あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

泉質の良さは五本の指に入る・川湯温泉

2009-01-31 16:46:15 | 女性のひとり旅

「川湯温泉も一度行って見たいな」と、札幌発着「お歳暮祭り道東2日間」というバスツアー(1人参加は+5000円で¥20000)に参加しました。泉質の良さは日本でも5本の指に入る、と聞いたからです。実は目的のひとつに「日本のてっぺん!宗谷岬・稚内・さるふつ」風ツアーがあったのですが、人数不足で催行はかなり難しそう。やむなくこの「催行決定ツアー」に変更したのです。

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写真:温泉街には至るところから白い湯気が立ちのぼり風情があります

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道東に向かうときには大雪山系の天候状態が問題となりますが、あいよっこが心配した10cm程度の雪はまったく関係ない様子。もちろんバスドライバーは安全運転ですが、下りの山道でスピードダウンもしません。添乗員も乗り合わせた人たちも「雪も寒さもこんなのまだまだ序の口」と口を揃えていました。

聞くところによると、北海道のスタッドレスタイヤって雪で滑りにくくするため柔らかいのだとか??

             写真:途中のSAで。雪すべりに夢中の子どもたち

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雪景色は普段見慣れない人には、とっても素敵で嬉しいものですが、途中の道路は順調に通行して欲しい、などという旅人の勝手な願いがあります。ありがたいことに今回はかなりうまく行きました。<o:p></o:p>

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途中にひとつの楽しみがありました。「層雲峡がまた見れる!」数年前知床への道中で、バスの車窓から見た「層雲峡」と「滝」のすばらしい景観に感動したからです。川の両岸に聳え立つ岸壁は「日本の桂林」とも呼ばれ、走る車から首をのばしてキョロキョロと見たものでした。

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だけど、ガア~ン、今回は長いトンネルが完成して車窓からは全く見ることができません。「人身事故が起きたこともあり、今は自転車とか徒歩で行けるだけで、車でも無理」と説明していました。

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写真:お父さんは雪山つくりに夢中。

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午後4時ごろ夕焼けらしき明るさのあと次第に夕闇が迫り、4時半ごろには完全に日が落ちてしまいました。そうか日本で<o:p></o:p>(たぶん)もっとも東だから日没も早いのだ、と納得。でも翌朝の日の出は7時をだいぶ過ぎていて、それほど早いわけでもないようです。山がちということもあるのでしょうが、なんと昼間が短いのでしょう。

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今夜の月は2008年最後の満月!北国の冷え冷えとした空にくっきりと黄色いお月様が浮かんでいます。薄い雲があるのか、満天の星とはいかないのがちょっと残念ですが・・・。夕食まで時間があるのでお月様に誘われて外に出ると、街には灯りも少なく、人もほとんどいません。凍った雪を踏むパリパリの音と感触で北国を実感します。いたるところで噴出している白いゆげのためか、マイナス温度も苦にならないのが不思議。

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写真:朝、窓の外に広がる光景にびっくり。白い満月、ピンク色のあけぼの、白い湯気、樹氷!

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街を流れる「セセキ(熱い)ベツ()」はアトサヌプリ(硫黄山)から流れ出て、温泉街をつくっています。本当は「湯の川」と命名したかったそうですが、道内にすでに存在しています。そこで「川湯」としたものの、こちらも和歌山県に同名の温泉がありますね。<o:p></o:p>

温泉は硫黄分を含んだ酸性のため、殺菌力と数々の効能があるのです。温泉川の真ん中、良いロケーションにある「あし湯」は、赤い灯りがもくもくとあがる白い湯気でかすんでいました。(写真左)

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動物と人間はみんな家族

2009-01-22 12:59:28 | 女性のひとり旅

 

      

     写真:曇り空が一瞬輝いて日が落ち始めました。奥の「世界の熊館」は

        ホッキョクグマ・ララのベビー誕生で閉鎖中。残念っ!

