あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

寺社にはいろんな人の祈りというか、なにかが篭っている

2009-08-22 17:11:17 | かむなびの山々*五條市&天川村

   

   天河神社のHPにもその磐座について触れていないので、本当にあるのかと半信半疑だったのですが、どうりでいくら探しても見つからなかったわけです。すばらしい磐座は社殿の下に隠れていたのです。拝殿があんなに高いところにある理由も納得しました。<o:p></o:p>

 

 

別サイトのブログ「神様からの風」が伝えるところによると、「拝見できるのは60年に1度の御開帳の時だけ」が基本ですが、最近では2008/7月に「御秘神『日輪大弁財天神』さまの特別御開帳」があったようです。そして次の御開帳は33年後になるのだとか。ううむ、次の皆既日食より後だ!!<o:p></o:p>

 

 

   写真:「春日大社の大クス」は神功皇后お手植えと伝わる。

 

 

  ワイルド・マーマレイドのライブ前、神主さんは御祓いをしながら、「特に女性のかた、ようこそお参りしてくださいました」と挨拶されていました。「弁財天が女神だからかな」と思いましたが、磐座の御秘神がいらっしゃることにもよるのでしょう。こうした「女性ウエルカム」の姿勢があるので、多くの若い女性、それにつられて(?)男性たちも、全国から集まってくるのかもしれません。<o:p></o:p>

 

 

もちろんそれだけではなく、天河神社は高野・吉野・熊野という日本の三大霊場を結ぶ三角形の中心に位置することからパワースポット・スピリチュアルスポットとして高いエネルギーがあるといわれます。

 

 

写真:春日大社「金龍神社」の燈籠

 

<o:p></o:p> 

『霊の発見』ではこの土地の立地条件や、空海ゆかりの伝承、さらに「霊的なるもの」についても触れています。

 

 *~*~*~*~*~*~*~*~<o:p></o:p>

五木「ところで、そこで空海が感じ取ったような霊気の『霊』とは、いったい何だとお考えですか」<o:p></o:p>

―――中略―――<o:p></o:p>

鎌田「もうひとつの情報というのは、たとえば五木さんは百寺巡礼をされたとき、お寺にはいろんな人の祈りというか、なにかが篭っているように感じられる、とおっしゃいましたね。まさにそれが、霊的情報だと思うんです。<o:p></o:p>

それは数字や文字で、すぐ読み取れるようなものではないけれども、情念もふくめたいろんな情報が、記憶され、溜まっている。聖地とか、お寺とか、森とかは、そういう情報を蓄積しているところでしょう。その情報が、無意識の世界にグワッと転写されるというか、働きかける、それが霊的なるものの気配だと・・・・」<o:p></o:p>

五木「それは民衆の念のようなものでもありますね。それはまた、あり得ないような力を発揮する。そういう聖地として選ばれる場所は、たとえば室生寺<o:p></o:p>

もそうですが、だいたい火山の跡ですね。もうひとつは三井寺みたいに・・・」<o:p></o:p>

鎌田「井戸が湧いている。」<o:p></o:p>

*~*~*~*~*~*~*~<o:p></o:p>

あいよっこはひとり旅を始めて、神社仏閣・名所旧跡・美しい光景などさまざまなところを訪れますが、時折なにかに対峙して「この感覚はいったい何だろう?」と訝(いぶか)ることがあります。

 

 

ことばで表現しにくいですが、時に圧倒されるような、また時には胸騒ぎするような、冷熱感を感じるような・・・。そんな時に自分なりに考えたことが五木さんと同じ感覚です! 一緒にするのは大変おこがましいのですが「そうそう、私も同感です」と心で叫びました。(オーバー)<o:p></o:p>

 

 

同書では奈良県の寺社や聖地が数多く紹介されていて、改めて奈良県の歴史・伝統の重み、人々の祈りの深さを感じます。

 

