あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

パンダから九寨溝と黄龍へ  ⑦

2017-08-26 15:26:26 | 九寨溝・黄龍・都江堰と成都

                 写真撮影日:2017/5/29

       ロープウエイ降り場のリスちゃん、ここのマスコットかな?

 

  「9つの村がある渓谷」という意味の「九寨溝」は、「Y字形」の3本の大渓谷に沿って、118の湖沼や17か所の滝、5湿原があります。なお大きな湖を「海」と名付けているのは、チベット族の「海へのあこがれ」だそう。中国で「世界自然遺産」と「国際生物圏保護区」(特にパンダだよね)両方にリストされたのはここだけです。

 

  標高1900~3000mの高地ですが、高山病の心配は少ないようです。冬季の寒さが厳しいため観光は基本的に夏季限定で、水が美しくて雨量(水量)が多い7~8月がベストシーズンとなり、ツアー料金も高くなります。 

 

  「高山で僻地的」なイメージがありましたが、実際に行って見聞きすると、チベット地域は観光資源も多く、鉱物・宝石資源も豊富で、昔から交易も盛んな地域とわかります。市や露店は活気があり、働いているのは多く女性で、実際に働き者なのだそう。経済的にも豊かなのだと感じます。

 

  だけど一連の自然災害による観光客離れは、かなり大きな影響を与えることでしょう。そしてまたこの地域に多いという「産業用原子力発電装置」は大丈夫だったのかな?」という心配も感じてしまいます。

 

  もうひとつの世界遺産「黄龍」も九寨溝と同時期に登録されました。白くて優雅にカーブする石灰岩の池、棚田状に流れ落ちるエメラルドグリーンの水・・・。こうした写真はみなさまご存知でしょう。あいよっこもそれに惹かれたひとりです。

 

  だけど標高が3000~3500mあり、観光には高山病の対策が必要となります。ちなみにバスでは4000m地域も通過するのですよ~、富士山より高い! 登りはロープウエイで3500m地点まで行き、その後は比較的平坦な道を「五彩地」まで歩き、その後はほぼ下り道、往復5.5kmのハイキングです。

 

  今回のツアーではこの日だけ小雨となりましたが、暑くないので良かったです。高山病対策として酸素缶1缶が支給されますが、最初は「使うことはないだろう」と甘く見ましたぁ~~。

 

  展望台近くになるとさすがに息が荒く、身体がだるくなったよ。目の前には水一滴もない野原が広がっているので、「ここがカラカラだから上にもないかな?ガイドさんもあまり水がない、って言ってたし・・・」と勝手に解釈しました。

 

  というより大勢の人が細い急な階段を登っているのを見て「もう無理~~、ここでよしとしよう・・・」と諦めました。後で聞くと「階段は短くて、上がったその先に美しい景色があった」らしい。ううむ 残念!「もう一度来なさい」ってことなのね。

 

  だけどみなさま、特に高山とか登山とかできるだけ若い時期に行くことが大事ですね、ってわけで、まあ比べるのもなんですが、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ」のイモトさん、専門家でもなく特に好きでもなく、世界の高山・名峰に挑戦して高山病をものともしない体力と気力はほんとすごいです~!

 

       木道には今を盛りのシャクナゲが。でも雨の中・・・。

         酸素小屋では一元で酸素吸入ができる

        真新しい黄龍寺 多くの参拝者が見えた

      こんな感じだったし、しんどいのなんの、で諦めた~。

      「交差点」からの眺望。沸き上がる雲海、くねくねの道・・・。

       こんな横穴がいたるところに。鉱物採掘?

 

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パンダから九寨溝と黄龍へ  ⑥

2017-08-22 22:39:13 | 九寨溝・黄龍・都江堰と成都

            写真撮影日:2017/5/28

            九寨溝「珍珠灘瀑布(ちんじゅたんばくふ)」幅310m、高さ21m

      日本の滝とは岩石の種類や形状が異なっていて、スケールも大きい!

  

  先週末の関東地域の天候は大変でしたね。「たまがわ花火大会」では急な風雨と雷で9人が感電したと見られるなど、見学の方々も怖かったことでしょう。雷はなんと1000個も発生したようで、TBS「ひるおび」で紹介された「花火の隣に稲妻が垂直に走る写真」からは、天候の急変さと場所によって大きく違っていることも想像できました。

 

  かみなりといえばその昔、まず遠くのほうでピカピカとひかり始め、低く雷鳴も聞こえてきて、次にだんだ~ん大きくなると「あっ、こっちにくるぞ~」と姉妹は大騒ぎでした。 そのうち風雨も激しくなり、「ピカッ、ゴロゴロ・・・」の時間差がなくなると、ついに「バリバリ、ドッカーン!」です。そのころには小さく丸まってひたすら通り過ぎるのを待ったものでした。

 

  それが近年、最後のドッカーン!が最初に落ちてきて、心底びっくりすることもあります。えっ?かみなりさまって変わったの?これって単に「温暖化」とか「海水温の上昇」の影響なのかな? 

