写真:御所市にある花の寺 船宿寺(せんしゅくじ)の山門
12日に政府は「福島第1原発1~3号機の事故の深刻度が、最も深刻なレベル7に相当する」、また「1号機の減圧作業で、原子炉内の水位の低下が続き、燃料棒が露出している可能性がある」と発表しました。
まさかチェルノブイリと同じレベルになるなんて!! これからは原発事故に関して永久的に、チェルノブイリ、フクシマ、スリーマイルが引き合いに出されるのですね。原爆で被害者となった日本は、原発で加害者となってしまいました。ヒロシマ・ナガサキが永年にわたって訴えてきた核の恐怖が、あろうことかこの日本で現実のものとなっているのです。
写真:同じく船宿寺のつばき
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まあ「最初から大変な事故ですとか、メルトダウン(炉芯溶融)している、などと言えば日本中がパニックになる怖れもあるから」という配慮はあったのでしょう。しかしその奥には「できれば知られないように解決したい」「まずいことは隠したい」という為政者・官僚側の心理も想像でき、こうした緊急場面における最も適切な判断を妨げていると想像できます。
いまさらという感じではありますが、そして実際に恩恵を受けてはいますが、あいよっこは基本的に原子力発電には反対です。前の大戦時、岡山県で当時陸軍看護婦生徒(一期生)だった母は、ヒロシマが被爆した日に岡山を発ち、福山あたりからは歩いて、翌日ヒロシマに入りました。
そのときの状況を記録しておこうと母から聞き書きをしているので、また機会があれば掲載したいです。母はそこで2週間ほど働いたのですが、おかげさまで原爆放射能の影響などはなく、元気で80才を迎えました。ただ影響なのかどうかわかりませんが、血沈速度が速いみたいです。25人いた看護婦仲間には1人だけ白血球が少なくなる人がいたそうですが、ガンなどの発症率は一般的なカンジだそうです。
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写真:御所市高鴨(たかがも)神社の桜
ところで昨日友人が「今だから考えたい 原発のこと 未来のこと」(2011/5/21・ 14:30~16:30・奈良女子大学)という講演会の情報を教えてくれました。友人によると、講師の京都大学原子炉実験所・小出裕章さんは、「伊方原発訴訟住民側の証人」もされた人で、いわゆる御用学者(推進派)とは反対側の立場です。
パンフレットには「原子力、核、放射能について知るための豆知識」も載っているので、○広島原爆と原発の規模の比較 という項目を以下に転載します。
「広島原爆で燃えたウラン重量800gで800グラムの死の灰ができた。100万kW級の原子力発電所一基が1年間運転する場合に燃やすウラン重量は1tだから、できてしまう死の灰は1t。1年間で広島原爆1000発分を超える! 日本では100万kW級に換算すると50基(の原発がある) (つまり)1年間で5万発の死の灰。・・・」
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うううう~む、原爆より原発のほうが莫大な量の死の灰を発生させるのです。「ヒロシマ、ナガサキも復興しているのだから大丈夫」というほど事態は甘くないような気がしてきます。 怒りは次回にも続く・・・・<o:p></o:p>
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写真:十津川村</o:p>