 

「アニマルファミリー」は、動物たちと家族になって、えさ代などの支援を募る制度です。現在対象となっているのはホッキョクグマ「ララ」など7種7頭で、ほとんどが絶滅危惧種です。前回の写真でのんびりしていた「ライオン・リッキー」もそのひとり。

 

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シンリンオオカミ「キナコ」だけは絶滅危惧種外ですが、オオカミらしくない?優しい顔立ちと穏やかな性格で、市民から愛されています。オスのイケメン「ジェイ」君とはとっても仲良し。それはふたりがいつも同じ姿勢、似たような動作をしていることからもわかります。

 

写真上:なにかの声に反応して同じ視線のキナコとジェイ(手前の黒っぽいほう)

 

新しい「エゾシカ・オオカミ舎」は広くてゆったりしている上に、周囲の壁はすべて大きなガラスなので、見通しは抜群!またデッキなどもあり上下左右、いろいろな角度から動物たちを見ることができます。自然に近い環境つくりのためか、動物たちも生き生きと迫力があり、見ていてとっても面白いのです。

 

 

ちょうど食事中のエゾシカの周りにはカラスの大群が。お~っ、スキを見て餌を狙って舞い降りた!がっ、シカも負けてはいない。にらみをきかせて追い払ったよ。自然界ではこんな緊張感はあたりまえですね。

 

写真:珍しい「ヨウスコウワニ」の孵化に成功しました。この世界的な快挙は2度目です。

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チンパンジー舎に入った頃には閉園時間(午後4時)が迫っていましたが、ベンチにはまだ数人が座っています。最初の部屋にはたくさんのチンバンジーが集団で遊んでいますが、次の部屋にいた激しい動きの赤ちゃんに目が奪われてしまいました。 

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思わず「かわいい~」と声を出してしまうほど、前面ガラスに近づいてくるのですが、常に揺れている感じで、いっときも静止することがありません。一緒にいるもう一頭のチンパンジーとのかかわりも感じられないのです。この落ち着きのなさは赤ちゃんだから?でもちょっと変だなあ?

 

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すると後ろにいた女性が「この赤ちゃん、レディのこと知りませんか?」と話しかけてきました。「生後2ヶ月でお母さんが事故死したために、やむなく人工保育になってしまった」そうです。詳しいことがHPチンパンジー「レディ」のアルバム)に載っていました。特に今日は専属の飼育員さんがお休みなので落ち着きがないということです。

 

<o:p>写真:ガラスに近づいて舌を出す愛らしいポーズに思わず「かわい~い」。でもいっときもじっとしていないので、写真を撮るのも一苦労。</o:p>

 

彼女はほとんど毎日来て、できるだけ長くいて「お母さん代わり」となっているそうです。その日の様子や心の状態なども一目見てわかると言います。今は他の仲間に入れるように訓練をしているところですが、なんとか仲間たちと一緒に暮らせるようになって欲しいものです。<o:p></o:p>

 

 

こんな風に動物を家族同然に愛する人々が、たくさんできているのですね。来る途中で出会った「私も行っているところ」の女性も、おそらくそんなファンのひとりなのでしょう。動物たちが自分の家族のように思えるなんて、動物園がますます魅力的になってきました。

 

写真:ゼニガタアザラシ「みさきくん」はじめ、でっかいトドなどの水棲動物も元気。

 

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冬の動物園は恋の季節

2009-01-16 13:46:43 | 女性のひとり旅

 

        写真:コモドオオトカゲのオス「コナン」とメス「コニ」(写真)は仲良し。

 

「熱帯動物館」には大型動物がたくさんいます。館全体に暖房が入りとっても暖かく、猛獣たちものんびりとうたたねをしたり、くつろいでいるようです。そのぶん自然状態からは遠くなってしまうでしょうが、仕方ないことです。

 

 

写真:王者ライオン(左)もトラ(下)も暖かいなかでのんびりムード。 

 

いました!元気に活き活きと外を歩き回っているのはユキヒョウです。金網ごしに二匹が近づいたり離れたりしています。12月~1月が繁殖期のこのカップル、この冬初めて同居する予定らしくその準備期間かな?可愛い赤ちゃんが誕生して欲しいですね。

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さて特別展示の「コモドオオトカゲ」は、現在日本ではここだけで見ることができます。雌雄2頭はそれぞれ温かそうな電球の下で固まっている感じで、見ている限り微動だにしません。 

 

コモドオオトカゲはインドネシアのコモド島に生息し、野生種は獰猛ですが、彼らはいずれも動物園育ちで、人馴れしていて性格がおだやかということです。

 

唾液にはたくさんの細菌が含まれているため、噛まれた動物たちは死んでしまうのです。こんなに穏やかなコモドさんも、獲物が来たら突然俊敏に襲いかかるのでしょう。

 

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 外に出ると野外ステージで「猛禽類のフリーフライトと鷹匠体験」パフォーマンスの最中。「オオワシといえば円山」と言われるほど猛禽類の飼育・訓練・繁殖では有名だそうです。

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説明のあと、鷹の代わりにトビを使って鷹匠になる体験です。厚い皮手袋をはめた左腕を横に伸ばして、小さな鶏肉を親指のつけねに置きます。鳥笛(?)の合図とともに一直線に向かってきました。すばらしい飛翔と停止!自分の腕に止まった時の重量感、間近でみる威厳あふれる表情。感激です!