 

    それにしても近年のお天気って変ですよね? 頻発するゲリラ豪雨、真夏に降る「あられやひょう」、おかしな動きでやっかいな「迷走台風」、大洪水・山崩れを起こす「線状降水帯」などなど、TVワイドショーでも連日気象予報士が大活躍、詳しい解説がありがたいです。

 

     だけど天候による自然災害も急増していて、被害を受けた方々のニュースには本当に心が痛みます。被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。報道でも「ここに住んで何十年になるけど、こんな浸水は初めて・・」「あっという間に濁流が押し寄せた」などの話が多いです。

 

     今回の旅「九寨溝・黄龍地域」の観光中心地である「茂県」を6月に「大洪水と土石流が襲った」ことは前のブログでも書きましたが、なんと今度は8/8夜に九寨溝県をマグニチュード7.0の大きな地震が襲いました。なぜこの地域に自然災害が重なるのでしょうか・・・。

 

     2017/8/14の朝日新聞デジタルでは「・・・四川日報は14日、被災者の捜索・救助活動が基本的に「終了した」と伝えた。13日夜までに確認された死者は25人、重軽傷者は525人。まだ連絡がとれない人が6人いるという。旅行客を含む被災者は約17万6千人。被災した建物は約7万4千棟(うち倒壊は76棟)。観光客や地元住民らの周辺都市への避難が終わったほか、電気、水道などのインフラ設備も基本的に復旧したとしている。(益満雄一郎)」と伝えています。

 

     被災者の多さには驚きますが、一応復旧したようすで良かったです。でも九寨溝への観光が復活するのはいつになるのかな、今期は難しいかもしれません。

    珍珠灘瀑布の一部(?)歩きながらの撮影なので名前も確認できず。

    「鏡海(きょうかい)」水面が静かなので、さざなみがなかったら

     確かに鏡だね~。

     

      売っているというより、これを借りて写真を撮るみたい。

     「五花海」に住んでいるうろこのない魚(下の写真)を見ています。     

     中国って人がいっぱいだから、橋も丈夫に作らないとね。

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パンダから九寨溝と黄龍へ  ⑤

2017-08-03 21:06:14 | 九寨溝・黄龍・都江堰と成都

         写真撮影日:2017/5/27~28

         熊猫海(パンダかい)九寨溝はパンダのふるさとでもあります。

   パンダが水を飲みに来ていた伝説から。

 

   この地域のニュースを検索していると、とても気になる記事がありました。

「四川大地震でも福島原発と似た状況あった」・・・中国高官が語る

        北京=延与光貞、2017/3/20日17時18分、朝日新聞デジタル

 

  

   国家原子力機構の王毅靱副主任が、今年2月中旬に国営ラジオで語った内容を要約すると、「2008年の四川大地震でも東日本大震災の福島と似たような状況があった」「核施設の電源が切れて、炉心を冷やす冷却水プールが破裂し、水位が低下。炉心部が露出する可能性もあった」「だが緊急に発電機を手配して電源を回復し、プールも修理。冷却水が戻り、事故を免れたと説明した」

 

   「中国は適切な対策で事故を防いだ」と強調したいのでしょう。だけど問題は当時の状況を10年間も秘密にしたこと、震源地周辺に原発はなく、「四川省の綿陽周辺には、中国初の核実験に貢献した中国工程物理研究院など核関連の軍事研究施設が10カ所以上あり、複数の原子炉があるとみられる」などが明らかになったことです。

 

   実際にどんな状況だったのか?放射能漏れはまったくなかったのか?その後のようすはどうなのか?などの詳細報道は見つかりません。中国のことだから、いったいどのニュースが事実なのかなと思ってしまいます。

 

   そういえば岩石むき出しの山腹に「〇〇横穴あり」みたいな看板が多くあり、最初は「遺跡かな~」と思ったけれどそうでもないようで、もしかして穴の奥になにかあったのかも?(・・・想像)

 

   「中国ではむやみに写真撮影をしてはいけません!軍事施設があると逮捕される!」という警告を聞きますが、まさかこんな山奥の観光地でもそれがあてはまるのね。ま、反対に「山奥だから、田舎だから、チベット民族居住地だから?」とも考えられますが・・・。

                                      

   さて話は変わりますが、特に山岳地域のトイレ事情です。近年では有料・有名観光地では日本の高山にある「エコトイレ式」が普及してきました。ただ九寨溝・黄龍への途中は民間が設置した「ドライブイン兼有料トイレ(1元程度)」を使うことになり、いわゆる「こんにちはトイレ」となります。

