あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

「自然の偉大なる力を実感」

2007-12-31 13:09:36 | あいよっこの島々模様

 

両側の動植物に目を奪われていると、急に湿っぽい、だけど周囲より確かにひんやりした空気を感じてきました。ピナイサーラ(ヒナイサーラとも呼ぶ)の滝が目の前に現れたのです。沖縄県下で最長、約55mの落差があるのですが、意外と音は大きく感じません。でも霧のように上から降り注ぐようなミストがシャワーのようで、あるいはそれが消音効果となっているのでしょうか?そこに何時間かいるだけでびしょびしょになりそうです。カメラなどはご注意。<o:p></o:p>

「ピナイ」は白い髭の、「サーラ」は長く垂れ下がったという意味で、真ん中が薄く両側がやや濃い白さからは、本当に老人の長い髭のように見えます(写真)。夏には滝つぼで水遊びができるので、トレッキングでほてった身体を冷やすには絶好ですね。

 

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滝を目の前にして、さあここでランチです。ガイドさんが用意してくれた熱いお茶とおにぎり・おかずを岩に座っていただきました。こんな(マイナスイオンたっぷり?あるのかどうかわからないですが)ロケーションでのランチが最高でないわけありません!

 

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「1ヶ月ほど前の大雨の後、ここに来てびっくりしました」とガイドさんは言います。「この大きな岩2つはなかったので、滝の上から落下してきたと思えます。そのほかにも岩の場所があちこちで変わっているし、滝つぼも大きくなりました」1回の大水でそんなにも地形が変わるものでしょうか?

 

写真:「乗っている岩と右横の岩は以前になかったので、上から落ちたらしい」と説明する。

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水は深い山々から集まり流れ来て滝となった後、ヒナイ川から海へと流れています。この場所はちょっと閉鎖的な構造となっていて、大量の水が出た場合はたまり場となるようです。そこで水位は「このあたりまでなったようです」とガイドさんははるか上(10mくらい?)のほうを指差しました。水の中では大きな岩も移動が簡単、一夜で以前の光景と全く違った様子になるのも不思議ではないのです。自然の力のものすごい威力を実感できました。<o:p></o:p>

ピナイサーラの滝は海岸線からも近く、言ってみれば西表島の自然・ジャングルのほんの入り口。まだまだ秘境というには遠いものでしょう。今回はクルーズ船に乗ることも、洞窟探検やナイトツアーなどもできなかったのがとっても残念!「また来て冒険ツアーに挑戦するぞ」とおばさんは心に誓ったのです。 

 

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<o:p>写真:強い日差しの太陽、どこまでも青い空、ゆらめく海面、両岸にはマングローブの林、その中で生き生きとした営みを続ける動植物たち。西表島のありのままの自然。</o:p>

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<o:p>「冒険ツアー」は一応終わったけれど、この後も西表島の旅はまだまだ続くよ。次回は「12月のほたる」</o:p><o:p>。</o:p>

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「これぞまさしく秘境!の雰囲気を満喫」

2007-12-28 14:38:33 | あいよっこの島々模様

                         カヌーを降りるとガイドさんが「これを見て」とでっかいしじみを見せてくれました。巨大です!(写真)食べ物を見ると美味しいのかどうかが気になるあいよっこですが、ちょっとご遠慮したい感じです。

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海岸線にはヒルギ類(総称してマングローブ)とともに「サキシマスオウ」も群生しています。余談ですが、最初はなんとなく「サキシ・マスオウ」となにかの「王さま」みたいに読んでいました。ご存知のようにサキシマ・スオウ=先島蘇芳、つまり先島諸島(宮古列島、八重山列島、尖閣諸島のこと)を中心に分布しているスオウの木です。地上に曲がった塀のように立ち上がっているのは「板根(ばんこん)」と呼ばれる根の部分(写真)。根を地中深く張ることができないくらい土が浅いので、このような特徴ある形になったようです。スオウ(蘇芳木)はもともとはマメ科の植物で染色に使用しますが、この木の樹皮から採取した紅色の色素でも布を染めます。<o:p></o:p>

 

