あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

大自然の力

2009-10-26 23:45:27 | ボルネオ島とクアラルンプール

 

  3日目は「ガラマリバーサファリクルーズ」(240RM6500円)というオプショナルツアーに参加しました。KKから南西にバスで約2時間の地域に向かい、パダス川の支流・ガラマリバーをクルーズして、周辺の野生動物、特にテングザルやカニクイザルを観察するのです。ボルネオで一番楽しみにしていたので、ワクワク感も最高潮です。<o:p></o:p>

 

 

写真:まず、はしけでクルーズ船に向かいます。

 

 

午後2時ごろに出発し、現在は廃線になっているらしい、機関車で有名な北ボルネオ鉄道の線路沿いに進みます。やがて両側には、パームヤシのプランテーションが果てしなく広がってきます。こちらは熱帯雨林を伐採するため、エコにも動植物にも悪い、と悪名高くなっていますが・・・。

 

 

 

現地に到着した頃、太陽はかなり傾いていました。 桟橋から小さなはしけでクルーズ船に向かい、いざ乗船です。といってもそれほど大きな船ではありません。海ではなく川なので当然かな。

<o:p></o:p> 

 

写真:これがクルーズ船です。船内に食事設備もあります。

 

  

お茶と手作りお菓子を食べていると、船が進度を落とし、岸辺に寄り始めました。と、そのとき「あっ、なにか動いた!」「あそこ、あそこっ!」という声があがりました。指差す方向の樹の上に、本当に小さく黒いものが動いていました!しっぽが見えるので、どうやら「サルらしい」と思えます。<o:p></o:p>

 

 

このあたりには、主にカニクイザルやテングザルの集団がいくつかあるそうです。小さいサルが数匹いる集団はカニクイザルのほうで、テングザルは単独行動が多いらしいです。 

 

 

あいよっこはまたここで後悔です。「家に置いた望遠レンズを持って来れば良かったあ(悔)」。「今夜はきっと薄暗くて、遠いから」と一眼レフカメラは持参したのですが、標準レンズではとても間に合わない距離です。大きな望遠カメラで撮影しているおじさんが「ホラ、良く見えるでしょう」と覗かせてくれました。うらやましくて、ついでにシャッターを何度か押しました。<o:p></o:p>

 

 写真上:船内ビュッフェはマレー料理で(意外に?)美味しい。

 

 

「これは何を写したのかな?」と自分でもいぶかる写真が何枚かありました。ジャングルばかりで、良く見ると真ん中に小さな茶色の点がある写真です。拡大してびっくり!「おおっ、テングザルがおるっ!」デジタル技術って、なんとすばらしい! というわけで、かなりぼんやりではありますが、野生のサルが撮影できて嬉しいです。<o:p></o:p>

  

 

そのあとカレーなどのマレー料理をデッキで食べました。真っ赤な夕焼けの後、宵闇が刻々と迫る中で、川風に吹かれながらの食事がこれほど心地良いものだとは!気分は最高です。 

 

 

写真左右:肉眼ではまったく見えなかったのに、とっても不思議な感覚です。デジタルバンザイ! しかし、かなりメタボでは?

 

 

さらにこのあとは幻想的な「蛍ツリー」が待っていました。何本かの樹の全体に蛍の光が点滅して、まるでクリスマスツリーのようです。ここの蛍は日本のそれとはもちろん種類が違っていて、一年中光を出すのです。しかもかなり強い光のようです。

 

 

写真に撮れなかったのは残念ですが、相当感激しました。「もう一度行って見たい」、という気持ちを抱(いだ)くのは、旅を重ねていてもそれほど多いわけではありません。<o:p></o:p>

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89歳日本人女性もキナバル登山を!

2009-10-18 23:38:30 | ボルネオ島とクアラルンプール

 

 足湯は汗をかいた後で入ることにしましょう。ポーリン温泉を通り過ぎると「キャノピーウォーク」入り口です。ちなみにキャノピーCanopy)は「建築物の天蓋・ひさし」「航空機の操縦席の風よけ」などという意味だそうですが、ここはどんな意味なのかな?<o:p></o:p>

 

写真:ポーリン温泉の源泉

 

山道の階段を20分ほど、汗をたらしながら登って行った先に、細長いつり橋がゆらゆら揺れていました。ひと1人がやっと通れるつり橋が、全部で4本続いています。一列に並んで歩くと橋も相当揺れますが、この狭さなので一度渡りかけると再び引き戻すことはできません。ひたすら前進あるのみ。 

 

