両側の動植物に目を奪われていると、急に湿っぽい、だけど周囲より確かにひんやりした空気を感じてきました。ピナイサーラ(ヒナイサーラとも呼ぶ)の滝が目の前に現れたのです。沖縄県下で最長、約55mの落差があるのですが、意外と音は大きく感じません。でも霧のように上から降り注ぐようなミストがシャワーのようで、あるいはそれが消音効果となっているのでしょうか?そこに何時間かいるだけでびしょびしょになりそうです。カメラなどはご注意。<o:p></o:p>
「ピナイ」は白い髭の、「サーラ」は長く垂れ下がったという意味で、真ん中が薄く両側がやや濃い白さからは、本当に老人の長い髭のように見えます(写真)。夏には滝つぼで水遊びができるので、トレッキングでほてった身体を冷やすには絶好ですね。
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滝を目の前にして、さあここでランチです。ガイドさんが用意してくれた熱いお茶とおにぎり・おかずを岩に座っていただきました。こんな(マイナスイオンたっぷり?あるのかどうかわからないですが)ロケーションでのランチが最高でないわけありません!
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「1ヶ月ほど前の大雨の後、ここに来てびっくりしました」とガイドさんは言います。「この大きな岩2つはなかったので、滝の上から落下してきたと思えます。そのほかにも岩の場所があちこちで変わっているし、滝つぼも大きくなりました」1回の大水でそんなにも地形が変わるものでしょうか?
写真:「乗っている岩と右横の岩は以前になかったので、上から落ちたらしい」と説明する。
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水は深い山々から集まり流れ来て滝となった後、ヒナイ川から海へと流れています。この場所はちょっと閉鎖的な構造となっていて、大量の水が出た場合はたまり場となるようです。そこで水位は「このあたりまでなったようです」とガイドさんははるか上(10mくらい?)のほうを指差しました。水の中では大きな岩も移動が簡単、一夜で以前の光景と全く違った様子になるのも不思議ではないのです。自然の力のものすごい威力を実感できました。<o:p></o:p>
ピナイサーラの滝は海岸線からも近く、言ってみれば西表島の自然・ジャングルのほんの入り口。まだまだ秘境というには遠いものでしょう。今回はクルーズ船に乗ることも、洞窟探検やナイトツアーなどもできなかったのがとっても残念!「また来て冒険ツアーに挑戦するぞ」とおばさんは心に誓ったのです。
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<o:p>写真:強い日差しの太陽、どこまでも青い空、ゆらめく海面、両岸にはマングローブの林、その中で生き生きとした営みを続ける動植物たち。西表島のありのままの自然。</o:p>
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<o:p>「冒険ツアー」は一応終わったけれど、この後も西表島の旅はまだまだ続くよ。次回は「12月のほたる」</o:p><o:p>。</o:p>