写真上:十二湖の中で最も透明度の高い「湧壺の池」
どこから水面なのか、水中なのかわかります?
青森・秋田県境に広がる世界自然遺産「白神山地」は、以前「十二湖」「岳岱(だけだい)自然観察教育林」などを巡りましたが、まだまだ行って見たい地域がいっぱい!
代表的な「十二湖散策」は人気の高いコースです。ここの湖は地震による山崩れで川がせき止められてできた「堰止湖(せきとめこ)」ですが、実際は12個より多く、33個もあるのです。特に「青池」の深いコバルトブルーは何度見ても「なんでこんな色に?」と感動します。折から降り注ぐ太陽光線が、まるでブルー舞台のライトのよう!また最も透明度の高い「湧壺(わきつぼ)の池」では、カツラの大樹の根元から名水が湧き出てキラキラ光っています。
注意が必要なのは、山岳地域は入山が夏期限定なこと、また自然災害などで入山禁止になることも多いです。今回「白神ライン」なども通行止めで その先の県立公園には入れなかったです。
最終日の朝一番に秋田県最後の秘境とされる「小又峡」に行きました。この渓谷はその昔、山を知り尽くした「またぎ」でさえ入れなかったために秘境として残り、今でも「大平湖遊覧船」からしか入れません。
水は先月の大雨のためか、やや濁っていましたが、水しぶきがかかるほどのすぐ横に急流や滝、甌穴いっぱいの川底などなど、珍しい景観が広がっています。あいよっこはかなり「渓谷巡り」をしてきましたが、この見たことのない、体験したことのない渓谷はトップを争います。
なお遊覧船の運行は6/1~10/31です。船長さんによると「冬には湖水の上に4mの雪が積もるけれど、不思議に水は凍らない。周囲の山々には春は山菜、秋にはきのこが豊富。松茸も美味しいのがいっぱい採れるよ」と話していました。うらやまし~~。
「秋田から青森へ:十和田湖、奥入瀬渓流、小又峡…」を終わります。
次は「下北半島」にも絶対行きたい!
「青池」は小さい宝石みたい。
写真上下:「小又峡」の川底には甌穴(おうけつ)が無数にあり、流れや滝が
特徴的・個性的。
「化ノセキ」は紅葉もきれいらしい。
写真下・この渓谷のシンボル的存在「三階滝」