写真は2016/4/5~8「2016春 桜めぐり:南信州、彦根城など」
今回の撮影日は4/6 すべて高遠城址公園
同書によると、細胞の多機能性を示す、つまり「幹細胞」であることを示すには次の3点を証明する必要があります。
① 培養系での分化培養実験で 外胚葉系・中胚葉系・内胚葉系という三胚葉系細胞に分化可能であること
② 免疫不全マウスの生体内への移植で自発的な三胚葉由来すべての組織形成(テラトーマ形成)が観察されること
③ キメラマウス(でた~!有名になったね)の作成が可能であること
小保方さんは①の実験においてスフェア細胞に含まれる遺伝子の「Oct4陽性細胞」、その中のミトコンドリアを実験に使い、量が少なくかなり不安定ながら成功しました。そのときPHを5.7~5.8の酸性に調整することで発現を見たのです。「酸に漬けるという簡単な方法で若返りも可能」ってこのことだったのね?
さらに②に関しては、ルイスラットの口腔粘膜上皮を同じラットの背中に自家移植し、難しいと言われたこの実験に成功しました。「その他の部位にも移植・観察した」と書いていますが「・・・三胚葉由来すべての組織形成」に成功したのかの詳細はないようです。
さて問題は③のキメラマウス製作ですが、自分自身では不可能です。そこでES細胞でのキメラマウス製作に成功し当時理研での上司だった若山照彦教授に依頼します。これがその後、本文中では大問題となってくるのです。
キメラマウス作成過程では全く立ち会うことができなかったので、「培養を見せてください。手伝わせてください。私にもキメラマウス製作するための『胚操作』を教えてください」とお願いしても「教えたら自分が必要でなくなるから」と拒否されました。この部分はなんども報道されました。
後半以降は若山教授のキメラマウス製作方法や行動などを説明し、「教授によるES細胞混入」を疑う内容となっています。確かに同書を読む限り疑義を持たれても仕方ないようですが、やはり両方の意見を聞くことが必要です。
「ネイチャー誌への掲載が決まった」という報道後、ネット査読はわずか10日後に「論文の画像取り違え、データ不足」などを告発します。それと同時に小保方さんや周囲の関係者にメディア攻勢が始まったのはご承知のとおりです。最終部分では激しいメディアスクラムにより小保方さんが不安や恐怖で心がズタズタになり、疲労困憊するようすが描かれています。
最後に「博士号まで世間の風潮に従うように剥奪され、大好きな研究や実験を行うこともできなくなった」と涙にくれてしまいます。ここまで読み進めると「いったいなぜ彼女はここまで痛めつけられなければならないのだろう」と怒りさえ覚えてきたのです。がっ・・・・。
*** 続く ***
それぞれの姿・形・彩どりを競う花たち
むせかえるようなピンクの桜に包まれて・・・。
「天下第一の桜」と称される「タカトオコヒガンザクラ」
白く雪をかぶった中央アルプスの背景がすばらしい!
こちらの背景は南アルプスです。
ボランティアでおそうじをしている高校生たち