あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

苦言を呈するのはつらいですが・・・

2009-06-29 22:21:22 | しましまもよう*与那国島

???  与那国島を巡った4日間の最後にレンタカーを借りました。沖縄本島に行く飛行機が午後6時すぎなので、「軽自動車・12時間まで¥4500プラン」です。島の交通機関はないのですが、主要3地区の、祖納~久部良~比川を巡回する無料バスが1日5~6本あります。バス停で待っていると、通常は別用途らしいバンが来ました。原則的に島民専用なのか、空港での停車がないのが残念。
?

?? ?     写真:白い湯気と良い匂いが立ち込める


?? そんな交通事情もあって、島内巡りはレンタルバイクかレンタカーが便利、というかそれが主流ということになります。 バイクとレンタカーで2周くらいしましたが、それぞれ違う風景や動植物が見えてくるのが不思議です。  


?? ところでみなさまは「南国の島」と聞くとどんなイメージが浮かびますか? 店先や露天の市場などに独特のフルーツや野菜があふれている光景を想像しませんか?あるいは周囲の海から採れる新鮮な魚が美味しいと期待するでしょうか??


?? ?写真:「どなん」商標の色や形が面白い


?? ?与那国島に限らず他の沖縄諸島でも、意外とそんなシーンを見かけることは少ないです。かえって本土のスーパーなどのほうが豊かに揃っているかもしれません。栽培・輸送・人口・経済などさまざまな要素があるのでしょうか。


   ここ与那国ではスーパーが1軒と「○○商店」「△△共同店」というお店が数軒あります。ですがよろず屋さんなので、どうしても食料品の品揃えは十分ではなく、値段は高めです。あいよっこは旅先のスーパーマーケットや露天市巡りなどをして、その土地ならではの品物を食べたり、見たりするのが大好きですが、ちょっとがっかり。?

  
 写真:入波平酒造では工場限定酒と黒いもろみ酢を購入しました

  
 そういえば島には田畑が少なく、野菜・果物の栽培所もほとんど見かけません。気候条件が厳しいのか、人手が足りないのか、あるいは土壌の問題なのでしょうか? 
  
 さらに苦情が続きますが、お昼を食べる食堂もわかりにくくて、(慣れていないと)入りにくいです。空港でも飛行機の発着に合わせて営業しているようです。そこでお昼はスーパーなどでお弁当を購入すると、美味しくてボリュームもたっぷりですよ。?

  そのかわりというわけでもないでしょうが、泡盛の酒造所は3ヵ所もあります。お酒が必要で大切だったのですね。祖納の町を散歩していると、お米を蒸すとても良い香りが漂ってきました。かまどの上の大きな釜からは、白い湯気がもうもうと立ち上っています。「どなん」酒造では昔ながらの手法を今に伝えているのです。?


  写真:ナンタ浜で海を見ながらお弁当を食べました


  実際に見学をしたのは空港近くの「入波平酒造」で、ここだけがアルコール60度の「花酒」や古酒も製造しています。お兄さんがタンクに長~いひしゃくを入れて、ビンに詰め始めました。匂いだけで酔っ払いそう。「瓶詰めはいつもこうするのですか?」と聞くと、「いつもは機械です。これだと何年もかかってしまうから」と笑いました。?



  与那国島は一番遠い西の島。観光客は遠い島へのあこがれと異国情緒、そして素朴な自然を求めて行くのだと思います。本土からはかなりの時間と高額な旅費もかかります。


 「ちょっと残念だなあ」という気持ちが残るのは、受け入れる側の「おもてなしの気持ち」があまり感じられなかったことです。そして知識・情報や受け入れ態勢・施設・設備が不十分なことはわかるのですが、各種サービス(宿泊・食事・観光費など)の値段だけは普通一般と変わらないと感じてしまいました。?
  
                        写真:独特な岩石が描く芸術。もう一度違う写真で。
  
  実は那覇に到着して、宿泊料が同程度のホテルで夕食を食べたとき、その美味しさに心からホッとしました。遠いところだからこそ、せっかく来てくれた人たちに「もう一度来たい」と思わせる工夫や努力をして、口コミでも良い評判が広がるといいですね。
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アヤミハビルって? モスラのモデルだよ

2009-06-23 20:28:30 | しましまもよう*与那国島
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                  写真:翅の先端に注目!蛇が二匹いる!!

