あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚たち ⑤

2016-01-30 19:36:54 | 2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚た

            写真撮影は20165/10/27~28

 

  ところで「富士五湖の西湖・精進湖・本栖湖の3湖は地下水を通じてつながっている」という話をみなさまは聞いたことがありますか? あいよっこはたぶん小学生のころ、本でこれを知りました。それから長い間なぜか忘れられず、心密かにロマンをかきたてられていたのです。

 

  だから富士山をじっくり見ようと思ったのは、富士五湖も巡ってみたい気持ちがとっても大きかったです。あれから何十年!やっと実現した、ってことですね~。実際には車で周囲をぐるっと回った程度でしたが・・・。

 

  ネットには「富士五湖の三湖連絡説(さんこれんらくせつ)」という山梨日日新聞社の記事があります。それによると山梨県は「・・・三湖の直接連絡を認めることはできない」という結論を出しながらも、「・・・富士山周辺の地下水を通じて他の湖に影響を与えている」と流水の可能性を示唆しています。

 

  面白いことに三湖の水面の標高がほぼ同じ約900mで、かつては一つの湖(せの湖)だったという説もあるようです。いずれにしても周囲の青木ヶ原樹林の下には、ごつごつした溶岩に大小の穴や隙間がたくさんあるので、もしかしたら湖底でつながっていても不思議ではないですね。

 

  樹林のネイチャーツアーに参加できなかったので、「西湖コウモリ穴」に行きました。総延長350mを超え、富士山麓の溶岩洞穴では最大規模です。かつて多数のコウモリが冬眠していましたが、一時は絶滅状態まで追い込まれました。その後保護により次第に数が増えているそうです。ここではキクガシラコウモリ、テングコウモリなど5種類のコウモリが確認されています。

  

 

          精進湖からは全身が見えにくい、みたいです

        西湖近くの「野鳥の森公園」では、溶岩に大きな亀裂が

      「こうもり穴」入口

         中は天井が低いので「腰」にご用心

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2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚たち ④

2016-01-30 18:51:04 | 2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚た

 

                 写真撮影は20165/10/27~28

                 写真上:本栖湖からの富士山は「千円札」「逆さ富士」、そして赤ちゃん

          を抱いているように見えることでも有名。

  それにしても富士山の力ってすごいな~~! どんなに小さくても、遠くても、少しでも頭が見えるだけで幸せな気分になってしまいます。

 

  先日、奈良県から撮影した富士山の写真が、受賞して新聞に掲載されていました。(内容はうろ覚え)従来は奈良県大台ケ原など、約250km離れた地点から撮影した富士山が限界と言われていましたが、現在は約320kmの和歌山県那智勝浦地域からも成功されているようす。なにげに残念・・・。

 

  「ぼ~えんだよっ!」っていうカメラのTVCMが昔あったよね~。そのぼ~えん機能やISO機能などデジタルカメラの進化も影響しているでしょう。また「初日の出」はもちろん、「月夜の富士山」「ダイヤモンド富士」などの撮影にもたくさんの人々がしのぎを削っているのです。ほんとうに絶大な魅力です。

 

  なんといっても小顔に裾広がりの均整のとれたプロポーション、そして頭にのっかる清楚な「白い雪飾り」は見る人の気持ちを穏やかにしてくれます。それに加えて富士五湖の水面に映し出される光と影、これがまた多彩な表情を見せてくれて、いつまで見ていても飽きることがありません。富士山と富士五湖って奇跡としか思えないです。

 

  いつもは遠くから見ることが多いですが、今回は朝一番に見た本栖湖からの富士山に感動しました。多くの人々の心をとらえて離さない、ほんものの美しさや魔力に触れたような気持です。

 

  山中湖や河口湖も人気が高くて美しいですが、やはりひっそりと静かにたたずむ西湖・精進湖・本栖湖に惹かれます。なぜだか富士山って、かかっている雲までぽっかりとか線状とか絵的で面白いのも不思議です。

 

             *** 明日に続く *** 

      「野鳥の森公園」の紅葉

               こちらは「笛吹川フルーツ公園」の紅葉

     「笛吹川フルーツ公園」(写真上下) にはアクアアスレチック、

     わんぱくドーム などこどもたちが楽しく遊べる遊び場が。

     この先に甲府市街地、そして富士山が見え、ここからの夜景

     は「新日本三大夜景」だそう。

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2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚たち ③

2016-01-18 12:38:39 | 2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚た

          写真撮影はすべて2015/10/26

    写真上: 「仙娥滝(せんがたき)」高さ30m、実際に見ると迫力満点です

  ロープウエイ駐車場には「ワイン王国」「植物園」や「クリスタルサウンド(宝石館)」などがあり、宝石館には大きな白水晶が展示してあります。

 

  さてお楽しみのロープウエイに乗って山頂に着きました~! 左手に行くと「弥三郎岳」、右手には「うぐいす谷・富士山遙拝所」とあり、どっち??と迷った末に左に進みました。弥三郎岳の上も石の広場のようになっていて、見晴らしは最高ですよ~。

 

   昇仙峡を代表する景勝「仙娥滝(せんがたき)」は駐車場から少し下がったところです。ところで「仙娥滝」とは難しい名前ですね。一見「仙人のようなばば?」と思ってしまいましたが、ネット辞書によると「娥:女+音符我(刃のきわだったほこ)のことで、くっきりときわだつ意を含む。きわだった顔だちの美人。目鼻だちがくっきりとして器量がよい」の意味だそう。 ふ~~んそうだよね~~。

 また「仙娥」は「中国神話にある『月に行った女性』のことで、ひいては月を表す」とのこと。「月に行った」、といえば日本ではかぐや姫だけど、もともとは中国神話だったのでしょうね? おお~っと、話がとんですみません。つまり仙娥滝は「仙蛾のように際立った美しさの滝」ってことなのね。納得。

 

 帰りに南アルプス市に寄って道の駅直売所でワインの新酒、1.8㍑瓶入りを3本ゲット。フレッシュでフルーティ、飲みやすくて美味しかった~~! しかもとってもリーズナブル。もともとフルーツ好きなので、ワインも「コクがある、渋みが強い」よりフレッシュ感たっぷりが大好き。また次のシーズンも買い出しに行きた~い。

 

  前々回の①で、「紀行文は書かないで写真説明だけにします」と書いたけど、書き始めるまではおっくう、だけど書き始めるといろいろな説明をしたい、どうやらこのスタイルから離れられないみたいです。やっぱ変わるって、変えるって難しいことなのだ~~。

 

    昇仙峡を代表する「覚円峰(かくえんぼう)」。

    この上は広くて覚円が修行したという

  

    「覚円峰(かくえんぼう)」を石門から仰ぎ見る     

     巨大岩でできた「石門」を南側から見ると石の丸さと鋭さが交錯する。

     この交点では両端が奇跡のように離れている(写真下)

    ロープウエイの山頂から「荒川ダム」を。

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2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚たち ②

2016-01-17 22:05:21 | 2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚た

                写真撮影はすべて2015/10/26

                和田峠近くの「千代田湖」には水鳥がいっぱい

 

   山梨県を代表する観光地「昇仙峡」の名前は、誰でも一度は聞いたことがあるでしょう。「1843年(江戸時代)、長田円右衛門が、この地域(昇仙峡)の人々の生活を向上させるため、道を切り開いたのが始まり」と言いますから、170年も前から注目されるほど、その巨岩・奇岩や渓谷美は際立っているのです。「全国観光地百選 渓谷の部第一位」など各分野で評価されています。

 

  天神森バス停横から荒川沿いの道路を上流に向かいます。ここは一方通行なので注意が必要ですが、朝早い時間だったのでスイスイ進めました。途中に停車して写真撮影するにも、車や人々が少ない時が都合良いですね~。

 

  なお観光協会HPトップページで、「昇仙峡の手前で強引に車を止めて、この先は渋滞で通れないとか、工事中で通行止めと言って代行運転を勧める者がいますが、通れないという事は絶対にありませんので、断って通過して下さい。」と書いてあるので、怪しい人たちに遭遇した場合は気をつけましょう!!!