滝つぼまでの道にはたくさんの亜熱帯植物が茂っています。クワズイモは濃い緑色の葉を精一杯広げているし、シダやヤシ類など、都会では観葉植物として売られているものがよりいきいきとしていて、その中にいると生命力を与えてくれるようです。

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写真:ハシカンボク、西表島に自生する3種のノボタン科の植物のうち最も開花時期が遅く冬季に開花することがある。

 

そのなかでひときわ大きな樹木が「アカギ」で、この樹液は真っ赤な血のような色です。沖縄地域では「アカギの神木・大木」はたくさん残っていますが、この血の色のために伐採されなかった経緯もあるということです。切った後に血の色が流れるのは、人に似ていて生理的に不気味だったのでしょうか。<o:p></o:p>

樹幹のあちこちから、(実はこれは発達した「板根」なのですが)丸いボンボンのような実を垂らしている木は「犬ビワ(正式にはギランイヌビワ)」という名前で、実はおいしそうに見えますが食べられません。今の時期は花も実も少ないですが、夏季には幹全体が鈴なりになり、このなんとなくユーモラスな花の付き方を「幹生花」と呼ぶそうです。食用にならない、つまり役に立たないものに「犬」をつけることが多いのは、今はペットとしてお友達の犬も昔はそんな存在だったのでしょうか?またびわ、といってもじつはいちぢくの仲間です。

 

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 滝つぼまでの距離はそれほどないのですが、急な山道であり、かなり狭い部分もあって、大きめの借りた長靴では滑らないよう細心の注意が必要でした。また道しるべというものは全くないので、ガイドさんをお願いするほうが安全でしょう。

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カヌーを使わないで引き潮時に歩いて来る事もできるそうです。ちょうど滝つぼから降りたときにそんな男女二人連れに出会いました。地図を片手に全く初めての道を、滝の上と滝つぼ両方制覇するつもりだそうで、「海外でもいろいろと危険な冒険をしている。くれぐれも無理をしないようにする」と自分たちで言っていました。最も潮が引く時の前後2時間を利用して帰り着かないと、行きはよいよい、「帰りは胸まで海中」という事態になってしまいます。これはこれですごい冒険ではありますが・・・。<o:p></o:p>

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「初体験っていつでもドキドキ」

2007-12-26 00:23:03 | あいよっこの島々模様

 

「乗り降りの時は転覆しないよう気をつけてね。まず左足を入れて、はい次はお尻ですよ。そして右足を、そうそうその調子・・・。足止めがあるので、そこに足を置いてください」「えーっと、すみません。足が短くて届きません」カヌーのへさきはつま先から20cmはあります。「いえいえ、カヌーの内側に沿って探してみてください・・」<o:p></o:p>

「あーー、ありました。ちゃんと届きました」なあんだ、充分届くじゃん。余計なこと言わなきゃよかった。絶対わからないのに・・・(?)<o:p></o:p>

 一瞬の短い会話も活字にするとこんなに長くなってしまうのですね。さあうまくカヌーの中に納まったので、次はパドルを漕ぐ動作です。「パドルは寝かさないで水面に対してたてに入れて、充分水を後ろにかきます」うーむ、そういえば酢飯をつくるとき、ご飯粒をつぶさないように、しゃもじで「切るように混ぜる」その要領に似てるな。そうすれば良いんだな、と妙に納得。そのとおりにすると、おおー、意外と簡単にカヌーは前進するのです。なんとなくカヌーとの一体感も体感できるし、初めての経験は好印象のうちにスタートできました。<o:p></o:p>

 風は全くないので波もなく、汽水域(上層は川の水で、下層に海水)だけど潮の流れも感じない、ややとろりとした感じの鏡のような水面です。気持ちいいなあ!カヌー大好きになりそう。「暑い夏にみんな来るけど、冬のほうがそんなに暑くなくていいですよね」と言うと、「冬にこんなに良い天気だったら、みんな押しかけて来ますよ。風が強くてかいてもかいても前に進まない時も良くあるし、だいたい寒いです。今日の天気は特別」とガイドさん。太陽さんありがとう。良いお天気に感謝!