 

写真: ドキドキの鷹匠体験

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参加人数が少ないことも幸いして、あいよっこはなんと3回も挑戦させてもらえました。でも周囲にはカラスの大群がなぜか待機して、トビが飛ぶとみんなで追いかけてつっついたりしています。「いたずらをしているのです」と係りの人は言いました。多勢に無勢?

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同園ではそのほかにもたくさんの体験イベントが用意されています。特に食事タイムは観察には絶好のチャンス。

 

オランウータン「弟路朗」(飼育日記にリンク)は、飼育員が手の届かないところに置いたりんごや人参を、細い棒を使って上手に手元に引き寄せていました。ガラス張りなので写真がくっきりと撮れないのが残念ですが、これは臭い対策でもあるようです。

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<o:p>写真:ユキヒョウオスの</o:p>

<o:p>「アクバル」(たぶん)は隣の「リーベちゃん」が気がかり。</o:p>

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もちろん動物の撮影にフラッシュは厳禁ですよ!フラッシュの残光って人間でも長い間ぴかぴかします。動物のことを書き始めるとどんどん詳しくなってしまいます。<o:p></o:p>

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いきいき動物園:札幌 円山動物園

2009-01-11 22:48:23 | 女性のひとり旅

       写真:雪も程よく積もって素敵。札幌のホワイトイルミネーション

 

 北海道で大人気の動物園といえば? そう、もちろん「旭山動物園」。北海道に行ったらもう一度行ってみたいと思っていました。

 

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2008/12月中旬に北海道に行ったのは、ANAのマイル旅行です。通常は国内15000マイルのところ、な~んと11000マイルのキャンペーン!お得大好きのあいよっこ、こんなチャンスは逃さないのです。

 

写真:円山動物園に向かう道。

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クレジットカードのポイントやアンケートサイトなどのポイントなど、毎日少しずつでも積み重ねると、大きな「お宝」になるものです。大事なことはこまめに、キャンペーンなどの情報をのがさず、効率的にマイルに変えることかな。

 

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そしてもうひとつ。通常旅行会社のツアーはリーズナブルですが、1人参加ができないことがほとんどだし、できたとしても割高になることが多いです。「航空機とホテル付き・3泊4日程度のフリープラン・1人参加もOK2万円台」などを利用して、札幌発着のバスツアーを予約しましょう。日帰りや1泊で各方面のツアーがあります。特に冬は雪が降るので、レンタカーよりこちらをおすすめです。

 

写真:羊さんって、お食事中はなんだかうっとりしてるのね。

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さて札幌から旭山動物園に行く方法はHPに詳しく説明してあり、安いツアーだと3000円台であります。あいよっこは定期観光バスを予約しましたが、前日から降り続く雪が心配なこと、さらに急に寒くなった気候のためでしょうか、なんだか次の朝はゆっくりしたい気持ちで、結局予約をキャンセルしました。寒さで疲れるのは初めての経験で、これはやはり「お年」のせい? とあなたに言われる前に自分で言っておきます。

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「そうだ、動物園だったら札幌にもある」と思い立って円山動物園に向かいました。地下鉄<st1:StationName w:st="on" StationName="円山">円山駅</st1:StationName>から徒歩15分です。雪で真っ白の道を歩くのは、それはとっても素敵なのですが、行けども行けどもそれらしい建物が見えません。

 

写真:ビーバーはドアのところでお食事をせがんでいます。生殖行為ではないですよ、念のため。

 

横を通り越していく女性に尋ね、「私も行くところです。まだかなり遠いですよ」の返答に一安心。女性は通い慣れている感じなので、え~、1人でこの雪の中を動物園に?観光客ともおもえないけど・・・、と自分はさておいて、奇異に感じてしまいました。

 