 

  川沿い道路の対岸には、「亀石・猿岩・大佛岩・古代人面石・・・」といった奇岩・面白岩が次々と登場し、「確かに古くから注目されたわけだなあ」と楽しめます。現在名前が付いているだけでも17個あり、協会では「もし面白い形の岩を見つけたら、名前を提案してください。皆さんが付けた名前が残るかもしれません」と呼びかけています。

 

   昇仙峡を構成しているのは花崗岩ですが、それらは地下マグマが冷却する時「ひび割れ」を発生して、「柱状節理」「板状節理」が造られます。そして年月を経て、水・風などで浸食されてこの特別な景観ができたそうです。

 

  花崗岩のなかの石英成分だけが結晶(※石英は結晶化が遅い)したのがご存じ「水晶」で、かつては水晶生産地でした。こうして早くから水晶の産出や加工技術が進んだことが、現在の宝石加工産業につながっているのでしょう。

                            ***  明日に続く  ***

 

          「昇仙峡」に向かう山道からも富士山が見える。嬉しくて停車してしまう

                     荒川の中にも面白い(でしょ?)岩石がごろごろ

      上の写真の左半分、まるで石の顔を突き合わせているみたい

      名前を提案する?

         ロープウエイのふもと駅周辺には「植物園」も。

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2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚たち ①

2016-01-14 19:02:43 | 2015秋 山梨の富士山と沼津の深海魚た

 

     写真撮影はすべて2015/10/25 

     写真上:中央自動車道を走っていると突然「おおっ、信州だ~!」の景観。

 タイトルをこう書いて「あっ、偶然とはいえこの2つは関連しているよね?」と思い出しました。

 駿河湾は伊豆半島先端の石廊崎と、対岸の御前崎市御前崎を結ぶ線より北の海域ですが、陸地から近く狭い区域にもかかわらず水深は2500mに達し、日本の湾では最も深いという稀有な特徴があります。

 

 この地域は漁場として高い漁獲量を誇るのはもちろん、近年特に有名になっているのは「珍しい深海魚」の種類や数も多いということです。その要因として、大井川、安部川、富士川といった富士山水系の河川が豊かな清流であり、良質プランクトンを多く含むことが考えられています。ほんとうに山・里・樹木と河川・海はつながっているんだなあ。

 

 今回の旅では「じっくり見ていない山梨県からの富士山を見たい」「ワインがそろそろ新酒だよね~?」「TVでよく報道される深海魚水族館に行ってみたい」という目的でした。

 

 すると「大村智氏がノーベル賞を受賞」「故郷の山梨には美術館・温泉・そば屋などを造られている」という報道がありました。試しにネット検索すると、なあ~~んとちょうど旅ルート上にあるよ。これはチャンスと寄ってみました。(これはミーハーではないよね?)

 

 そして今回は写真を中心にして、写真説明の形で書くことにしました。なぜって記事を書いていると時間がかかってついアップが遅くなり、自分でも前の回を忘れたり、おっくうになってしまったり・・・なの。 

                           

*** 旅のスケジュール・4泊5日 ***

10/25…奈良~亀山~東名阪自動車道~中央自動車道~岡谷から南下~小渕沢ICを

    降りて、八ヶ岳・清里方面~「川俣渓谷・吐竜の滝(どりゅうのたき)」~

    「韮崎大村美術館」

     宿泊:甲府市

10/26…「昇仙峡」~「大滝」~「仙蛾滝(せんがたき)」~道の駅直売所 

     宿泊:甲府市

10/27…「笛吹川フルーツ公園」~「ほったらかし温泉」~河口湖方面へ~西湖

    こうもり穴~西湖野鳥の森公園

     宿泊:河口湖

10/28…「青木ヶ原樹海ネイチャーガイドツアー」に申し込むも定員不足で不催行

    (この時期だから当たり前?)精進湖~本栖湖~身延山~沼津

     宿泊:沼津

10/29…沼津港深海水族館~沼津魚市場~奈良へ

     川俣渓谷では樹々の根元が四角くポット状になって面白い

        

     「吐竜(どりゅう)の滝」:横にいろいろな滝が広がってダイナミックで

      個性的です。でも手前の山影でやや暗くなってしまうので、撮影は

      午前中がおすすめ。紅葉は終わりかけみたい。

      「韮崎大村美術館」は午後6時まで開館なのでセーフでした

       大村博士ってきっとロマンティスト!?

      温泉も周囲の環境を背景に素敵な雰囲気です。

      でも隣のそば屋さんは売り切れで早々と閉店で残念。

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