あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

そういえば 2014年福島の秋色はどうだった? ⑥

2015-03-13 18:00:02 | そういえ2014年福島の秋色はどうだった

                写真撮影日:2014/11/19

                真上:この旅のベストワン! 逃げるメスと追っかけるオス?

                       見ていると想像が広がります。

  「金澤翔子美術館」はダウン症ながら書道の天才である金澤翔子さんの美術館です。TVなどで見たことがあるので行ってみましたが、「水曜日は休日」で残念! 和風の美術館の外観はとってもりっぱです。また近くの麦とろご飯の「とろろ屋半兵衛」も同じく水曜はお休み。ガクッ。みなさまは確認をしっかりね。

 

  ところが夏井川渓谷と背戸峨廊(せとがろう)に行く途中に嬉しい出会いがありました。中洲にいる白い鳥は?ええっ、白鳥ではないの? こんなにたくさん? 猪苗代湖の飛来地では全く音沙汰無しだったので、とたんに胸の鼓動が大きくなってきました。

 

  すると突然のように白鳥たちが「グワアア、クワアア」と騒ぎ出して追いかけっこをしたり、輪になって踊ったり?(なんせバレー「白鳥の湖」もあるし・・・)しています。静かに泳いでいるよりダイナミックで嬉しいなあ。全部コハクチョウみたいですが、きっとリラックスしているのでしょうね。

 

  後でここが「小川町三島地区・白鳥飛来地」だと知りました。周囲には「白鳥公園」があり散策もできるようで、ゆっくりしたかったなあ。でもネット検索では「以前は300羽くらい来ていたが、2013年には50~60羽に激減した」という情報もあり、ちょっと心配です。

 

  さらに先に進むと紅葉で有名な夏井川渓谷が見えてきます。当然ながら紅葉はほとんど終了ですが、ちらほら残っている樹々がとってもありがたい。この夏井川の支流である江田川を遡ると中流付近に「背戸峨廊」があります。

 

  この難しい名前は詩人・草野心平によってつけられ、「背戸」は隠れた所、「峨廊」は美しい岩壁の意味、とのことです。トレッキングコースには深い沢や美しい岸壁、滝・淵などが連続して続いているようですが、ああまたしても時間がないので入り口付近だけ。またまた心残りです。

 

  駆け足でいわき市を巡り、最後には再び小名浜港に戻ってきました。夕暮れも近く「今日は夕焼けが見られそう」と、「中之作漁港」(中之作水産加工業共同組合のHPはこちら)に行きました。

  かつては遠洋漁業の拠点であり、カツオやサンマが大量に水揚げされましたが、現在は風評被害に悩まされながら試験創業などを行っています。港や周辺ではまだクレーンがたくさん伸びて建設中の建物も多いです。

             ・・続く・・・次回は最終回・・・・

 

 

     写真:輪になってダンス?会議? 「白鳥の湖」のバレーって写実的だったのね。

 

 

 

 

   写真:「背戸峨廊」の入り口付近

 

 

 

 

 

写真右:紅葉まっさかりの美しさを想像させる「夏井川渓谷」

 

 

 

写真下:「中之作漁港」の夕焼け

 

 

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そういえば 2014年福島の秋色はどうだった? ④

2015-02-27 17:39:03 | そういえ2014年福島の秋色はどうだった

         写真撮影日はすべて:2014/11/18

         写真:それぞれの奇石に名前が。これは「白磁の滝」

  3日目(2014/11/18)は猪苗代湖からいわき市方面に向かいます。猪苗代湖は日本4番目の大きさで、ほぼ丸い形はまるで磐梯山のペンダントみたい!でも水質は酸性が強く、小魚しか住んでいないようです。白鳥飛来地として有名な「白鳥浜」ですが、曇り空の下ただ静かに湖面が広がっていました。

 

 磐越自動車道のいわき方面行きが「事故で通行不能」だったので、一般道をあぶくま洞に向かいます。山道からまだ赤く残っている紅葉となめらかに流れる滝を発見。標識には「花滝」とありました。

 

 山越えに時間がかかり予定を超えてやっと到着です。どうもナビが変!判断するあいよっこが変なのかな? 一時はあきらめかけたけれど、「行って良かった、見て良かった。絶対おすすめ!」です。

 

 あぶくま洞は1969年(昭和44年)に発見された鍾乳洞で、東洋一と言われる規模と学問的にも珍しい鍾乳石が観察できます。一般公開されている約600mと探検コース120mがあり、さらに奥には未公開部分約2500mが続いています。

 

 洞内にはつぎつぎと見どころが続き、夢中になって撮影するのですが、暗い上に湿度が高くレンズが曇ってしまうよ~。とっ、突然、暗闇の中にガイドさんが座っていました!ここから「探検コース」(別途¥200)に分かれているのです。

 

 暗闇の細い道をひとり、というのは無意識に心細くなっているのでしょう、一瞬「どうしよう?」と迷ってはみたけれど、このひとり旅とブログのテーマは「ひとり旅の冒険」だし、ここで「探検コース」に行かないでいつ行くの? 