 下を見るとジャングルが広がっていて、そのためもあり約40mという高さはあまり怖いと感じません。どちらかというとアスレチックの吊り橋みたいです。思い出すと、もっと広くて下方がはるかかなたに感じた<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>「谷瀬のつり橋」のほうがゾクゾクしたよ~。<o:p></o:p>

 

 

 写真:露天風呂といっても日本のそれとは雰囲気が全く異なります

 

 

 初めて聞いたのが、通常料金に加えてカメラ持ち込料として5RM(ビデオは20RMだったかな?)が必要なことです。「そんなのあり?それほど貴重な施設・景色なのかな?」という気持ちです。まあ日本でも撮影禁止の場所は多いですが、撮影料を取るところは知らないです。<o:p></o:p>

 

行きの登り道の先頭に立つのは60代のご夫婦ですが、足取りも軽やかで速く、後ろに続くあいよっこたちは息も切れ切れです。旅に出ると、年齢にかかわらずというか、年齢にこだわりなくさまざまな挑戦をし、楽しんでいる方々との出会いがたくさんあります。<o:p></o:p>

 

 

写真:木々が高いためか高所的恐怖は少ない感じ

 

 

先頭のご夫婦も今回は二人一緒ですが、たいていはそれぞれの趣味・関心に応じて、ひとり旅をすることが多いそうです。ご主人は登山はじめスポーツ関係、奥様は世界の秘境や珍しい旅を数多くされていて、「次の旅の予定が入っていないと落着かない」と、月に1回以上旅に出るのだそうです。<o:p></o:p>

 

 

いいなあ、だけど相当リッチじゃないとね!「これまでに家一軒建つくらいは使っているかも」と奥様はにっこりと微笑みを・・・。<o:p></o:p>

 

ガイドのコニーさんは「キナバル山の登山は人気があり、整備されているので挑戦してください」と薦めます。年中暑いので、コタキナバルの町の人たちも、海に行くより山に来ることが大好きなのだそうです。<o:p></o:p>

 

 

写真右:植物園で。

 

 

山頂まで続く山道の階段を5-6時間登り、その日は山小屋に泊まって、早朝の朝日を見る12日コースが一般的です。「先日は89歳の日本女性に付き添いましたが、とても元気でした」と話しました。<o:p></o:p>

 

 

89歳には思わず「ウッソ~、ホント?」と言いそうになりますが、かの三浦雄一郎さんはほぼ70歳でヒマラヤ登山に成功されましたものね。とにかく「日本人のお年寄りは元気」だなあと実感します。<o:p></o:p>

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世界で最も大きい花・ラフレシア

2009-10-12 18:13:12 | ボルネオ島とクアラルンプール

               写真:薄暗い保護林の中で咲いています。隣はつぼみ。

 

  キナバル公園は「植物園」「ポーリン温泉」「キャノピーウォーク」などがある広大な公園です。最初に入った植物園には、キナバル山一帯のみに生息する珍しい植物を中心に、蝶々やアリなどの昆虫類もたくさんいました。おっ、樹の幹を駆け昇っているのはリスかな?

<o:p></o:p> 

 

写真:おもしろい形ですね、ウツボカズラ。

 

 

下から見ると放射状に開いた形が涼しげなヒカゲヘゴ、まるで首飾りのように長く垂れたランの花は「かざりばな(たしか?)」、初めて見るバナナの赤い花、世界で最も小さい、米粒ほどのランの花、その他色鮮やかな珍しい花がたくさん咲いています。<o:p></o:p>

 

 

 

その中でなんといっても有名なのは世界一大きい花・ラフレシアと不思議な食虫植物・ウツボカズラです。両方とも見ることができてラッキーです!

<o:p></o:p> 

ラフレシアが咲いていたのは植物園内ではなく、外にある民間人の栽培地です。テントのお店に「ラフレシア咲いています」(もちろん現地語で)と看板が出ていたので、コニーさんが「ラッキーですよ!」と知らせてくれました。でも拝観料、おっと違った、見学料が30RM800円)必要です。<o:p></o:p>

 

 

写真右:ヒカゲヘゴ

写真左;バナナの花

 

 

 

  しばらく歩くと薄暗いジャングルの中に入り、小さな柵の向こう下方にそれは咲いていました。おじさんの1人が撮影に夢中になり、前のめりになって柵を乗り越えそうになりました。危ない、危ない、柵は簡単に壊れそうです。<o:p></o:p>

 

 

  写真:よ~~く見て!リスがっ!

