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あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

錦織りのしあげは日の光

2008-12-24 16:37:56 | 山は地球の見晴らし台

 

               

          まるで水盤に生けた花のようでしょう?

 

 

紅葉の時期は終わりましたが、2008/10/2830に行った「野瀬川村から龍神温泉と高野山の旅」で撮影した紅葉写真を紹介します。これまで、それほど「紅葉」や「もみじ狩り」などに関心はなかったのですが、ブログを書き始め、また写真を意識的に撮り始めて「これほどまでに美しい山」を実感しました。

 

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花の時期ももちろん良いのですが、絶対量が多い葉っぱが色づくことの変化は大きいものです。黄色からオレンジは当然ながら、朱色、赤色、ピンクが色鮮やかなことに驚きました。葉っぱがこんな色にもなるなんて!もともとの緑色、茶色、黄緑色などを加えるとほぼ全色が見られることになります。

 

 

写真:立里荒神の先、雲の上温泉あたり。

両側に山、また山が迫ります。

 

 

でもひとつだけ足りない色が。そうです「青色」。植物界では、特に青い花が少ないことは知られています。青いバラを作るのは永遠の課題と言われてきましたし(BlueRoseには「不可能」の意味もあったようですが、サントリーが2004年に培養成功)、青いケシは希少植物として珍重されています。災害時に多く使用するブルーシートは、だから目立つということになるのでしょう。

 

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1枚の写真として切り取ってみると、それを補うのが「空の青」あるいは「海の青」(これは紅葉写真には少ないでしょうが)だとわかります。そして渓谷の黒っぽい色、滝や川の白っぽい色がそこに加わると、ひとつの枠にほぼすべての色が含まれるのだなあ、と感じました。もみじと渓谷・滝などの相性が良いのは、こんなところにも一因があるのかな?だからこそ華やかなイメージに加えて、複雑なニュアンスが表現できるのかもしれません。

 

写真:同じく雲の上温泉近く。すすきもいっぱいです。

 

 

野瀬川村の紅葉は全体的に始まったところで、ういういしく新鮮な印象でした。そして写真を通して空気の澄んだ感じも伝わります。紅葉の山と一緒にススキの群生も至るところにありました。あたりまえすぎて見向きもされないようですが、「<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:曽爾村;" Address="曽爾村">曽爾村</st1:MSNCTYST>のススキ」が有名になっていることを思えば、もっと生かすことができるように思えます。<o:p></o:p>

 

写真:朝日が美しい

 

紅葉の迫力が伝わってきたのは高野・龍神スカイラインと、その中の護摩壇山です。これこそ紅葉の醍醐味!あまりにもたくさんの色があるので、遠目には混じりあって見えてしまいますが、これこそ慣れ親しんだ日本の色です。<o:p></o:p>

そこに太陽の光が射した時、金色・銀色に輝き始めることを発見しました。

 

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本当に大切なもの

2008-12-16 23:48:26 | 山は地球の見晴らし台

 

                  写真:赤く色づいた木々は特別にきれい

 

「平維盛歴史の里」にある高さ20mのイチョウは黄金色に輝いていましたが、 ホテルのせ川前のイチョウはまだまだ驚くほど青いです。場所的にはさほど離れていないのに、標高がかなり違うのかな?それとも種類が違うためかな?

 

 

写真:同じイチョウでも紅葉の様子はさまざま

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ここのイチョウも神社に寄り添うように立っていますが、神社と大木・巨樹はたいていセット。ところにより巨岩・奇岩、あるいは滝なども重要なモチーフとなっていることが多いようです。そうした特別な場所が神様にふさわしい、と考えられたのでしょう。

 

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「岩倉稲荷神社」は特徴的な岩倉を背にして、すばらしいけやきの巨樹のふもとに祀られています。見上げるとけやきは空一面に葉を広げ、その大きさ、神聖さにため息がもれます。本当になんともいいようのない雰囲気に満ちているでしょう? すずかけの道にある「野川弁才天」近くです。<o:p></o:p>

 

 

 写真下:岩倉稲荷神社の見事なけやきと赤い鳥居

 

 

 同じように穢れなき雰囲気の神社が桧股(ひのきまた)地区にある天分神社です。神社は清い水が流れる川の中州にあります。赤い橋を渡って進むと、まわりをヒノキ・スギ・高野マキなどの大樹が取り囲み昼でも薄暗いです。

 

 

 本殿の後ろ側から寄りかかるように立つヒノキは、根もとが二股で、一度ひとつになった幹はすぐまたふたつに分かれています。桧股という地名もこの面白い形にちなんでいるそうです。

