写真は2015/10/4 京都府「花背大悲山・峰定寺(はなぜだいひざん
・ぶじょうじ)~美山町・かやぶきの里」
写真上:山岳修験者の観空西念(かんくうさいねん)が1154年に創建した
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回紹介した 韓国の中央日報が2013/11/15に報じたこのニュース
門を閉めて国宝・石窟庵を現場点検、結果には口をつぐむ…なぜ?(1)(2)
これによるとその前日14日に文化財庁が実施した「石窟庵の一次緊急構造安全現場点検」が非公開で行われたうえに、点検内容についても「口を閉ざすよう指示した」としています。
現場点検に先立って開かれた専門家による会議も、公開は最初の5分間だけ、さらに「現場取材も許諾しない」と通知されたことに対して、現場では仏国寺の管理員とメディア関係者の間で騒ぎがあった、と報じています。
観光客のコメントとして「これを見たある観光客は『取材を認めないなんて、どんな秘密があるのだろうか』と話した」と掲載していますが、まあ、おそらく記者自身の気持ちでもあるでしょうね~。
また「点検団はこの日点検した内容を整理した後、発表すると述べた。キム・ドンウク委員長は『今日点検したことに基づいて議論をし、近く次の点検日程を決める』と述べた。」としていますが、その結果発表はどうだったのでしょうか? もちろん結果報告はされたのでしょうが、日本語の記事は検索できなかったです。
記事の後半⑵では中央日報が入手した「2回の現場取材と2012年の文化財庁石窟庵調査報告書」に関して次のように記しています。「石窟庵の本尊には約20カ所の亀裂が見つかり、崩壊の可能性も排除できないという専門家の指摘もあった。また文化財庁の報告書によると、石窟庵には計56カ所の欠陥があることが明らかになった。本尊に25カ所の亀裂・破損現象があり、天井に3カ所、側面柱に6カ所、四天王・十代弟子像など外壁に15カ所、外部ドームに7カ所の問題があった。」
大変古い石窟庵・石仏なので、何か所も亀裂や破損があるのは当然ですが、知りたいことはその問題個所の数ではなく、トラブルの詳細や原因であり、今後どのような修理・対策を行っていくのか、なのですが・・・。
ところで石窟庵の注目すべき特徴として「慶州で2000年を歩く 新羅から現代への旅」(武井一、桐書房、2003)では「本来石窟庵のドームには東側に向けて窓が開けられていて、スリットとなっていた。仏像の方向が冬至の日の出の方向とほぼ同じで、日の光によって仏像が浮かび上がるようになっていた。今はふさがれてしまい、電気の光で浮かびあがらせている」と説明しています。
また別の文献では(すみません出典が不明・再調査の必要がっ)「・・・石穴の深さは、14.8メートルで高さは9.3メートルです。石窟庵本尊仏が、日が昇る東海を眺めているという点が注目すべき点です。ちょうど水平線の上に昇る朝日を本尊仏が浴びる頃、石窟庵の真の姿を見ることができます」と書いています。
さらに「韓国の古都・慶州を訪ねて」(地球の歩き方)では「石窟庵では夏至と冬至には石窟の中に太陽光が入り込み、石仏の顔を照らす構造だった」とあり、太陽光に対する並々ならぬこだわりが感じられます。
これらの記述は微妙に異なっていて、どれが本当なの?と思いますが、なんだか「インカ帝国・マチュピチュの太陽神殿遺跡」にコンセプトが似ていますね。
・・・続く・次回は最終回・・・・
写真:現在でも観光的拝観はできません。山門の先をに入るには
一切の荷物を排し修験装束で登ることが必要。
もちろんカメラも携帯不可なので、思案の末諦めました。
写真:上の写真の神木は、
雨風を防ぐための小さな屋根付き
福島県南相馬市にある「大悲山の石仏群」を
拝見して、同じ名前のお寺に興味を持ちました。
福島めぐりが遅れていますが、いつか写真だけ
でもアップしたいです。
写真:奥深くて美しい自然
写真:自転車に乗る人がVサイン!