  
 奈良地域では入梅後、降りそうで降らない日が続いていました。ところがここ数日は音響のカミナリさまや一時的な大雨が! 近年、とくに都市部などで「ゲリラ豪雨」の被害が報道されますが、これも熱帯性の雨に近づいているためなのでしょうか??


 
 今回からまた亜熱帯の「しましまもよう*与那国島」に戻ります。やや間延びしてしまった感は否(いな)めませんが、まだまだ紹介したいことがあるので、しっかりと最後までレポートします。?

 
 写真:アヤミハビル館には島を案内するムービーやたくさんの標本が。


 「大昔、南の島から陸地を求めてきた男が大海原にぽつんと浮かぶ『どぅに』を発見しました。・・・」 この男は神様にお祈りしたり、大雨に悩まされたりしながら与那国島(どぅなん)を造っていきます。大雨がやみ、最初に太陽の光が射した場所が「てぃだん(太陽)・どぅぐる(来た所)」と呼ばれるところなのです。
 

 ちなみに「与那国島」を指す方言「どぅなん」は「渡難」とも表し、たどり着くことがとても難しい島、という意味もあるそうです。


 「アヤミハビル館」では島に生息する鳥・動物・昆虫・植物などを展示・紹介し、こんな国つくり物語も説明しています。アヤミハビルというのは、かの映画「モスラ」のモデルになった世界最大級のガ「ヨナグニサン」のことです。本物が一匹、鉢植えの木にしっかりつかまっていましたが、ちょっと寂し~い感じも・・・。?

                    写真:屋外の遊歩道は草が茂り蝶々がいっぱい舞っています

  
  ただし翅を広げると24cmにもなる超大型で威厳があり、複雑な茶褐色の模様は美しい。なんといっても特徴的なのが、前翅の先端部分。鮮やかな赤い色と黒い点は、まさに二匹の蛇が睨んでいるようで、「蛇に擬態している」と考えられています。自然の力ってすばらしい!!?



写真:島固有の在来種、与那国馬の赤ちゃん。体格は小さく性格が温厚で現在約120頭生息しています。


  アヤミハビルは羽化して成虫になると、交尾・産卵をしてほぼ一週間前後で寿命がつきます。蝶々のように蜜を吸うこともなく、成虫後は短い一生です。
それでも蛇に擬態して、敵から守る必要があったのですね。

 ?

  館内に入る前に周辺をぐるりと回ってみました。屋外にある(おそらくガや昆虫などの)育成用ビニールハウスは荒れ果て、観察用の散策路は草が生い茂って進入が困難です。訪れる人が少ない、つまり予算が少ないこともあるのでしょうが、せっかくの施設が活かされていないようです。



  ところで館の入り口でチケットを購入(¥500)するとき、係りの女性の大柄な体格と顔に見覚えがありました。「あのお、空港の案内にいた方ではないですか?」と聞くと、肯定し「飛行機が着く時刻には空港の案内係もしている」そうです。これも予算の関係?


 

写真:島で見れなかった夕焼けが沖縄本島に向かう飛行機で!色が素晴らしい!
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独自の文化・景観・街並みを守るのは難しい

2009-06-18 17:50:39 | 日記



?? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?写真:手前が弁天島、後ろが仙酔島。船がひっきりなしに通ります。
              ? ? ? ? ? ? 対潮楼より。

 尾道市の親戚を訪ねて行き、一緒に鞆の浦に1泊しました。鞆の浦は「崖の上のポニョ」の舞台と騒がれるようになり、ある紛争が激しくなっているようです。偶然とはいえ先日、ジブリ美術館で「ポニョ特集」を見たこともなにかのご縁かと感じてしまいます。?


?  ホテルはそのポニョ人気なのか、あるいは「高速道路土日1000円」が奏功しているのか、満員御礼です。バイキング料理の夕食時には、漁船が船出するときの大太鼓や弁才天様のショーで盛り上がっていました。


?? 写真:「福禅寺」は寺社の多いこの町でも別格。??

? 
 家族のお祝い事、たとえば還暦とか誕生日とかで宿泊すると、お客様全員で祝ってもらう趣向です。温泉や料理はもちろんですが、宿泊施設ではユニークな工夫を凝らしてお客様を迎えているようです。?
?


 さて古来より鞆の浦は漁港として、また交易をする航海人が「潮の流れを待つ港」として栄えました。人力で船を漕ぐ時代には、潮の流れを見ること、流れに乗ることが必要不可欠だったのです。


     ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?写真:街並みは大切に保存されています。 


 港が栄えたのは景観のすばらしさも大きな要因で、国立公園第1号「瀬戸内海国立公園」に指定されました。手前の小さいのが弁財天の祠がある弁天島で、人が上陸するのは限られています。
 後ろの仙酔島は、妊婦があおむけに寝ている形にも見えるため、島から登る朝日には「生まれ変わりのエネルギー」があると考えられています。?

