あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

見えない敵との戦い 勝つか、負けるか? ㉖

2021-04-18 17:02:50 | 新型コロナウイルス 

写真:2020/3/23 (去年の桜) 京都府 伏見稲荷大社 

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 前回聖火リレーについて「…ここは原点に立ち戻るよい機会として、『友情、他者への思いやり、そして自分への自信』をつないでいこう…」と書きましたが、記憶が鮮明になるにつれて、「これって『走れメロス(太宰治著)』の物語だったかな?」と思い出しました。間違ってごめんなさい。

 

 疑問があると「家で探すより、近くの情報図書館へ」です。スタッフの方から「デカ文字文庫」や「読み音声入りCD」(もちろん限定本です)があることを聞きました。老眼にやさしくすぐ読めます!さらに聖火リレーやマラソンに関連する本なども紹介してもらい、出かけるといろんな発見があるなあ、と思ったことです。

 

 それにしても太宰治氏は「38才の若さで玉川上水での心中自殺」という最期から、人生に悲観的で暗いイメージがありますが、代表作として有名な「走れメロス」は、愛と信頼とハッピーエンドのストーリーです。解説では「他人を信じることのできない王」こそが自分自身のモデルなのだそう。基本自分主義の人間が、愛や友情を信じたい気持ちと現実には難しいという二律背反、繊細な神経ゆえにそんなギャップを緩和できなかったのでしょうか?

 

 「走れメロス」は古代ギリシャの伝承とドイツ詩人・シラーの「人質」をもとに創作したとされますが、ストーリー性とテーマから絵本・童話にもなりやすく、小・中学校で道徳・倫理教育でも多く取り上げられたと思います。言い訳ですが、それでマラソン・聖火リレーの起源とごっちゃになってしまったかな?

 

 

 さてコロナ禍は新たな難局面である、「変異ウイルスによる感染者急拡大」となり、これまでと違う性質もやっかいで、医療体制はさらに切迫しています。従来の「感染防止 VS 経済活動」「ワクチンによる集団免疫 VS 副反応」に加えて、「東京オリンピック・パラリンピック」が近くなり、「どんな形で実施するのか、どう盛り上げるのか」などが複雑に絡み合っている様相です。

 

 近年の日本では、幸か不幸か、感染症対策がそれほど必要でなかったこと、反面今回は「感染症への対策の必要性・重要性」を痛いほど知らされました。これまで「日本の医療体制は世界一」と認識していましたが、一番がっかりしたのは、医師会会見での「平常時であればちゃんとやっていけるのです。とにかく感染しないで…」といった発言でした。医師の増員を抑制する力があると聞きますが、やはり医療も看護も(若い?)マンパワーが必要なのですね。

 

 第4波はまず大阪を襲い、吉村大阪府知事は飲食店での自粛に加えて「他の大型施設や教育現場での自粛」なども視野に入れています。また小池東京都知事は「とにかく人流を抑えましょう、東京に来ないで!」と呼びかけています。その他の自治体でも首長さんたちは緊張の連続で大変な日々、「コロナは大都市の問題」だと改めて思います。

 

 ただ「新型コロナウイルスは人為的に拡散された」と仮定すると、政府はじめ各自治体の努力にも限界があり、完璧な感染防止対策も難しいことになるでしょう。ここで早くワクチン効果を期待したいところです。それ以外に考えられるのは「一極集中、大都市集中の回避」ではないでしょうか?

 

 特に日本の首都・東京の過密度は他と比較できないほどと思えます。首都機能はもちろん、経済・金融の中心であり、あらゆる文化・芸能の中心であり、人口密度も高く、賃料・物価も高いです。世界でもこんなに多くの機能が集中している都市は少ないのでは?それに加えての「2020東京オリンピック・パラリンピック」ですから…。

 

 最後に東京に行ったのは10年以上前なので現状はわからないですが、人の多さや、人の歩く勢いで道路を普通に歩けなかったこと、普通のお店なのにテーブルとイスが必要不可欠最小スペースで並んでいて、迫力負けしました。だから小池都知事が「なによりこの人流を少なくしなければ・・・」とする方策はちょっとわかります。

 

 コロナ災害に限らずあらゆるリスク分散のためには、もう長く議論されつつも一向に進まない、この「東京一極集中是正・回避」がさらに重要となるのでは?もし今あるものを動かすのが難しいのであれば、たとえば新設される予定の「デジタル庁」とか「再生可能エネルギー関連拠点」などを他地域に創ってほしいものです。「デジタル庁」なんてテレワーク・リモートワークの筆頭だし、むしろ離れているほうが良い効果もありそう。これは規制緩和とか既得権改革の最たるものかと考えます。

 

 個人的希望で言えば、大阪万博予定地域にはIR一環の「カジノ」ではなく、こうした施設・機関ができると嬉しいな。ギャンブル関連施設は全国どこにでもあるし、今回のコロナ禍などで影響を受けることは必至でしょうからね~。

話が意外な方向に展開してしまった。

千本鳥居はじめ鳥居で埋め尽くされている。朱塗りはカラフルで楽しく、中国人などは大好きな色合いでしょう

早めの桜 

本殿は1300年以上の歴史があり、全国約3万社ある稲荷神社の総本宮

楼門のおいなりさん

コメント
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