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 両岸の景色は見飽きることがありません。ヒルギ類も川地域ではオヒルギ、海に近づくとヤエヤマヒルギ、その中にメヒルギがときおり混じっているそうで、場所により変化しているようです。水中の魚たちを眺めながら、それを狙っているしらさぎを見ながら、ゆるゆるとカヌーは進みます。「あっ、アダンの実がいっぱい。でもまだ青いですね。いつごろ熟すのですか?」と聞くと「もう寒いのでこの時期は熟さないで青いまま落ちてしまいます。赤く熟すのは真夏の時期だけ。それより前を見てください」という声に視線を前方に移すと・・・・、目の前の高い山の頂から落ちている水の流れが!滝だぁ!沖縄県で最も落差がある「ピナイサーラの滝」です。こんな形でご対面するとは思いもよらず感激です。

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 西表島には地図に載っているだけでも7つの滝があり、それぞれカヌーやトレッキングで行くジャングルツアーとかエコツアーとかが多彩に行われています。今回は「ピナイサーラの滝半日コース」(5000円・簡単ランチ付き)を選びました。なかでもピナイサーラの滝は人気ナンバーワンだそう。このあとカヌーを降りて滝つぼまでトレッキングです。<o:p></o:p>

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「西表ヤマネコ注意」

2007-12-23 23:52:06 | あいよっこの島々模様

   写真:リアルな写真入り看板。縞模様のあいまいさが普通の猫と違います。

 

寒い時に暖かいところに行くのはなんだかわくわくします。特にお年を召してくると(誰のこと?)嬉しさもひとしお。でもかさばるコートなどを持ち歩くのはおっくうです。旅の基本はできるだけ少ない荷物で身軽な移動ができること。<o:p></o:p>

旅はまだ薄暗くて寒い6時過ぎに家を出て、リムジンバスで空港へ向かうところから始まります。伊丹空港を0825朝一番の飛行機で出発して、→沖縄那覇空港→石垣空港→(高速船)西表島・上原港、といろいろな乗り物を乗りついで、午後3時半ごろとうとうあこがれの島に到着です。その間野球拳で負けたみたいに、空港ごとに一枚づつ洋服を脱ぎ、靴下を脱ぎして、最後に長袖Tシャツ一枚でも暑いくらいになっていたのです。<o:p></o:p>

ある程度予測してストッキングの重ねばき、ストールの活用などでなるべく荷物にならないようにしましたが、もしコート類があるときは空港で預けるのも1方法です。関西空港には衣類用のコインロッカーがありますが、伊丹にはどうなのでしょう?<o:p></o:p>

 今回はJALのマイルが使えたので、伊丹→那覇間はそれを利用しました。今実施中の「通常15000マイル必要だけど、12000マイルでOK」キャンペーンを利用しない手はありません。マイル使用は2区間以上の飛行機使用にはありがたく、また朝早い便とか遅い便などが利用できるのも好都合です。あいよっこは各航空会社のマイルを貯めるのは、かなり趣味の部類に入る、いわゆるマイラーだと思います。これまで何度も利用しているし、貯めるのもけっこう上手ですよ。(たぶん)それはまたおいおいにおしゃべりします。

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 那覇から西表島まではJTAP「リブレ」の「西表島2日間」という募集型ツアーにネットで申し込みました。今回の選択は西表アイランドホテル12食付、往復船券付きで¥33400。最大13泊まで延長できるので、1泊延長してその宿泊施設は自分で手配します。通常のツアーだと1人参加は追加料金がかなり高くなってしまいますが、その点離島へは1人で行くケースが多いのでしょうか、同じくらいの料金設定が嬉しいです。

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 島の交通機関はほとんどないので、レンタカーはどうしても必要な足となります。オリックスレンタカーは安くて?地元でも評判とネットで知り、軽自動車23日¥10300を予約しました。 主な道は外周を回る一本だけなので迷うことはまずありません。そして普通は交通量も少なく、自然の中を快適なドライブが楽しめます。だけど島全体の約三分の二程度をカバーしているだけで、まだまだ未踏の地が多いミステリアスな島なのです。

 上原港と大原港を結ぶ道には電柱が林立していますが、お天気が良いとそのてっぺんに「カンムリワシ」が羽根を休めていることも多いそうです。美しい海を見たり、緑豊かな山を見たり、道路を横切る「西表やまねこ」に注意したり、電柱の先にも視線を向けたり・・・・、お~~い、きょろきょろ脇見運転はだめだよ~!