 

 

 あいよっこはここで後悔しました。旅では普通コンパクトカメラを持ち歩いていますが、薄暗い中、距離もかなりあるのでシャッター速度が遅くなり、ぶれてしまいます。一応バッグに入れてきた一眼レフカメラを、ここに持って来れば良かったぁ~。というわけで肝心の写真がピンボケです。もちろんカメラのせいだけではないのですが・・・。<o:p></o:p>

 

 

 

 

 寄生植物として有名なラフレシアの生態はまだまだ不思議が多いようで、最も小さい15cmから最大1mくらいまで種類があります。ここに咲いている赤褐色の花も大きい種類みたいです。その横にキャベツみたいなつぼみがあり、およそ9ヶ月間育った後やっと開花したと思ったら、1週間程度でしぼんでしまいます。

 

 

 悪臭を出してハエなどをおびき寄せ、受粉すると言われますが、臭いまでは遠くてわかりませんでした。

 

 

 写真:首飾りみたいに長いランの花

 

 

 次に向かったのがポーリン温泉。戦時中に日本軍が発見したという温泉ですが、温度は約50℃でかなり熱く、湯量はそれほど多くないので足湯がちょうど良い感じです。日本と違って露天風呂には水着を着て入ります。人手はそれほど多くなかったのですが、休日にはごった返すそうです。     (続く)

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求愛する鳥のダンスは、古来より人の心を惹きつけた

2009-10-03 22:32:57 | ボルネオ島とクアラルンプール

 

                   写真:キナバル山にはたいてい雲がかかるという

 

2日目はコタキナバルで最も人気の現地ツアー「キナバル国立公園」「キャノピーウォーク」「ポーリン温泉」などを巡ります。市街地から北東に向かいおよそ2時間あまり走った頃、観光バスの車窓に遠く高くかすむ平らな頂上が見えてきました。世界遺産キナバル国立公園の中心で、東南アジア最高峰4095mのキナバル山です。<o:p></o:p>

 

 

 

  近づくにつれて頂上の岩の形もはっきり見えてきます。その形が女性の横顔を横にした、ややこしい、つまり寝た横顔に似ているというのです。しかもそれは中国(キナ)の未亡人(バル)なのだとか。ガイドのコニーさんも「中国の王子と未亡人の伝説話」をしてくれましたが、いまひとつピンとこない感じです。なんで中国人なん? それほど中国人が多かったのかな?<o:p></o:p>

 

 

  写真右:ナバル市場には個性的な民芸品が

 

 

 ウィキペディアの「キナバル山」には、それ以外のいわれとして「アキ・ナバル(祖先の霊が宿る山)がなまってキナバルになった」とあり、こちらが有力としています。それには納得!<o:p></o:p>

 

 

 それはともかく、まずはキナバル山の展望台がある「ナバル市場」に立ち寄ります。細長い高床式の建物のなかに小さく区切った店があり、原住民カダサン族の民芸品などが所狭しと並べてあります。建物中央部の台の上に若い女性数人が座っているのは、もしかして看板娘? 外には果実や野菜を売る店も並びますが、全体にの~~んびりムードが漂っています。<o:p></o:p>

 

 

 写真:こちらの姉妹?はお店の奥で店番

 

 

 「これは日本の笙に似た楽器かな?」と見ていると、店の女性がさっさと袋を開けて組み立て始めました。「音がでるの?」「楽器?」と聞くとウンウンと頷きながらひたすら組み立てを・・・。するとそれは猟に使う「吹き矢」だったのです! そういえばカダサン族は吹き矢も得意だと聞きました。値段も「半分以下にディスカウント!」で25RM(700円程度)というので、買ってみました。<o:p></o:p>

 

 

 

 ボルネオ島にはたくさんの民族が住んでいますが、ここのカダサン族は宗教がイスラム教ではなく、キリスト教という特徴があります。

 

 

  写真:1人で遊んでいました。可愛くてつい・・・。

 

  カダサン族のバンブーダンスはご存知の人も多いでしょう。夕食の民族ショーで披露された多彩なダンスのなかで、黒い衣装で踊る「鳥のダンス」も素敵でした。

 男性が「カムカム」と手招きをすると、女性は「ノーノー、恥ずかしい」といった表現をする男女の求愛ダンスです。熱帯の美しい鳥のオスが、なんとかメスの気を引こうと、精一杯ダンスをする映像を思い出しました。                 

 

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写真左:民族舞踊ショーですが、わかりにくくてすみません。

 

写真右:おそらく本物に近い吹き矢。つなぐとほぼ2mの長さ! 5本の矢も鋭い。                   

     

 

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