 

 結局「探検コース選択」も大正解で、地底探検の楽しさを存分に味わえるよ~。ただ~し、太めなうえに背中にリュック、両手にカメラというあいよっこ、かなり狭かったり低かったりするところではリュックを外したり、荷物を先に出したり、「この先大丈夫なの?」とドキドキ感もたっぷりでした。

 

 最後に到達するメインホール「滝根御殿」は、高さ29m、広さ1000㎡という巨大な空間で、周囲にはさまざまな鍾乳石が取り囲んでいて圧巻です。こんなにすばらしい空間は初めて! 大自然さま、神秘の大アーティストさま、ありがとう!

 

 近くにあるもうひとつの「入水鍾乳洞」は見られず残念だったけど、こちらはさらに「本格的な地底探検」が楽しめるようです。※あぶくま洞 公式HPには割引券(¥1200→¥1000)あり。

 ***続く***

                              

     

        写真:今でも成長を続ける鍾乳石は世界的にも珍しい

   

 

     写真左:ごりっぱ!! でしょ?

     

 

 

 

 

 

 

 

写真:地元を知り尽くしたガイドさんに案内を頼める。

    無料・ 要予約

 

         写真:あぶくま洞近くのすすき景色

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そういえば 2014年福島の秋色はどうだった? ②

2015-02-03 23:27:10 | そういえ2014年福島の秋色はどうだった

写真の撮影日:2014/11/16 福島空港→鶴沼川に沿って下郷町に→「塔のへつり」「中山風穴」「大内宿」

写真上:江戸時代を今に伝える貴重な萱葺の宿場町。明治以降に鉄道や国道が大きく迂回したために昔ながらの風情ある建物や景観が残った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  前回「最近東北地域の報道が少なくなったと感じていた」と書きましたが、この年末年始は「阪神淡路大震災から20年目を迎える」こともあり、震災関連の報道も多かったですね。

 

 NHKの「福島をずっと見ているTV・スペシャル」は福島と神戸の学生・児童たちの交流を描いたドキュメンタリーです。後半は福島県二本松市立杉田小学校の合唱部が神戸市立西灘小学校を訪れて、「現在の杉田小学校」を表現した演劇と神戸・淡路大震災のテーマソングとなっている「しあわせ運べるように」の歌声を披露しました。

 

  演劇は「福島から引っ越した子どもの葛藤と仲間たち」がテーマで、ストーリーやセリフはすべて自分たちが作ったそうです。子どもたちは問いかけます。「福島に未来はありますか?」「福島の未来はありますっ!」「福島の未来をぼくたちで作っていきたい!」

 

 最後に合唱団のいとうまりえさんが「あの時から4年がたとうとしている」「・・・大人たちの気持ちもその人によって大きく変化してきた」「こどもたちもまた大人以上に心を痛め精一杯笑顔で生きている・・・」と嗚咽をこらえながらもきっぱりと宣言しました。

 

 同番組の進行役である箭内(やない)道彦さん(福島県出身のクリエーター)は感動で涙をぬぐいながら「子どもたちはこうした劇をしなくても全部わかっている」「大人を心配して苦しい気持ちがあるが、そこから自分たち自身が自由になるための劇かもしれない」「子どもたちは大人をも救おうとしている」などと話しました。

 

 あいよっこも途中から涙が流れて画面が見えず、「録画にしていて良かった」と思っていました。大変な被災体験から生まれるさまざまな葛藤や感情、それを表現することで大きなエネルギーや訴えかける力が迫ってくると実感しました。

 気持ちや感情を表現して伝えることは、見ている側に感動や共感を引き起こすのはもちろんですが、それ以上に自分たち自身を変えていき、癒していく力となるのかもしれません。

 

                                      

 さて今回の旅のスケジュールを簡単に。

2014/11/16(日)福島空港→南会津「塔のへつり」「中山風穴」「大内宿」 宿泊:郡山市内ホテル

2014/11/17(月)ホテル→磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」で下りる→「五色沼」→「レンゲ沼」→「桧原湖」     宿泊:猪苗代のホテル

2014/11/18(火)ホテル→猪苗代湖→あぶくま洞→花滝→いわき市へ  宿泊:小名浜港のホテル

2014/11/19(水)ホテル→小名浜港→中釜戸のしだれもみじ→白水堂→ハクチョウ飛来地「おがわごう」→夏井川渓谷→小名浜港の夕焼け     宿泊:小名浜市の旅館

2014/11/20(木)お宿→中之作漁港→海岸線に沿って歩く→小名浜港ディクルーズ→いわき・ら・ら・ミュウ→福島空港

 

   写真:「塔のへつり(岪:こんな漢字)」は方言で

       「断崖・絶壁」の意味。

      名前どおりの奇岩怪岩が塔のようにそそり立つ。

      紅葉満開時はすばらしいだろうなあ!

 

 

 

 

 

 

写真:大内宿の名物「くるみそば」 右上の練ったくるみは途中から入れて違う味を楽しむ

 

 

 

 

写真:翌朝は朝陽に映える雪の磐梯山に遭遇! 美しい! 磐越自動車道より

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