写真はすべて2011/9/4-7 北信州
<o:p>写真:世紀の事業と言われる黒部ダム<o:p></o:p>
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次の朝、北アルプスの山々がすっきりと姿を見せました。素晴らし~い!嬉し~い!<o:p></o:p>
お姿が見えるだけでこんなに感激するなんて、「大町・安曇野あたりに住みたい」という友の話に納得です。
うきうき気分でアルペンルートの長野県側起点・扇沢に向い、10時ごろ到着しました。すでに無料駐車場は遠くまで満車、なのでそうはいっても駅に近くて便利な有料(1000円)に駐車します。
写真:トンネル内ですれ違うバス
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窓口で「室堂までの往復お願いします(8800円)」というと、「5-6時間かかりますけど、大丈夫ですか?」と確認されます。各種の乗り物を乗り継ぐこと、途中の観光時間も必要なために、混雑がひどいと思いのほか時間がかかってしまうようです。約束の時間に遅れたり、最終便に乗り遅れたりするケースも多いのでしょう。
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最初の関電トロリーバス乗り場で待っていると、乗務員からルートの説明があり、説明の最後に同じ調子で「お弁当はいかがですかぁ」と言ったので、全員爆笑。お弁当が売れたのはいうまでもありません。
写真:観光放水は毎秒10t以上<o:p></o:p>
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トロリーバスの正式名は「無軌条電車」で、パンタグラフから電気を取り入れる電車の仲間です。黒部ダム建設の難工事現場の説明などを聞きながらトンネルと抜けると、黒部ダム駅に到着。はやる心をおさえつつ、息も絶え絶えに階段を登っていくと眼下にダムと観光放水による二重の虹がくっきりと見えてきました!!!
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放水の白いしぶきの具合で虹も現れたり、消えたり、部分的だったり、薄くなったりして、いつまでも見飽きることがありません。虹だけではなく、ダムの水面も、周りにそびえる山々も、光も空気もぜんぶ素敵です。
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写真下:大観峰からは後立山連峰が見渡せる
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</o:p>実はあいよっこ、なにを隠そう、ダムは原則好きではありません。水は清流ではなくなり、水生動植物の生態系は崩れてしまいます。話はちょっとそれますが、奈良県南部を巡っていても、大掛かりなダム建設で村は一時的に潤ったものの「今ではコンクリートのダムを叩き壊したい」と言う村人の声を聞きます。
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また先日の12号台風で起きた紀伊半島の洪水被害ではダムの放水とか決壊が問題となっていますが、「治水ダムなのか調整ダムなのかで放水量とかやりかたとか違う」などの言い訳を聞くに及んでは、もともとは洪水を防ぐダムなのに、いったいどれほど役に立っているのだろうと思ってしまうのです。
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写真:大観峰の後ろを振り返ると、そこも素晴らしい
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</o:p>それはともかく黒部ダムに感激したのは、おてんとうさまの味方がありました。ダムの堤防を歩いて次の黒部湖駅まで行くと、次は黒部ケーブルカーです。全線がトンネルなのはここだけだそう。黒部平からは、こんどは立山ロープウェイに乗って眺めを楽しみながら大観峰へ。
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この大観峰の景観も素晴らしいです。ちょうど今紅葉している頃でしょうね。どんな景色になっているのかなあ? アルペンルートは各駅で標高が異なり、新緑・紅葉・新雪などが日数差で見られるようです。いずれにしても1年の半分以上が深い雪で覆われるために、季節のうつろいはすばやく、めまぐるしくなるのでしょう。
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写真:トロリーバス乗り場で、楽しい乗務員さん<o:p></o:p>