あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

「原発は、科学立国日本だからできる、必要である」というスローガン

2011-08-24 00:47:19 | 東日本大震災とフクシマ原発事故

 

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                     写真はすべて7/29-30 「<st1:MSNCTYST w:st="on" Address="曽爾村" AddressList="29:曽爾村;">曽爾村</st1:MSNCTYST>~<st1:MSNCTYST w:st="on" Address="吉野町" AddressList="29:吉野町;">吉野町</st1:MSNCTYST>めぐりの旅」<o:p></o:p>

               写真:山上に広がる吉野の街並みは東洋のマチュピチュとも。<o:p></o:p>

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「福島の子ども、半数近くが甲状腺被爆 政府調査で判明」「福島の子どもの尿から放射性物質セシウム検出」「福島第一原発周辺は長期間住めないと政府判断」・・・心が痛むニュースが続いています。あるいはこれから始まる、のかもしれません。

 

 

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顧みると、原発を推進したのは「絶対に安全という、安全神話」「永久的に再利用できるという、夢のエネルギー論」「科学立国日本だからできる、必要である」という三大スローガンだったと思います。

 

 

写真:国栖(くにす)地区の浄見原神社から吉野川を。

<o:p>「ダムができる前は、そりゃきれいな水だった」と村の人。</o:p>

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事故当初「たいしたことはない。きっと日本の高い技術でうまく終息するはず」と思っていたのは、まさに私自身がこれらのスローガンを信じ込んでいたからです。そして枝野官房長官の「ただちに悪い影響を及ぼすことはない」やTVに出ている専門家の「それほど高い数値ではない、大丈夫」のコメントを信じたい気持ちもありました。

 

 

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しかし前者のふたつはこの大災害・大事故とともに消滅しました。残る三番目「科学立国日本だからできる、必要である」について考えてみたいです

 

 

 

 

写真:国栖(くにす)地区の浄見原神社には聖域の気配が満ちています<o:p></o:p>

 

 

 

 

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先日(8/7)NHKBSプレミアム「100年インタビュー」に登場されたジャーナリスト立花隆氏は原発に関して、「段階的に徐々に他のエネルギーに転換すべきだが、直ちに廃止はできない」という意見でした。なぜ?を詳しく聞きたかったです。

 

 

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また「科学は、つまり知識工学です。近年飛躍的に発展した科学・テクノロジーは、高度化・専門化してちょっとやそっとではわからないものになっている。専門家や研究者とそれ以外の人とのギャップが大きくなっているし、学校での教育も現実に追いついていない」と説明し、そのために「原発事故に関しても内容がわかる人は少なく、議論もできない」と指摘されました。

 

 

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写真:ここで奉納される国栖奏(くずそう)は、12人の翁による舞楽です<o:p></o:p>

 

 

 

最後に「これからは高度の知識を理解するための『メタフィジックス』(※形而上学:私なりの解釈では、科学技術の上層で倫理・道徳とか精神性を考慮する学問ってことかな)が重要になる」というお話でした。

 

 

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立花氏が「今まで宇宙科学や生命科学を中心に、その最先端を見つめて可能性を伝えてきたが、今その基盤が揺らいでいる」ことを危惧されているのはなぜなのでしょう?もっと本当のことを、一般人にも理解できるように具体的に説明して欲しいな、と思いました。TVでは言えないこともあるでしょうが・・・。

 

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以前、20064月にNHKプレミアム・テン「立花隆が探るサイボーグの衝撃」というドキュメンタリーが放映されました。これは本当に衝撃でした!