 道路を走っていると、いたる所にある「西表ヤマネコ注意」の看板が目に付きます。近年貴重なヤマネコが交通事故にあう事が多いそうで、子どもたちの手書き風やとってもリアルな標識などからは、島の人たちがどれだけ大切にしているかを感じます。「そのスピードに、ワシゃおカンムリ!」というキャッチコピーも。

 

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西表島のアイドル、ヤギの『目ぇーちゃん』

2007-12-22 01:26:59 | あいよっこの島々模様

 

   写真:可愛いしぐさのアイドル「目ぇーちゃん」(命名はあいよっこ)、遠くのやぎさんは全く無関心

 

 第一村動物はっけ~~ん!上原港から浦内川に向けてレンタカーで走っていると、バスの停留所らしい道ばたで子ヤギたちを見つけました。通り過ぎて、あわててUターンしていると、道路を茶色の鳥がツンと頭をあげて横切り、畑の短い木のてっぺんに止まりました。「ああ、なんだかいい。この風景はいいなあ」いっぺんに嬉しい気持ちになりました。やはり西表島は自然たっぷり、なごみの雰囲気に満ちているようです。<o:p></o:p>

カメラを向けると、子ヤギは小首をかしげるしぐさを何度もします。視線はこの可愛いほうに釘付け。なにしろ真っ白でとても愛想が良いのですから。遠くにいるもう一匹は全く無関心のようす。ヤギの性格もいろいろあるのでしょうか?<o:p></o:p>

道路に散らばっている「ふん」の状態からすると、いつもここにいて人々をお出迎えしているようです。そして通りがかりの人や、停留所で乗り降りする人たちと交流があるのかもしれません。人に反応する愛想良い「目ぇーちゃん」(目が離れすぎ?)は、人に関心を持ってもらうのが嬉しいタイプなのでしょう。しかし島でヤギを飼うのは、決してペットとしてではなく、ヤギ汁という郷土料理もあるように食料とするためらしいです。「目ぇーちゃん」は可愛いペットとして生き残って欲しいですが・・・。<o:p></o:p>

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 これまでに第一村人には会っていました。高速船から降りて桟橋を歩いていると後ろから「・・さん?このチケットを忘れていませんか?」と追いかけて往復チケットを渡してくれたのです。「わああ、ありがとうございます」助かったあ!忘れ主がどの人かはだいたいわかるのですね。気づいていてもそ知らぬ顔をしがちな都会とは違うのです。<o:p></o:p>

 近くのレンタカー会社まで送ってもらうために、船会社のバスに乗ると「さっき呼び止められていたでしょう?どうしたの?」と女性が気軽に話しかけてきました。そして同じ船に乗っていた男性の荷物が大量だったので、ドッグフードの大袋などの積み込みをさっさとお手伝いしていました。石垣島に渡ると、どうしてもたくさんの生活物資を購入するみたいです。この日の気温は25度を超えた夏日、暑いなか汗だくだくになるのも平気です。島の人たちって他人のお手伝いはあたりまえのことなんだなあ、特に女性は働き者という印象を受けました。

 

写真:由布島のはしぶとカラス。こんなに人を警戒しないカラスは初めてです。

 

<o:p></o:p>  西表島は西部と東部に2分され、それぞれ上原港と大原港が玄関になります。石垣島からの高速船は冬期、とくに朝、風が強いと上原港航路は欠航になることが多いので、コースを立てるときは大原港を選ぶほうが確実です。あいよっこが滞在した3日間(2007/12/10-12)はとてもお天気が良くて気温も夏日が2日間続き、幸い欠航もありませんでした。12月にこんな日は珍しいそうで、亜熱帯ではありますが、通常は風が吹くと体感温度も低くなり寒いそうです。

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