  海岸線の小高い丘にある「対潮楼(たいちょうろう)」は名前どおり、潮の流れを観るのには絶好のポイントです。対潮楼は、平安時代の創建と伝えられる真言宗の古刹「福禅寺」に隣接し、かつて「朝鮮通信使」が滞在したことでも有名です。江戸時代の創建当時から国の施設として活用され、天皇ともゆかりが深い由緒ある客殿です。
 

 海を望む広い窓(?)は真東に向いているため、お彼岸の中日には目の前で太陽と月が交差するなど、居ながらにして興味深い天体観測ができるそうです。壁には、天体と季節や潮の流れ・満ち引きなどの関係を示す古い天体カレンダーが貼ってありました。?


 ところでポニョの舞台になった場所はどこでしょう?「鞆の津の商家」で案内しているおじさんに聞いてみました。「円福寺の近くの、丘の頂上にある別荘が鞆鉄道の社長の別荘です。
知り合いの宮崎監督はそこに2ヵ月間ほど滞在して構想を練ったと聞いています」とのこと。
 「アニメに出てくる宗介の家や船着場のようす、モデルにした船などで良く似ている場所がある」らしいです。さっそく行って見ました。

 
  写真:鞆の津の商家」で。「八朔の馬出し」に使う白い木馬と台車。
     子どもの誕生と健やかな成長を願うお祭りです。


 しかし街中の道路は相当に狭いです。車1台がやっとの道幅でも一方通行ではないので、対向すると汗が出てきます。紛争というのはこの道路の問題です。以前から海を埋め立てて道を
拡幅する計画が進行中だったところ、予期せぬ「ポニョの景観を守ろう」という声の高まりで、行政側も思案顔という現況なのだとか。?

 
 写真:右手の頂上にあるのが別荘。その裏側がよく似ているらしい。でも見えな~い。

 たしかに住民にとってこの道路の狭さは不便で、広くしたい要望は十二分に理解できます。ただ旅人としての(勝手な?)願いとしては「今となってはぜひ残してほしい」です。失くしてしまうと絶対元通りはできない文化遺産なのです。ヨーロッパなどで狭い石畳の道がごく普通に残っていること考えてみても、細い道を大切にすることが、つまりは街の独自性を守ることにつながるのではないでしょうか?
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さくらんぼは鈴なり、おばさんはつらなり!

2009-06-12 23:44:12 | 日記

 

                 写真:三鷹の森は手入れの行き届いた、洗練された自然です。

 

 

 たわわに実った赤いさくらんぼを見て歓声があがりました!!「他にもたくさん樹があるから、食べつくしても大丈夫。さくらんぼの柄は樹に残してね」とさくらんぼ園のおじさんは自慢げです。

 

 

 

 写真:「さくらんぼは佐藤錦」と説明をする

 

 

 

この樹の品種は、かの佐藤錦です。「本場の山形地方と気候が似ているのですか?」とおじさんに聞くと、「気候というより、乾燥している土地が大事。地下水が近いとすぐ腐ってくるから」という返事です。

 

 

普通のソメイヨシノより少し遅い時期に、真っ白の花が枝ごとにびっしりと咲くのだそう。「きれいだよ~」とおじさんが言うのも、この実のつき方を見れば納得です。

 

 

 

さくらんぼ狩りは6月から始まったので、この場所は私たちが一番乗りとか。ラッキー! 特に大粒ではないものの、枝に鈴なりになっている赤い実の、どこから食べようかと目移りしてしまいます。やはり良く日にあたり、大粒で赤いものは甘さも強くておいしい。

 

 

 

いちご狩りほどたくさん食べられないのは、皮があるためかな? それにしても日本産さくらんぼは今の時期、店頭では赤いダイヤモンドほど高価。満足満足! 

個人的に行くと、さくらんぼ狩りのお値段はシーズンを通じて¥2000とやはり高価なのです。

 

 

写真:さくらんぼは鈴なり、おばさんは

   つらなり。でも大丈夫?