 写真:浮見堂・しかさん・さるすべり

<o:p>※今回の写真は2009/7~8月に奈良公園・春日大社で撮影したものです。</o:p>

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女性性を象徴する磐座(いわくら)・天河神社

2009-08-17 21:57:13 | かむなびの山々*五條市&天川村

<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:奈良県五條市;" Address="五條市">  五條市</st1:MSNCTYST>を巡っていたのに、なぜ<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:天川村;" Address="天川村">天川村</st1:MSNCTYST>の民宿に行ったのだろう?と思うかたがいるかもしれません。もちろんその日、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:奈良県五條市;" Address="五條市">五條市</st1:MSNCTYST>大塔町で宿泊しようとしました。だけどネットサイトや行政HPの検索によると、この地域の宿泊施設はごく少ないです。

 

 

<o:p></o:p> 

唯一の公営施設である「星の国」では「1人宿泊プラン」がなく、一応確認のために電話すると、やはり断わられました。観光客が少ないから施設数やサービス態勢が弱くなるのか、あるいはその反対なのか? いずれにしても悪循環をどこかで断ち切って欲しいものです。

 

 

<o:p></o:p> 

 そこで比較的近い<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:天川村;" Address="天川村">天川村</st1:MSNCTYST>の民宿に予約したというわけです。民宿の近くに、「天河弁財天社」があるのも好都合です。一度お参りしたかったそのわけは?

 

 

<o:p> 写真:この日、天河神社には若い男女があふれていました。</o:p>

<o:p></o:p> 

 

  記憶によると「女性性を象徴する磐座(いわくら)」があり、真ん中に井戸があるらしいです。男性性をシンポルとする岩や建造物はかなり多く見聞きしますが、女性のそれは少ないので、「どんなんかな~?!」という単純な好奇心です。<o:p></o:p>

 

 

 夕食時間が迫ってきたのでディジュリドゥのライブを途中で切り上げ、それほど広くないお社をぐるりと周ってみましたが、それらしきものは見当たりません。民宿に帰りご主人に聞いてみましたが、「神主さんとは親しいけれど、そんな話は聞いたことがない」という返事。土地の人が知らないのだから、なにかの思い違いだったかな?<o:p></o:p>

 

  

  写真:西吉野町の「柿博物館」にある柿スダレが面白い。

 

  

  記憶の元は五木寛之氏と鎌田東二(とうじ)氏の対談書『霊の発見』(2006、平凡社)です。五木氏はご存知の有名文芸作家で、鎌田氏は京都大学教授の宗教学者、神道ソングライター(石笛・ほら貝などの演奏)、NPO法人東京自由大学理事長等の活動をされています。 第一章「霊は実在するのか」にある「霊とは得体の知れない大きなエネルギーか」の一部を、以下に抜粋します。

 

 

写真:白くて清らかな

 

*~*~*~*~*~*~*~*~<o:p></o:p>

 

鎌田:奈良県奥吉野の、天河大弁財天社のことですね。よく行きます。不思議ですよ、あそこの神社も。社殿の下に巨大な磐座があって、その巨岩の真ん中が井戸になっているんです。いまから18年前、天河大弁財天社の建て替えのときに、剥(む)き出しになったんですが、それはすごかった。すばらしい磐座でした。その天河は、琵琶山(びわさん)という山号なんです。<o:p></o:p>

 

五木:弁財天だから、琵琶をもっている。<o:p></o:p>

 

鎌田:ええ。全体は盆地のようになっていて、その山中の盆地の真ん中の、琵琶山のところは、こんもりとした小さな森なんです。そのまわりを川が囲っている。丘陵のようになっている森に、巨大な岩がある。まさに女陰のクリトリスみたいなものですね。その巨大な岩の中に井戸があるんですよ。自然に穴があいているんです。<o:p></o:p>

 

五木:穴が。<o:p></o:p>

 

鎌田:伝承では、そこからお金を投げ入れたりすると、地底の地下水に行き着くと言われています。天河というのは、熊野川の上流に当たり、天の川が流れていると考えられてから、そんな名前になっているわけです。つまりここは、天の川の水脈にはいっていく場所なんです。