 

 

ここで同じように「おばさんのひとり旅」をしている人に会いました。朝思い立って、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="27:大阪府堺市;" Address="大阪府堺市">大阪府堺市</st1:MSNCTYST>から車を運転し、スカイライン経由て来たのだそう。フィルム写真が趣味で、ときおりこの俗化されていない自然が恋しくなるということでした。  

 

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とっても残念なのは、野瀬川村内では熊野古道小辺路のおもかげが薄くなっていることです。古道が舗装車道の林道タイノ原線や高野・龍神スカイラインに吸収されたところが多く、わずかに「平辻の地蔵菩薩」などで部分的に残っているだけのようです。もっと残っていれば(残していれば)、あるいは古道を巡る人々も多いのではないでしょうか? 

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写真左下:天分神社には赤い橋を渡ります                                       

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写真右:天分神社本殿の後ろに二股ヒノキが立っています。

 

 

 間違っているかもしれないのですが、そしてあいよっこには詳しい事情がわかりませんが、今となっては行政の道路政策の判断が悔やまれます。補助金目当てなどで、道路をなんでも、どこでも新しくしてしまうことは、一方で大切なものを失うことがあるのでしょう。<o:p></o:p>

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あまごたちの恋の時期*見たい

2008-12-04 15:45:00 | 山は地球の見晴らし台

 

            写真:あまごの養殖が盛んな川原樋(かわらび)川です。

 

雲海と日の出を車の中で待機するとはいえ、朝方の山はやはり冷えるみたいです。ホテルに帰り温泉に入った時、身体がホッと息をつきました。「ああ幸せ、い~い湯だなっ♪」いつでも入れる温泉はこんなとき至上の喜び。

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写真:高野・龍神スカイラインにある総合観光案内所「レストラン鶴姫」

 

 

野瀬川村の宿泊施設をネット検索すると、数少ないことにあせります。行く人が少ない、山間部なので施設そのものも少ない、とくに冬場は閉鎖される状況もある、さまざまな悪い条件が重なってくるのでしょう。あいよっこの旅ログを見て、その良さを多くの人に知って欲しい、そして訪れて欲しいものです。

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限界集落というのは高齢化・過疎化により運営がままならなくなった自治体のことですが、ここ<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on">野迫川村</st1:MSNCTYST>でもさしせまった問題となっていると聞きます。活性化のためには若い力の定着、森林産業・農産物・観光などの経済的発展が欠かせません。

 

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さしあたり観光客の増加をすすめるのが、期待できる対策ではないでしょうか? まだまだたくさんの観光資源が眠っていると感じます。また(女性の)ひとり旅でも利用しやすい魅力的なサービスをお願いしたいです。

 

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そんな状況のなか「ホテルのせ川」の心使いには感心しました。なかでも雲海を見ようと早朝に出るとき、玄関先に靴が揃えてあり、入り口ドアが半開きになっていたのはありがたいことでした。そしてもちろん食事・部屋・温泉も二重丸です。

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写真:ホテルのせ川の裏手にも滝が。

 

夕食のとき「川原樋(かわらび)川であまごの養殖が盛んなこと」を係の人が話してくれました。少し前「あまごたちの恋の時期」があって、ちょうど横で壮烈な産卵シーンを繰り広げ、宿泊の人たちは大喜びだったのだそう。

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「そんなのもっとお知らせすればいいのに」と思う一方、「いやいや秘密にして、ひとりでまた来よう」とひそかに思うのでした。(秘密になってないか?)マスター始めスタッフの方々の態度を見て、ホテルに大切なことはやはり「おもてなしの心」だと納得しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真:ホテルのせ川の夕食(そのほか天ぷらも)と朝食。

   「特に名産物がないので、あまごの養殖を始めた」と係の人。 

 

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♪秋の朝日にぃ照る山もみじぃ~♪

2008-11-29 14:40:36 | 山は地球の見晴らし台

 

         写真:太陽の光が当たると一瞬にして山が輝きます。

        それぞれの山にそれぞれの紅葉。

 

 

夜明け前の山道は真っ暗です。「なにか出たら(なにが?)どうしよう・・・」とひるむ心を鼓舞しながら車で登っていきました。「明日はなんだか良い感じがしますよ。5時半にはホテルを出たほうがいいです」というホテルのせ川マスターの勧めに従いました。 

 

 

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<o:p>写真:ただの枯れ木がオブジェに変わる!</o:p>

<o:p>   光はすごい威力です。</o:p>

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目指すポイントは高野・龍神スカイラインにある観光案内所「鶴姫」の少し手前にあります。そのほかに村内には前々回に書いた「立里荒神社」など数箇所あるのですが、ホテルからはここが一番近いのです。

 

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そう、目指しているのは「雲海」なのです。それも「雲海から出てくる日の出」なのです。ウィキペディアによると、雲海は、高湿度の空気が放射冷却により霧となり、それが無風のために溜まっている状態だそう。春や秋に山間部や盆地で多いようです。マスターによると「この秋はまだ見ていない」そうですが、はたして・・・? 