 

  トイレ自体は、おそらく地震で立て直したのでしょう、それほど汚いことはないのですが、ドアがないので一列にしゃがんでいる人たちを目の端で感じながら、一番奥まで行き、落ち着かなく用を足すことになります。目標は約15㎝幅に見える細いスリットです。大きいほうはどうするのかな?もちろんそこを狙うことになりますが・・・。スリットはず~っと続いていて、底には水が流れています。

 

  たとえば夜見た「チベット民族舞踊ショー」などがとっても現代風な音楽、キレッキレのダンス、躍動的な演出だったことを考えると、なぜトイレだけがこのままなの?と感じてしまいます。ま、一言でいえば、「男性目線オンリー」ということですね。

 

  最後の晩餐で、成都のマーボ豆腐発祥の有名店に行きお料理はおいしかったのですが、トイレは男女共用です。しかも同じ室内に「喫煙室」があり多くの男性が喫煙していました。結局使用できなかったことを思うと、成都でもまだまだ「女性人権、女性視線」が足りないと実感したのです。

                          

 

 

      写真上下:水の色がそれぞれの湖で違っていたり、深さや底の状態

           などによって 違って見えます。きれい~!

        

    最大の湖「長海」の上にチベット民族特有の拝所があります。

    カラフルだけど、紙なので散らばってごみに・・・     

 

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パンダから九寨溝と黄龍へ  ④

2017-08-02 15:05:31 | 九寨溝・黄龍・都江堰と成都

              写真撮影日:2017/5/27~28

              写真上:「九寨溝」の名瀑「珍珠灘瀑布(ちんじゅたんばくふ)」

         幅310m、高さ21m

 

  2017/5/28早朝、「成都から九寨溝への通常の道が渋滞している」という情報により、もうひとつの岷江(みんこう)沿いの道をさかのぼって向かいます。岷江は長江(揚子江)上流にある最大の支流です。中流にある汶川地域は2008年に起きた「四川省大地震」の震源地とされ、中国政府は「四川汶川(しせんぶんせん)8.0級地震」と呼んでいます。

 

  前回のブログでは「汶川」を河川名と思いましたが、どうやら地名であり、県名でもあるようです。岷江と道路の両側に聳える山々は、高く急峻で、多くが荒々しくむきだしの岩盤が続き、「こんなに高い山々がいっぱい!」と単純に驚きます。 

 

  山裾には寄り添うように小さな集落が点在しますが、日本のなだらかで緑豊かなやまなみ、上流の清流という環境とはかけ離れています。たしかにこの厳しい自然は、大洪水や山崩れなどの危険と隣り合わせだと感じさせます。

 

  主にこの地域で仕事をしているガイドさんは、大地震後すぐ水、食料、毛布などを車に積んで被災地に駆けつけました。ほぼ全壊の建物、途方に呉れる人々を見て、ことばにならないショックを受けたそうです。現在新しい建物が立て直しされていますが、多くが復旧していません。爪痕がまだまだ大きく残っているのです。

 

  その震源地「汶川」に隣接する「茂県」を2017/6/24、今度は「大洪水と土石流が襲った」というニュース(※)があり、日本に帰ってしばらくの時だったので驚きました。茂県は九寨溝・黄龍観光の中心地であり、宿泊や昼食をしたホテルもあるので現地がどうなったのか心配です。

 

※【北京時事】中国西部・四川省茂県で24日午前6時(日本時間同7時)ごろ、大規模な土石流が発生した。
 四川省政府報道官によると、46戸の農家が埋まり、生き埋めになった141人が行方不明になっている。土砂が付近の川を2キロにわたってせき止めているという。中央テレビ(CCTV)の映像では、山頂付近から斜面を滑り落ちた土砂が広範囲に広がり、村が丸ごとのみ込まれた可能性が高い。
 ・・・警察は、地元住民のほか観光客らが訪れていることも排除できないことから、土砂で埋まっているのは100~200人に上る可能性もあるとみている。

 

    「九寨溝入口」早朝にもかかわらず多くの人、人、人・・・。

     だけど添乗員さんは「いつもよりかなり少ない」と。

    最初にお目にかかる「諾日朗瀑布(だくじつろうばくふ)」では、

    な~んと虹がお出迎え。嬉しい!

    だけど滝の岩盤が黒っぽいみたい・・・。

   


    九寨溝でも最も美しいといわれる「五花海」。さざなみが立たない朝、

    反射した景色が最高。 

    

     途中で見かけた個性的なチベット族の寺院、建物は立て直されて新しい。

     チベット民族は56部族あるといわれる。下:カラフルな寺院も。

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