<o:p></o:p> 

*~*~*~*~*~*~

(続く)

 

 写真:五条市内にある「二見の大くす」

 

※「天川村にはちょっと寄るだけ」、と思っていたので残念ながらあまり写真を撮っていません。残念!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若者たちの聖地に? 天河大弁財天社

2009-08-09 17:13:16 | かむなびの山々*五條市&天川村

 

 「天河大弁財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)」ってご存知でしょうか?「歌手長渕剛と女優志保美悦子が挙式したところ」「芸能の神さまなので芸能人がよくお参りする」「パワースポットとかヒーリングスポットとして有名」・・・知っている人は知っているでしょう。(あたりまえ)<o:p></o:p>

 

 

 

  <st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:天川村;" Address="天川村">天川村</st1:MSNCTYST>の民宿の主人に「天の川温泉」をすすめられて行くと、なんと団体客などで満員御礼。 温泉はあきらめて、すぐ隣にある天河大弁財天社に立ち寄り、びっくり仰天することになりました。<o:p></o:p>

 

 

写真:御祓いを受けながら神妙に頭を垂れる

 

およそ神社に似つかわしくない(先入観・偏見ですね)、長い髪にロングスカート姿の女性や、ゆるやかなシャツに髪を後ろに束ねた男性といった、いわゆるスピリチュアル系(?)の人たちがやたら目立ちます。<o:p></o:p>

 

 

写真:奥で吹いているのがディジュリドゥ。

 

 

拝殿ではすでにお祈りが始まっていて、大勢の若い人たちがイスに座り頭を垂れているのです。えっ、なに?なにをしているの?若い人向けのご祈祷があるの? 頭の中は疑問符だらけ。<o:p></o:p>

 

 

 

周りの人に聞いて次第にわかってきました。どうやらこのあと、特に若い人たちに人気のあるWILD MARMALADE(ワイルド・マーマレイド)というオーストラリアのグループによるライブがあるそうです。それで一番前の高いところに外国人数人が並び、御祓いをしてもらっていたのね。<o:p></o:p>

 

 

 

 写真:拝殿前に2個ある「いん石」

 

 

  これもなにかのご縁です。音楽大好きなあいよっこもライブを見せてもらうことにしました。演奏が始まってまたまたびっくり! なが~~いパイプのような楽器から不思議な低音が流れてきます。ドラムとのリズム主体の音楽ですが、なぜか心地よい気分になってくるのです。<o:p></o:p>

 

 

 

  実はこれ、オーストラリアの先住民族であるアボリジニが使っている「ディジュリドウ」という世界最古の木管楽器なのだそう。もともとは中が空洞になったユーカリの木で作るらしいです。儀式や祭事に使われるのはもちろん、音色のヒーリング効果を期待して病気治療にも使われるのだとか。<o:p></o:p>

 

 

 

   写真:反対側から。ピンぼけですみません。

 

 

 

  たしかに不思議な音質と音色で、聞いているうちにトランス状態になることもうなずけます。演奏が始まってしばらくすると、隣の男性が倒れて目を見開いたまま固まってしまい、これにも驚きましたが、アルコールのせいもあるようでした。<o:p></o:p>

 <o:p></o:p>

 

 

 

  天河大弁財天社にはぜひ行って見たい、と思っていたのには別の理由がありました。

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日食ハンター・タマちゃんからの報告

2009-08-02 19:46:03 | かむなびの山々*五條市&天川村

 

   あいよっこです。ハア~ッ! 季節の盆踊りではなく、深いため息です。そのわけをお知らせするのも気が滅入り、いまだに勝ち誇ったようなガアッガアッのだみ声が耳から離れません。<o:p></o:p>

 

 

 

庭で育っていたひなどりのヒナが2羽だけになった、と前回書きました。その後再び狙ってくるカラスを2度ほど追い返したものの、次の早朝けたたましい鳥の鳴声で目が覚めました。やはり一度狙った獲物は逃さないのでしょう。自然の掟によってそれぞれの個体数が調整されるとはいえ、カラスって絶対に数が多すぎ!