広い正面玄関に到着すると、チケット売り場は閑散としていますが、案内の人は親切です。「特別展示のコモドオオトカゲや真っ白になったエゾウサギが見どころです」と教えてくれました。

 

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園内に入り、大きな木のドアを押し開けて(中では羊などを開放している)「リスザルドーム」へ。リスザルは今がベビーラッシュの時期らしく、「どこにいるか探してね!」と書いてあります。きょろきょろと目を皿にしても見つかりません。ふと上をみあげるとガラス越しにかわいい赤ちゃんたちの寝顔が!うれし~い!横には後ろ向きのお母さんがいるのです。赤ちゃんはいつもお母さんと一緒(写真)。

 

不思議と一歩入るだけで、その動物園の雰囲気がわかるものです。「来て良かった!」(次回に続く)<o:p></o:p>

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薬師寺と唐招提寺の年越し

2009-01-06 13:09:47 | 日記

         

薬師三尊像がいらっしゃる金堂も大変な人混みです。薬師如来の胸元には国宝「吉祥天女画像」が特別に公開され、堂内には僧侶たちの高らかな声明が響き渡っています。この「修正会吉祥悔過法要」という行事は、なんと千年も続いているのだそう。 

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読売新聞によると、薬師寺は2月にフランス・パリで初めての「声明コンサート」を開くそうで、これは2010年に開催される「平城遷都1300年」のPRのためです。たしかに神仏の前でのお祈り、ご詠歌、舞いなどが、そもそも音楽・踊りなどの芸術の始まりなのでしょう。たくさんの僧侶たちが大きく高らかに謳いあげる声明は、音楽的にもすばらしく心に浸み込んできます。 

 

写真:薬師三尊を前にたくさんの僧侶たちの声明が響く

 

 

薬師寺の東塔は日本が誇る1300年前の木造建築であり、姿の美しさが「凍れる音楽」と称えられていることはご存知の通りです。その後の金堂、西塔、大講堂、中門、回廊などの再建にも「これがあったから再建できた」と西岡常一棟梁も言ったそうです。でもかなり痛みがひどいことが発見され、近々改修も始まるとか。 

 

<o:p>写真:国宝薬師如来さまの胸元に「吉祥天女画像」がある。</o:p><o:p>手の指の水かきは、すべての人々をもらさず救うため。</o:p>

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西岡氏は「本来必要だからあったはず」と新しい西塔を困難の中で再建し、全体の白鳳伽藍を1300年前の人々が心を込めて作った浄土の形」と話していたそうです。そんな思いで改めて拝見すると、例年になく感激もひとしおです。 

 

写真:金堂の両側に双塔の伽藍は当時の人々にとって浄土の形。(手前は祈祷所)

 

 

唐招提寺へ」<o:p></o:p>

北入り口を抜けて細い道を10分ほど歩くと「唐招提寺」があります。ふたつのお寺はこれほど近い場所にあるのに、雰囲気は全く異なっています。近年唐招提寺は金堂の平成大修理中なので特に静かな印象です。

 

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薬師寺はいろいろな催しも仏様も多く、人が多く賑やかで、ある意味楽しく面白いのですが、一方唐招提寺はひっそりと暗く、穏やかな印象が強いです。たとえてみると「動と静」、あるいは少しことばが悪いですが「商業的と宗教的」ともいえるかな?でもそれぞれ個性があることで、お参りも意義深いのです。 

 

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講堂にある弥勒如来坐像やそのほかの持国天などはほこりをかぶり、照明がほんとうに暗いです。なのにかえってありがたい気持ちになるから不思議。

 

そこを出ると「礼堂」があり、読経の声が聞こえますが、ここもぼんやりとした灯りです。白い障子には人影がかすかに映っています。丁度僧侶たちが並び歩いて、なにか受戒しているのでしょうか、とても幻想的というか、宗教的というか・・・。唐招提寺のHPによると、これは「修正護摩法要」らしいです。 

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あっ、障子が開いて小さな56歳くらいの幼いお坊さんが出てきました。ぞうりをつっかけて、袖を開いて走り出すと、外にいた人がすぐついていきました。おしっこ、かな? こんな真夜中までご苦労さまです。

  

この秋11にはおよそ10年間続いた大修理が終わり、金堂がお目見えします。本当に久しぶりに千手観音様にお会いできるのが楽しみです。

 

 

写真:まっくらな堂内で「たぶん無理だろうけど・・・」と写すと、こんなに神秘的な青い色に!

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