 

 

 

 人気が高いジブリ美術館には、かねてから行ってみたかったです。チケットをローソンのロッピーで購入(¥1000)すると、間際だったけどスンナリと入手できました。おやっ、人気も下降気味か?の心配は杞憂でした。実際にはかなりの人でにぎわっていて、外国の人たちも多かったです。

 

  

 東京都とはいえ、三鷹の森には素敵な自然が残されています。大木が立ち並ぶ森を歩いていくと、目の前に壁面を植物で覆われた美術館が出現しました。入り口にはトトロがポワ~ンと座っています。さあ小さな冒険の始まりです。

 

 

 

館内は迷路になっていて、どこになにがあるのかの説明はありません。それぞれの冒険ごころと好奇心のままに、好きな順序でお好みの場所に行けばよいのです。

 

 

 

 まずはここだけで見ることができる短編映画です。今回は「やどさがし」という好奇心いっぱいの女の子の映画でした。とっても面白かったけど、短すぎ。もっといっぱい見たいのに、残念ながら一回だけです。

 

 

 

特別展示では「崖の上のポニョ展~エンピツで映画をつくる」が印象的でした。アニメーション映画の製作がどんなに人の手やエネルギーを必要とするのかが伝わってきます。たくさんの人が丁寧に心を込めて製作するからこそ、見る人も感動を受け止めるのでしょう。

 

 

 

 当然ながら「館内の写真撮影は禁止」なのですが、大好きな「ネコバス」をそおおっと撮ってしまいました。ごめんなさい。

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大好き!くだものの食べ放題

2009-06-10 16:34:13 | 日記

 

 

                   写真:鈴なりのさくらんぼ「佐藤錦」   さあ、どこから食べる?

 

  

 

 

  入梅しました。梅雨(つゆ)は「梅の実ができる頃の雨」からともいわれ、黴雨(ばいう)は「カビが出てくるような長雨」だからとも言われます。外国では一律に雨季・雨期ですが、日本語ってほんとうに情緒的で複雑なことばですね。 夏の水不足にならないためにも大切な雨であることに感謝しつつ、この時期をウキウキと過ごしましょう。

 

 

 

 ここからは「しましまもよう:与那国島」を少しお休みして、用事で行った東京と<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="34:広島県福山市;" Address="広島県福山市">広島県福山市</st1:MSNCTYST>にある「鞆の浦」の日記を書きます。東京では主として日帰りバスツアー「初夏のさくらんぼ狩りと山梨名物食べ放題」やジブリ美術館のことを。そして次に訪れた鞆の浦は、偶然にもジブリ美術館で特集をしていた「崖の上のポニョ」の舞台とされているところでした。

 

 

 

 写真右:山深いトンネルに入る満員のツアー一行。

 

 

<o:p> </o:p>

 さて、「初物」とはその年に収穫された最初の穀物、野菜、果物、魚などであることはご存知のとおりです。温室栽培や輸入などで季節感や旬が薄れていく中で、いっとう意識させてくれるのが「さくらんぼ」。色も形も味も食べ心地?も嬉しい! 

 

 

 産地が東北・信州など遠いこともいっそう「食べごころ」を刺激します。そんな理屈はともあれ、単に「くだものの食べ放題」が大好きというだけなのですが・・・。

 

 

 

 写真:途中からレールの真ん中に地下水の水路があります。

    一番奥の光が出口。

 

 

 

 HISの「初夏のさくらんぼ狩りと山梨名物食べ放題」は¥4380(最安は¥3980)とリーズナブルなうえに、設定日も多いです。東京発着のバスツアーは種類も多く、割安なものも多いので上手に利用しましょう、と以前お知らせしました。

 

 

 

 このツアーでは山梨名物バイキングの昼食と、「大日影トンネルウォーク」やハーブ庭園鑑賞、日本酒・ワイン工場見学(それぞれ販売も含みます)など7ヶ所を巡ります。

 

 

 

 「大日影トンネル」は中央線の廃線となった部分を、遊歩道に再生したトンネルです。レンガ造りの洞内に入るとひんやりと涼しく、それは嬉しいような、なにげに身の毛がよだつような感じで、ところどころに置いてあるベンチで憩う人がはたしているのだろうか?と思える雰囲気が漂っています。

 

 

 

 後を歩いているおばさん集団(自分は棚に上げる)が「ヤッホー!」「おお~い!」などと叫んだり、歌を歌ったりしています。そのうちかなりの早足となり、あいよっこを追い抜いていきました。様子からは、どうやら次第に恐怖感が募ってきたようでした。

 

 

写真:駅にはかつて活躍した電車が、お願い札をぶらさげています。

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