 

 

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脳と機械をつなぐ技術であるBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)がここまで来ているのです。人の脳から信号を取り出して外部で表現する、というのは身体機能が失くなった人には便利でしょう。いってみればテレパシーでスイッチをオン・オフできたりします。この技術はかなり製品化されています。

 

 

                写真:雨がやみ、水蒸気が立ち登る、吉野川窪垣内(くぼかいと)付近<o:p></o:p>

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米軍が実験している「ロボラット」はその反対です。ラットの脳に指令を出して思う方向に進ませるのです。ラットをマウス(PC)で支配する?らしいです。5年後くらいには実用化、とか言っていたので、すでに相当なことが可能となっていることでしょう。<o:p></o:p>

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★☆★次回に続く☆★☆<o:p></o:p>

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小松左京さんが逝去されました

2011-08-08 20:06:10 | 東日本大震災とフクシマ原発事故

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        *** 写真は6/307/2「なら中南部を巡る <st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:吉野町;" Address="吉野町">吉野町</st1:MSNCTYST>~<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:東吉野村;" Address="東吉野村">東吉野村</st1:MSNCTYST>~曽爾(そに)村」 ***

                          写真:吉野朝宮跡(後醍醐天皇の南朝遺跡)<o:p></o:p>

 

 

   日本のSF小説の発展に貢献された小松左京さんが亡くなられました。

   ご冥福をお祈りします。

 

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7/29日付け読売新聞によると、「小松さんのSF作家としての原点は原爆だった」とし、遺稿となった「3.11の未来―日本・SF・創造力」では、東日本大震災と原発事故に対して「・・・想像を絶する災害に虚脱感を覚え、原子力の平和利用や文明への不信感まで生じかねない現状だ」としながらも、最後に「この先も日本人の知性と情念を信じたい」と祈りのことばで結んでいるそうです。

 

 

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 たくさんのベストセラーが有名ですが、そのなかでちょっとマニアックかな?「本邦東西朝縁起覚書」ってご存知ですか? なんだかたいそうな題名ですが、どんな物語なのでしょう。

 

写真:吉野朝宮跡 ガラスに映る新緑<o:p></o:p>

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舞台は奈良県の南東部にある<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="20:川上村;" Address="川上村">川上村</st1:MSNCTYST>。「南朝」を興した後醍醐天皇 (こちらは主として吉野)に引き続き、彼の末裔たちが密かにつくったとされる「後南朝」のお話です。作者と男性仲間が伝説の地を訪れますが・・・。この本は奈良県立図書情報館にある小松左京全集の中に収まっていますよ。

 

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あいよっこは「南朝・後南朝」を巡っているため、関心があり読みましたが、こんな伝説にまで興味を持つ小松さんに驚きました。京大の学生時代は左翼活動をしていたそうですが、天皇の伝説にどうしてまた関心を? おそらく右とか左とかではなく、純粋に好奇心が旺盛だったということでしょうね。(ちなみにあいよっこも右・左なし)

 

 

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小松さんの著作の基盤にあるのは「文明や技術への警鐘」ですが、小説のなかにある今回の災害をほうふつさせるシーンは、まるで予告のようだとも言われます。

 

 

 

                                        写真:丹生川上神社の東の滝(ヒンガシノタキ)<o:p></o:p>

                                              ドレスを着た女性が踊っているよう!?<o:p></o:p>

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戦後の復興期から現在に至るまで「日本は資源が乏しいので科学立国をめざし、モノつくり・高い技術力で外国と勝負すべし」という大きな掛け声がかかりました。それはもちろん「Japan as No.1!」といわれるまでに発展した大きな要素に違いありませんが、反面「科学万能・科学万歳」を叫び過ぎた弊害が、どうやら明らかになってきているとも思えます。

 

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たとえば原発は「原子力の平和利用で夢のエネルギー」「将来の日本には不可欠」とされ、原子力エネルギーの推進そのものが、科学立国の象徴とされました。しかし唯一の被爆国にもかかわらず、原発のリスクや放射能の正しい知識などは、これまでどれほど教えられ、どれほど伝わったのか疑問です。

 

 

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自分自身を顧みても、このたびの原発事故の当初は「たいしたことはない」「きっと日本の高い技術でうまく終息するはず」と思っていました。

 

                                                           ★☆★次回に続く☆★☆

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写真:<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:東吉野村;" Address="東吉野村">東吉野村</st1:MSNCTYST> 放し飼いのカモさんたちが道路の真ん中でお遊び。<o:p></o:p>

   後ろから来た近所の人が「出たらあかんやろ~」と中に追っていました。<o:p></o:p>

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この国の将来、本当に大丈夫? 怖くて、心配

2011-08-01 02:44:51 | 東日本大震災とフクシマ原発事故

 