 

 

 

ひよどりたちが(一昨年は山鳩が営巣)リスクをおして人家近くで子育てをするのは、あるいはカラスから逃れるためかな? とするとカラスよりヒトのほうを信頼しているわけで、それがせめてものなぐさめです。

<o:p>

 

 

写真:舟ノ川沿いの林道を遡(さかのぼ)ると、木材の切り出し作業中。

 

 

ここで気分を変えましょう。上海に行った「日食ハンターのタマちゃん」から報告のメールが届きました。ありがとう。以下に抜粋しますね。

<o:p></o:p>

 

 

 

「参加したのは『中国セッコウ省主催のツアー』で、620人来ていました。当日、上海には2万人の日本人が日食を目的に来ていたそうです。(中略)

 

 

 

その日は朝から雨が降ったり止んだりの曇天で、ほぼあきらめていたのですが、雲間から三日月形の太陽が見えたり隠れたりしていました。

 

 

                  写真:訪れるのは釣り人だけの篠原渓谷

 

だけど皆既になったとき、雲が額縁になって真ん中にコロナとダイヤモンドリングが!!リングもプロミネンスの赤で最初はルビーリング、その後ホワイトダイヤリングに・・・。今まで見たこともないものでした。

 

この状況に空を見上げていた620人以上のツアーメンバーから大きな拍手と大歓声が沸き起こりました(後略)」

                 

 

ううむ、やはり「日食も現場で起こる」のだなあ。感動と意気込みが伝わります。来年はイースター島です。モアイと一緒の皆既日食を楽しむべく、今から準備に余念のないタマちゃんなのです。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

  

 

 さあて、話を本筋に戻しましょう。<st1:MSNCTYST Address="奈良県五條市" AddressList="29:奈良県五條市;" w:st="on">奈良県五條市</st1:MSNCTYST>の旅の続きです。前々回は大塔町惣谷(そうたに)地区で、狂言の復活に協力した新(あたらし)さんのお話を聞くことができました。家の修理をしていた二人のおじさんのうち一人は、さらに船ノ川をさかのぼる篠原地区の住民でした。

 

 

<o:p>

写真:(写真で見るより)迫力満点の宮の滝

</o:p>

 

 

「篠原踊り」も狂言と同様に県の無形民俗文化財に指定されていますが、2009年正月には奉納されませんでした。地域の過疎・高齢化が進み、音頭取りが亡くなったためだそうです。 

この踊りは室町時代から江戸時代にかけて全国で流行した「風流踊り」の流れをくみ、歌も踊りも種類が多く「太鼓踊り」として知られています。

 

 

<o:p></o:p>

 

「篠原踊りの話もぜひ聞いてやって・・・」とおじさんは言い、以前民宿をしていたおばあさんを紹介してもらいました。 篠原地区は船ノ川の北側に広がっていました。でも看板も表札もなく、「第一村人発見」できません。残念ですが、あきらめてさらに上流の篠原渓谷をめざすことにします。 

<o:p></o:p> 

  

 

 一車線の細い林道を川に沿って登っていくと、木を切り出している現場に遭遇しました。急な、ほとんど垂直とも思えるほどの山肌からロープに吊るした2本の木が降りて来ました。<o:p></o:p>

 

 

 

ここは林道なので車より作業が優先します。カメラを構えて待機しながら、初めて見る作業に驚きです。一歩踏み外すと下まで転げ落ちるような急斜面、常に危険と隣り合わせなんだなあ、と実感しました。帰りには偶然、木材を満載したトラックの後ろについてしまいましたが、時間もかかるし運転も気を使うことでしょう。

 

  写真:猿谷ダム周辺は地すべりや崩落が多く、現在も時間制で通行止めです。

     大プロジェクトの道路・橋の完成も間近?

</o:p> 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする