あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

強い霊気がある洞窟のミステリー

2012-07-24 01:52:09 | 朱鷺色の空 【佐渡ヶ島と上越を巡る】

 

                     写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

                     写真:海岸線に迫る棚田

 

 佐渡ヶ島4日目、最後の日です。夕方の小木港発フェリーに合わせて、霊場として名高い「岩屋洞窟」や、江戸時代の金山時代に栄えた「千石船と船大工の里:宿根木(しゅくねぎ)」などを巡りました。

 

 

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岩屋洞窟は土地の人たちから「いわやさん」と呼ばれる祈りの場所です。ちょっと恐ろしげな洞窟の前には巨木が立ち、周囲には四国八十八ヶ所を模した八十八体の石仏が並びます。内部の奥に観音像が安置され、壁面に彫ってある八体の磨崖仏(まがいぶつ)の、うち三体は弘法大師の作と伝わります。

 

 

 

写真右:岩屋洞窟の巨木と石仏。

写真左:洞窟内にもたくさんの磨崖仏や石仏が並ぶ

 

 

 

 

 

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標高100mの海蝕洞窟ということは、海底に沈んでいた場所が隆起したということですね。案内板には「奥はどうなっているのか不明。伝説には外海府の岩屋口洞窟まで続いているといわれる」とあります。

 

 

 

 

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佐渡ヶ島の日本海側、外海府には平根崎を中心とした「波蝕甌穴群(はしょくおうけつぐん:国天然)」があります。

 

 

 

これは海岸岩盤が千万年にわたる海水侵食を受けて、大小無数の穴ができているのです。さらに海岸線には海蝕洞窟や奇岩・怪岩が多く、道路を走っていると次々と素晴らしい光景が立ち現れてきて、まるで大パノラマのよう!

 

 

 

 

写真:平根崎の甌穴群。侵食による穴の多さは世界有数

 

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さてこの岩屋洞窟が続いていると言われる「岩屋口洞窟」は島の北東の先にあり、あいよっこは偶然ここにも立ち寄り写真を撮っていました。岩屋口洞窟の中には「竜眼の池」があり、「盲の子竜を持つ母竜が、子の眼玉を洗おうとして落とし、人の気配にあわてて逃げ、置き忘れた竜眼が青白い光を放ちながら泳いでいる」という伝説があるのです。中に入るのが本当に怖くて、池までイケませんでした。

 

 

 

 

写真右:岩屋口洞窟の入り口

写真左:洞窟の外側は、波の音が上から聞こえる、天然の反射板。

 

 

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両洞窟が続いているとすると、佐渡ヶ島の中心を貫き、まるで串刺しにしている形になります。現実的には洞窟が通じているとは考えにくいですが、確かにふたつの雰囲気は良く似ていて、伝説が作られやすいかもしれません。どちらも周囲や内部には強い霊気があるようで、入るのは相当ためらいがあります。

 

 

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いすれにしてもミステリーですね~。なにしろ神聖なる霊場だから、探検というわけにはいかないのかな?<o:p></o:p>

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写真:「賽の河原」にはおびただしい数の小さな石仏や水子像。

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たちまち山野草ファンになってしまった

2012-07-12 23:13:15 | 朱鷺色の空 【佐渡ヶ島と上越を巡る】

                                写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

                                写真:小さくて可憐、そして色鮮やかな花たち<o:p></o:p>

 

ドンデン山(尻立山)は標高1000mの高原にもかかわらず、本州では2000m級で見られる高山植物の群落が点在しています。

 

 

 

これには島が北方系と南方系の植物の接点となっているといった特有の地形、同様に両方の性質を持つ気候、さらに鹿や猿などがいないため、食害を受けない環境が幸いしているのです。

 

 

<o:p>写真:尻立山の別名がドンデン山。</o:p>

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トレッキングルートは数多く整備されていて、そのなかでも「アオネバ渓谷ルート」は花の種類が多く、咲いている密度も高くておすすめのようです。でも少し前に奈良県高取町の高取城址でたくさんの蛇に遭遇したあいよっこ、川沿いのルートにびびってしまい、「ドンデン山ルート」に決めました。

 

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外海府(そとかいふ)の千本からドンデン山に向かう道は雪のために通行禁止となっているなど、雪がまだまだ残っています。ちょうど雪解けの時期でもあり、雪と花々の満開を同時に楽しめます。

 

 

 

写真:オオイワカガミ(右)とエチゴキジムシロ(左)、どちらも可愛い。

 

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トレッキングでは名前だけ聞いたことのある可憐な花たちに、期待以上に多く出会うことができました。たちまち山野草ファンになってしまったあいよっこ、多くの人々を虜にしている魅力に納得です。

 

 

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心臓が止まるほどドッキリ!したのは、コースのすぐ横で、卵がいっぱい入った巣を見たときです。巣には鶏卵よりやや小さい卵と抜けた羽根が見えますが、親鳥はいません。なんの鳥なのかな? 親鳥はまた帰ってくるのかな?帰ってきて欲しいけど・・・。

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<o:p>写真:道のすぐそばに鳥の巣!<o:p></o:p></o:p>

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雪が解け始めたとたんに人々が騒がしく歩き始めて、親鳥もびっくりしたことでしょう。帰りにもそっと見ましたが、もちろん鳥の姿はありません。一度放棄したらやはり難しいのでしょうね。<o:p></o:p>

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                           写真:鮮やかな昆虫(カミキリムシの仲間?)<o:p></o:p>

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世界遺産に暫定登録されている「佐渡金山史跡」

2012-07-11 13:40:24 | 朱鷺色の空 【佐渡ヶ島と上越を巡る】

 