                         写真:1時間以上、東の空にかかっていた虹<o:p></o:p>

 

少し前の711日と12日、2日続いて東の空に虹が出ました。最初の日はちょうど西ノ京大池を通っていて見つけました。わあっ、虹だ! 急いで持っていたコンパクトカメラで撮りました。ここの景色は写真家入江泰吉氏の写真で有名です。一眼レフを持っていれば良かったなああ・・・(悔しい)

 

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でもなかなか消えません。決心して家に取りに帰りました。再び池のまわりに到着すると、薄くはなりましたがまだ出ています。結局最初の撮影が1816で、最後は1916、なんとちょうど1時間です! こんなに長い虹ってあり? びっくりですが、なんだか嬉しい。

 

 

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すると次の日、今度は学園前の大渕池を通りかかって、やはり東の空に昨日と同じような虹がっ! 

 

  写真:紅く染まってわかりにくいですが・・・。<o:p></o:p>

 

今日はどのくらい出ていたのかわかりませんが、最後に夕日と合体したような写真が撮れました。不思議で、そして嬉しい2日間でした。

 

 

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さて前回の続き、被爆者補償費についてです。<o:p></o:p>

「原子爆弾被爆者」は現在227500人あまりで、厚生労働省のHPによると、平成23年度の被爆者対策予算額は1,478億円で、平成23年度健康局予算の55.1%を占めています。始まった当初昭和32年度に17500万円だった予算額が、55年後にほぼ1000倍になっている勘定です。

 

 

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次に肝炎補償です。7/26に政府が発表した「集団予防接種を巡るB型肝炎訴訟」では、「和解金支払いについて、今後5年間で約6000億~8000億円を臨時増税して財源に充てる方向で検討に入った。・・・財源としては所得税が有力視されているほか、たばこ税を組み合わせて充てる案も浮上している」(毎日新聞7/27)

 

 

 

以下の写真は6/8-11 「乗鞍高原―上高地―<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="16:富山県富山市;" Address="富山市">富山市</st1:MSNCTYST>―黒部峡谷トロッコ列車めぐりの旅」

写真:欅平の奥鐘橋からは深い黒部渓谷を見渡せる

 

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このB型肝炎の感染者は全国に約100万人いるとされ、今回救済対象となるのは、そのうち4割以上の40数万人(国の推計)といわれます。今後はさらに増えることが予想されます。その他に医療関連補償としては、薬害エイズ、スモン病、各公害病、などもあります。

 

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そしてフクシマ原発の補償額は一説には数十兆円に上る、などの予想がありますが、1020年後に現れる被爆症状、後遺症などに関してはまったく未知数です。

 

 

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もちろん被害を受けた方々が補償を求めるのは当然ですし、政府はきちんとするべきです。ですがここではちょっと横に置きます。

 

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このような補償関連費はおそらく年とともに増加の一途をたどるだろうと予想できますし、発病もかなり先であれば認定などもわかりにくくなり、さらに経費がかかるでしょう。いずれにしても先の見通せない不安定さを背負うことになります。

 

 

 

写真:新柳河原発電所は古城みたい<o:p></o:p>

 

 

 

現実社会の背景には、現在すでに4人に1人が65歳以上という超高齢化社会(つまり年金生活)、将来の納税が見込めない少子化、増加する生活保護費、引きこもりをはじめとする精神疾患、若者層の就職難やワーキングプアー(格差)、貧困などなどの問題も山積。

 

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津波だけでなく地震に対しても弱さを露呈した原発を、そしていったんコントロール不能になったら、現在の最高技術をもってしても制御不可能な原発を、この日本に54基も設置・稼動するリスクというものは、本当はどのくらいなのでしょうか?そして税金の多くが補償金や生活保護などに使われる社会は、納税者に魅力ある社会といえるのでしょうか? 

 

 

「そんな心配は無用だよ」と誰かに言って欲しいのですが・・・。

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写真:欅平駅を登っていくと秘湯中の秘湯があります。

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