボは整地路面だけが得意なんだそう。

 

                                                                写真:恋路海岸には悲恋物語が<o:p></o:p>

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 政府と東京電力は、今後がれき撤去などのために新しく6体のロボット投入を計画していますが、いずれもアメリカ・スウェーデン製なのだとか。こういうときこそ必要なロボットくんなのに。ざんね~~ん。<o:p></o:p>

 

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10万年後の安全は大丈夫?

2011-05-02 00:45:17 | 東日本大震災とフクシマ原発事故

  

                                         写真はすべて今年3月に撮影した奈良市月ヶ瀬の梅など

    前回に「今更ながら原発反対です」と書きましたが、大事故が起きた今だから言える、書ける、というのが実感ではあります。原発が始動して半世紀、国と電力会社は三大メリット(CO2を排出しないクリーンエネルギー、発電コストが低い、燃料が安定的)および「安全神話」を盾に国策として推進し、それについて疑問をさしはさむのはタブーとさえ言われました。

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共同通信が東北震災後の4/2627に行った世論調査では、原発を「減らしていくべきだ」と「直ちに廃止」の合計は46.7%で、対して「増設」と「現状維持」の合計は46.5%と、それでもほぼ同数となっています。資源のない日本では必要だ、と傘下関連団体・企業・学問界・メディアなどを巻き込んで広報してきた影響力の強さを改めて感じます。

 

 

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ですが最近はTV番組などでも「脱原発」の議論が活発になってきました。あいよっこは単に「核が怖いから原発反対」というのではなく、国策となったために利権構造が生まれ、本当のことが言えなくなる・見えなくなる、そして間違ったことが正当化されてしまう、さらに他の政策・方法を排除する危険性を孕むことこそ問題と思います。

 

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 現実に絶対と言われた安全神話は、残念ながら最悪の形で崩れ落ちてしまいました。ここでは最も懸念している「使用済み核燃料の処理」についてと、「国および電力会社への疑問」について考えます。

 

 

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 年初の全国紙に「使用済み核燃料(以下「原発のゴミ」と呼びます)の処理」に関する全面広告がありました。原発のゴミ、つまりウラン燃料のゴミは高レベル放射性廃棄物であり、このたびの福島第一原発事故でも建屋内に保管されていて、さらに危険度を高める原因となっています。

 

 

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 原発が「トイレのないマンション」と呼ばれるのは、安全な状態になるまで10万年もかかるといわれるそのゴミの捨て場やリサイクル方法が確立していないからです。ゴミ捨て場としては、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="02:青森県六ヶ所村;" Address="青森県六ヶ所村">青森県六ヶ所村</st1:MSNCTYST>の再処理工場の貯蔵施設は満杯で、各原発施設内の貯蔵プールの余裕も少ないとされています。

 

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広告は、「ゴミが30-50年間かけて低い温度になったのちに、ガラス固化体にして、地下300m以上深くに埋める」という「地層処理」についての理解・啓発を進めるものでした。この処理に関しては2000年に「特定放射性廃棄物の最終処理に関する法律」が制定されています。処理場というのは、おそらく<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="02:青森県六ヶ所村;" Address="青森県六ヶ所村">青森県六ヶ所村</st1:MSNCTYST>と思われますが、広告では触れていませんでした。

 

 

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 広告ではこの方法でたくさんの実験を行っていること、「絶対に安全」な方法であること、北欧フィンランドではすでにこの方法で施設が作られた、などを報告していました

 

 

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  でもそれって ほ・ん・と・う・に・安・全 なんですか? 世界中で原発を使う限り廃棄される無限大のゴミを、永久的に地中に埋めて地球はどうなるのですか?そこで想定外のことは絶対に起こらないのですか?子孫末裔たちはそれをどう扱うのですか? それこそ心配が無限大に広がってしまいます。私たちの世代は快楽を受けるけど、ゴミの後始末は知りません、というのはあまりにもご都合主義ではないですか?

 

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 さてそのフィンランドのオンカロ(隠された場所)と呼ぶ施設に世界で初めてカメラが入ったドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」が緊急に423日から池袋シネマ・サロン、福岡KBCシネマで公開されたようです。大阪あたりでも上映されることを期待しています。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>(次回に続く)<o:p></o:p>

 

コメント (2)
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