        写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

        写真:ドンデン山から大佐渡山脈の山並み。(黄色花の名前?)<o:p></o:p>

 

  佐渡が島といえばトキの他にもうひとつ、そう言わずと知れた「金山」です。近年「佐渡金山を世界遺産に!」という動きが加速し、現在「暫定リスト」に登録されているのです。島根県「石見銀山(いわみぎんざん)」に先を越されちゃったものね~。

 

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 佐渡の金銀採掘はなんと平安時代の「今昔物語」にも登場しており、日本最古の歴史があります。そして江戸時代になると徳川家康が大々的に事業に乗り出し、巨額の富が幕府の財政を支えました。

 

 

写真:掘って、掘って、堀まくり…、山が崩れて来た。

   後ろが「道遊の割戸」。<o:p></o:p>

 

 

  最盛期の江戸時代初期には、年間約400kgとなり、これは全世界の産金量のわずか5%ではありましたが、当時は世界1の産出量であったと推測されています。

 

 

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 相川から大佐渡スカイラインに乗るとすぐに金山に関する史跡が並び、さまざまな興味深い見学コースが用意されているようですが、今回は残念ながら時間の関係でパスします。

 

 

 

写真:スカイラインを登っていくと「道遊の割戸」遠景が見える

 

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それにしても金鉱を掘ったために山がV字型に割れてしまった「道遊の割戸(どうゆうのわれと)はすごいです。ここで最初に大金鉱が発見され、人力で露天掘りが行われていました。あまりにきつい労働に、捨て身の覚悟で小船に乗って逃げ出した人も多かったようです。

 

 

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さて旅の2日目、主な目的はドンデン山トレッキングと山野草に出会うこと。あまり知らなかったのですが佐渡は「花の島」と呼ばれ、島内には15001600種あまりの花が生息しています。

 

 

 

 

 

 

 

写真上:日本最初の洋式立坑(垂直坑道)「大立堅坑(おおたてこう)

 

<o:p>写真右:堅い積雪が解けた下からフキノトウが。<o:p></o:p></o:p>

 

 

 

 

 

 

 

 

本文と写真が多くなったので、続きは明日に・・・・。

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求愛行動・繁殖行動は親から学習

2012-07-02 20:36:15 | 朱鷺色の空 【佐渡ヶ島と上越を巡る】

 

                  写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

                  写真:繁殖ケージで「枝渡し行動」をするトキ<o:p></o:p>

 

 

   佐渡ヶ島で偶然手に取った「エスライフ」というクーポンマガジン45月号に「特集 ゆっくりトキを眺めたい!金子良則さん」という記事がありました。

 

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佐渡トキ保護センターに勤務する獣医師・金子さんは、トキの飼育にかかわってもう20年以上が経ち、最後の日本産トキ「キン」は目が見えなくなっても、金子さんのことがわかったそうです。

 

 

 

 写真:剥製になった最後の日本産トキ「キン」

 

 

 

<o:p></o:p>  トキとの長いつきあいの中では「悲しく、淋しい思い出」のほうが多いそうで、放鳥したトキを見ると「腹が減っていないか」などと心配は尽きません。日本では絶滅し、世界でも減少が続いているように、種としての絶対数が少なすぎるのは、「単に乱獲や生育環境の悪化ばかりではなく、環境の変化に順応できない不器用さも原因のひとつ」と話します。

 

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 放鳥したあと、枯れた松に営巣して「それじゃ上から丸見えなのに」とハラハラしたり、また羽の大きさのわりに体が重く、飛び上がるのも大変だったりします。でもクチバシは田んぼで餌をとるのには最適なのだそうです。つまり田んぼの餌つくりがとても大事ということになりますね。

 

 

 

 写真:野生復帰センター観察棟。

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 読売新聞2012/6/22付け「トキ 野生復帰へ前進」によると、これまでの3年半に放鳥したトキは計91羽ですが、このシーズン初めて36年ぶりに自然界でひなが誕生し、8羽すべてが無事巣立ちました。

 

 

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 やはり、というか人に育てられたトキはペアつくりが苦手な傾向が見られ、繁殖に必要な「偽交尾」や巣の材料を運んで相手に渡す「枝渡し」などの求愛行動がうまくいかないようです。

 

 

 

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写真右:センター内にある遠隔操作できるライブカメラ。 なぜかこちらを見ている。

 

 

 

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 あいよっこがトキの森公園の観察回廊で、カメラの望遠レンズ越しにかなり離れた繁殖ケージを見ていると、ちょうどこの「枝渡し」行動をしていました。オス(たぶん)が細い枝を口にくわえて何度もメスたちに近寄っていきますが、メスはいっせいに逃げ出していました。どっちに問題が?

 

 

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 ともあれ野生生物は、小さいときに親の行動を見て学習することの重要さがわかります。でも繁殖率も低く、生存率は4-5割、つまり巣立った8羽が生き残るのは3-4羽、という現状においては、まだまだ人の手による保護が必要といえます。

 

 

 

写真:外海府の海岸線は魅力的。後ろは「二つ亀」。

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佐渡トキ保護センター・トキの森公園に隣接する「野性復帰ステーション」は公開されていませんが、観察棟という木作りの塔から観察することができます。実は遠すぎて内部はまったく見えないのですが、飼育中を撮影しているライブカメラからの映像は興味深いです。

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佐渡トキファンクラブ」トキの野生復帰のサポーターで、入会会費は無料、トキの最新情報がメール配信されます。<o:p></o:p>

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写真:ドンデン山「エゾエンゴサク」

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