 

写真:一面紅葉で彩られている山もあります。 雲海のポイントより少し下ったところです。

 

登るに従ってあたりは日の出前の「薄明(はくめい)」で明るくなってきます。この日の出前の数分間を「ブルーアワー」、日の入り後を「マジックアワー」と呼ぶのは素敵です。でも空一面にうす雲があり、反対に下方はくっきりとしています。「ああ反対だぁ。どうもダメみたい」。でもとてもさわやかでおごそかなひとときに満足。

 

日が昇ると、雲の間から射す朝日が時々刻々と移動していきます。「太陽」の力がこんなに威厳に満ちているとは! ひそやかだった山に朝日があたると一瞬にして輝き始めます。日の当たるところと当たらないところ、お互いに引き立てあっているみたいです。一面の雲海は見られなかったですが、光というものの力を初めて目の当たりにしました。枯れ木さえもオブジェとなるのです。

 

写真:少しだけ雲海が見られました。

   グレーの濃淡の山も墨絵のようです。

 

「沈む夕日」のショーもこれまで大好きだったのですが、「昇る朝日」を改めて発見しました。真っ暗闇のなかでゆっくりと扉を開けて現れる光。古来より信仰の対象となった意味が理解できます。

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山を下る途中で杉木立の中に「雲海らしきもの」が見えました。「♪秋の朝日に照る山もみじ~~♪♪」に充分満足していたのに、おまけをもらった気分です。<o:p></o:p>

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イチョウの樹は見ていた(はず)

2008-11-24 20:08:30 | 山は地球の見晴らし台

<st1:MSNCTYST Address="野迫川村" AddressList="29:野迫川村;" w:st="on"> 

 

         写真:平維盛歴史の里は静かにひっそりとしています。自然を活かした

             周囲は散策にもってこい。

         

 野迫川村</st1:MSNCTYST>は高野山と大峯山、また高野山と熊野大社を結ぶ要地にありながら、山深く険しい自然環境に囲まれています。それが「平家の落人」の隠れ家にも最適だったのでしょうか。平(たいら)地区にある「平維盛塚」「歴史の里」はそうした伝承を伝えています。

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 平維盛は清盛の嫡孫であり、源氏に追われ熊野・吉野山岳地帯を流浪した後、この地で生涯を終えたとされています。(ただし以前ブログに書いたように、南紀勝浦の沖にある山成島にも維盛入水伝説があります)こんもりとした塚の下には、あるいはお墓があるのでしょうか? 

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現在丘の上には石碑が建ち、周辺には落人があります。再現された建物とはいえ、周囲の木々が色づき始めたなかでひっそり静かに佇んでいます。歴史資料館にはさまざまな資料も備えてあるそうですが、残念ながらここも閉館していました。

 

写真:大樹を目の前にして息を呑みます。黄金色の葉が、キラキラと輝いて素晴らしい。

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なにより圧倒されたのは、道路の反対側から迫ってくる高さ20mのイチョウの紅葉です。まっ黄色となった葉に陽の光がさすと、まさに黄金色となり、きらきらはらはらと落ちていました。今は休校となっている平小学校の校庭にあるこのイチョウの巨樹。きっとたくさんの人々の物語を見てきたことでしょう。<o:p></o:p>

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阿弥陀堂は「阿弥陀堂たより」という映画の影響もあって、近年人気が高くなっていると聞きます。「北今西の阿弥陀堂」はホテル野迫川の手前、川原樋(かわらび)川と道路に沿ってあります。

 

建物は県指定文化財であり、堂内に祀られている「阿弥陀如来像」は村指定文化財です。また正月4日に行われる、20歳になった若者を大人と認める儀式:「オコナイ」も県指定無形民族文化財となっています。

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なのに、ガア~ン! 木製の壁には大きな政党の看板がっ!しかも二面にわたっています。阿弥陀堂に民主党は似合わないです。写真を撮る気持ちにもなれず、「なんだかもったいないなあ」の一言です。

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