??? 与那国島を巡った4日間の最後にレンタカーを借りました。沖縄本島に行く飛行機が午後6時すぎなので、「軽自動車・12時間まで¥4500プラン」です。島の交通機関はないのですが、主要3地区の、祖納~久部良~比川を巡回する無料バスが1日5~6本あります。バス停で待っていると、通常は別用途らしいバンが来ました。原則的に島民専用なのか、空港での停車がないのが残念。
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?? ? 写真:白い湯気と良い匂いが立ち込める
?? そんな交通事情もあって、島内巡りはレンタルバイクかレンタカーが便利、というかそれが主流ということになります。 バイクとレンタカーで2周くらいしましたが、それぞれ違う風景や動植物が見えてくるのが不思議です。
?? ところでみなさまは「南国の島」と聞くとどんなイメージが浮かびますか? 店先や露天の市場などに独特のフルーツや野菜があふれている光景を想像しませんか?あるいは周囲の海から採れる新鮮な魚が美味しいと期待するでしょうか??
?? ?写真:「どなん」商標の色や形が面白い
?? ?与那国島に限らず他の沖縄諸島でも、意外とそんなシーンを見かけることは少ないです。かえって本土のスーパーなどのほうが豊かに揃っているかもしれません。栽培・輸送・人口・経済などさまざまな要素があるのでしょうか。
ここ与那国ではスーパーが1軒と「○○商店」「△△共同店」というお店が数軒あります。ですがよろず屋さんなので、どうしても食料品の品揃えは十分ではなく、値段は高めです。あいよっこは旅先のスーパーマーケットや露天市巡りなどをして、その土地ならではの品物を食べたり、見たりするのが大好きですが、ちょっとがっかり。?
写真:入波平酒造では工場限定酒と黒いもろみ酢を購入しました
そういえば島には田畑が少なく、野菜・果物の栽培所もほとんど見かけません。気候条件が厳しいのか、人手が足りないのか、あるいは土壌の問題なのでしょうか?
さらに苦情が続きますが、お昼を食べる食堂もわかりにくくて、(慣れていないと)入りにくいです。空港でも飛行機の発着に合わせて営業しているようです。そこでお昼はスーパーなどでお弁当を購入すると、美味しくてボリュームもたっぷりですよ。?
そのかわりというわけでもないでしょうが、泡盛の酒造所は3ヵ所もあります。お酒が必要で大切だったのですね。祖納の町を散歩していると、お米を蒸すとても良い香りが漂ってきました。かまどの上の大きな釜からは、白い湯気がもうもうと立ち上っています。「どなん」酒造では昔ながらの手法を今に伝えているのです。?
写真:ナンタ浜で海を見ながらお弁当を食べました
実際に見学をしたのは空港近くの「入波平酒造」で、ここだけがアルコール60度の「花酒」や古酒も製造しています。お兄さんがタンクに長~いひしゃくを入れて、ビンに詰め始めました。匂いだけで酔っ払いそう。「瓶詰めはいつもこうするのですか?」と聞くと、「いつもは機械です。これだと何年もかかってしまうから」と笑いました。?
与那国島は一番遠い西の島。観光客は遠い島へのあこがれと異国情緒、そして素朴な自然を求めて行くのだと思います。本土からはかなりの時間と高額な旅費もかかります。
「ちょっと残念だなあ」という気持ちが残るのは、受け入れる側の「おもてなしの気持ち」があまり感じられなかったことです。そして知識・情報や受け入れ態勢・施設・設備が不十分なことはわかるのですが、各種サービス(宿泊・食事・観光費など)の値段だけは普通一般と変わらないと感じてしまいました。?
写真:独特な岩石が描く芸術。もう一度違う写真で。
実は那覇に到着して、宿泊料が同程度のホテルで夕食を食べたとき、その美味しさに心からホッとしました。遠いところだからこそ、せっかく来てくれた人たちに「もう一度来たい」と思わせる工夫や努力をして、口コミでも良い評判が広がるといいですね。