写真:これも河合神社近く。見たこともない巨大モクレン。<o:p></o:p>
熊野古道「小辺路(こへち)」は二大聖地である和歌山県高野山と熊野本宮神社を最短距離で結ぶ、全長72Kmに及ぶ参詣道です。道中にある伯母子峠、三浦峠、果無峠という1000~1200m級の三つの峠はすべて奈良県にあります。
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今回歩いたのは<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>にあるホテル昴から西に向かい、西中矢倉を起点に熊野古道の新道(!?)にある「出店跡」を周回して、トガサワラ巨木がある釜中谷に降りたあと、再び古道に戻ります。
詳しい地図は「熊野参詣道小辺路」の「三浦口~十津川温泉」(<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>発行)をご覧ください。今回のコースは「台風で道路状況が悪くなっているので、通常と違いよりきつくなった」そうです。
<o:p>写真:住居跡に多い「イヌガヤ」には中毒成分がある</o:p>
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トレイルのスタートからはゆるやかな上り下りが続きます。かつてこの新道は明治時代くらいまで、参詣する人や地区の人たちの往来がたくさんあったそうです。半時間ほどで石垣が何段も積み重なっている馬場平(ばばだいら・ばばんだら)に到着。一帯にはかなり古くから住居がありましたが、昭和の初め頃に他に移動して、現在は生活のなごりが残っているのみです。
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「人が生活したところに多く植えてある」という「イヌガヤ」からは、酩酊成分が含まれる油を採ったそうです。古来よりドラッグは人の生活と深くつながっているのでしょう。
写真:重なる石垣跡には、かつて田畑があった
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そして積み重なった石垣は、雨水を利用した「隠れ水田」を耕作した跡でもあります。「<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:十津川村;" Address="十津川村">十津川村</st1:MSNCTYST>ではお米が作れない」と思っていましたが、実は税金がかからないように作っていたのですね。
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道行く人々に憩いを与えた「出店(でみせ)」の跡を過ぎ、谷への急坂を下ります。前日の雨もあり普通のウオーキングシューズのあいよっこは、滑らないようにと変なところに力が入ってしまいます。その結果が「脚のガクガク」です。
写真:谷の両側には台風の爪あとが
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HPのパンフにあった「散策マップ」の「散策」を甘くみてしまいました。しかし山歩きをする以上、きちんとした装備、特に足元などはトレッキングシューズなどが常識かもしれない、と反省しています。
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写真左:伏流水となっている谷川でなにか発見
<o:p>写真右:みんなが見ているのはこれ。プライバシーの侵害でピントがぶれる?</o:p>
写真左:注目のトガサワラ。身動きできない状況でただ見上げる
写真右:周囲を測定しています
目の前に広がるこの谷は、台風12号の影響で土砂や石で埋まり、流れがほとんど伏流となりました。河原が広くなりましたが道筋はなく、歩きにくく、強烈な足裏マッサージをしているみたいです。スタートから2時間あまり歩いて、この河原で昼食です。美味しい!
<o:p></o:p> 河原を上流に歩いていくと、トガサワラの巨木がありました!しかし急斜面のうえに歩く道も細く、滑りがちで、全員身動きできません。移動もできず写真を撮るどころではないのです。しっかりと観察し、感激できなかったのが残念!
写真:水溜りにカエルの卵
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帰り、道の真ん中にある水溜りに大異変がありました!ゼリー状のぷよぷよがいっぱいに広がり、中には黒い斑点やら、なにか形になりかけているものやら、うごめいています。<o:p></o:p>
カエル(ヒキガエル?)の卵です。「まさに核分裂、細胞分裂の見本」という声が聞こえ、そして「これは一匹のメスが産んだ」とも・・・。それにしても、ぎゃあ、すごい量です。
ウィキペディアには「一匹のメスが産む卵は1500~14000個」「産卵後のメスは体力を使い果たして、卵の側で休む」とありますが、もっともです。実はあいよっこ、(中学時代の解剖の影響のためか?) カエルはどちらかというと気持ち悪いのですが、今回のトライアルで一番印象に残ったのはこのカエルと卵だったのです。
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写真:少し持ち帰りたい、と採取する学生さん<o:p></o:p>