あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

ラマダンで鍛えられる忍耐力!!

2009-09-26 11:42:13 | ボルネオ島とクアラルンプール

 

 

                  写真:セントラル・マーケットにはたくさんのお店が。

 

  ボルネオ島での日本語ガイドさんは中国系のMS.CONNIE CHIN(コニー・チン)さんと補助ガイドのマレー人 ディナさんです。コニーさんは若々しく元気で、日本語もとってもお上手。実は子どもが1人いるお母さんと聞いて驚きました。 

 

 

  タンジュンアルビーチを散策し、ヤシの実ジュースを飲み、モスクやセントラル・マーケットを巡りながら、各地の観光案内やいろんな現地の話題をお話してくれます。<o:p></o:p>

 

 

 写真:白砂の美しさが有名なビーチ

 

 

  ヤシが熱帯地域ではとても利用価値の高い、重要な植物であることはご存知でしょう。その土地でヤシが育つかどうかを確かめることが原住民にとって大問題だった、と聞いたことがあります。<o:p></o:p>

 

 

 飲用にするココナッツヤシは青い実のほうで、黄色い実は加工してココナッツやミルクとなります。「私も庭のヤシの実を毎朝飲みますが、日本の人は大量に飲むとお腹をこわすことがあるので、気をつけて」とコニーさん。ヤシの実ジュースは日本でも売っているし、缶詰もありますが、やはり新鮮でおいしいです。

独特の風味は違うのですが、かすかな甘みとシュワッとする発泡性?が「スイカから絞ったジュース」に似ていると感じたのですが・・・。ちなみにジュースは一個4RM(リンギット:1RM27円)

 

 

写真:ジュースをつくるお店にはヤシの実が山積み 

 

 

  今が熱帯果実の旬なので、王様のドリアン(15RM)、ランブータン(810RM)、マンゴスチンなどの珍しい果実や、おなじみのバナナ、スイカ、メロン、パパイヤなどが露天やマーケットのお店に山積みされています。フルーツ大好きなあいよっことしてはぜ~んぶ食べてみたい! でもツアーにはほとんど食事がついているので、なんだかいつも満腹状態なのです。(食べなきゃいいわけですが・・・)<o:p></o:p>

 

 

  セントラル・マーケットにはお店がひしめき合って軒をならべていて、あらゆる種類のお店があるようです。黄色いヤシの実を削り取って加工している人も見えます。カメラを構えていると「さあ写して、写して」とポーズをとってくれる人も多く、人懐っこい感じです。(写真)<o:p></o:p>

 

 

  だけど休日でもなく、まだ夕刻なのに閉まっている店が数多いです。そうです。今がイスラム教の断食月、ラマダンの真っ最中だからです。ラマダンの時、レストランやマーケットの店は夕方から開店するところが多いのです。多くの会社も早めに終業となるようです。

 

 

イスラム暦に従って行われるラマダンは毎年ずれていき、今年2009年は8/229/20となります。期間や時刻は地域により多少違うみたいですが、当地では921日にはラマダン明けのお正月、1年で一番大切なお祭りが開かれます。<o:p></o:p>

 

 

 コニーさんがまず説明してくれたのは、このラマダンについてでした。マレー人のイスラム教徒であるデイナさんや運転手さんは、日の出前の朝食後(621?)から日没の620まで、日中はなにも口にしません。食べ物や飲み物、水はもちろん、「つば」さえ飲み込むことはタブーです。<o:p></o:p>

 

 

 

この暑さのなか、食べ物はまだしも、水を飲めないつらさは想像を超えています。コーランの「飢えに苦しむ人の気持ちをわかるため」とはいえ、イスラム教の人って忍耐力が、体力的にも精神的にも、鍛えられるだろうなあ!!

 

 

写真:植物園で説明するガイドのコニーさん<o:p></o:p>

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日本から一番近い熱帯ジャングル、自然の宝庫

2009-09-16 23:16:44 | ボルネオ島とクアラルンプール

  

 

                  写真:サバ州立モスクは外から写真を撮るだけです

 

   問題です。<o:p></o:p>

 1、日本から一番近い熱帯ジャングルがある島の名前は?<o:p></o:p>

 2、世界一大きな花の名前、および自生地はどこでしょう?

   3、「中国の未亡人」という意味の、東南アジア最高峰4095mの山の名前は?<o:p></o:p>

   4、その絶壁地形により、深さ毎に多彩な海中生態が楽しめる有名ダイビングスポットとなっている小島の名前は?

 

    

   写真:関空からKK(コタキナバル)まで約6時間

 

<o:p> </o:p>

  1、2、はともかく、3、4、がわかるのはかなりこの島に精通している人<o:p></o:p>

でしょう。答えはブログを読んでいくとわかる、というしくみになっています。クイズからも、この島ではジャングル、海、山、珍しい動植物などが豊かなのかなあと想像できるでしょう?<o:p></o:p>

 

 

  「10月から、また例の燃油サーチャージ料が始まる」とのニュースを聞いて9月上旬、かねてから行きたかったボルネオ島へのツアーに参加しました。円高基調なのも嬉しい。

     

 

  阪急交通社の「自然たっぷりボルネオ島とちょっぴりクアラルンプール5日間」(¥49800+1人参加料金¥18000+空港使用料他¥4350)は、人気のあるツアーですが、当日は30名足らずで余裕がありました。

<o:p></o:p> 

 

  写真:マレーシア航空はシーフード(写真)とチキンが主流(提携しているANAのお料理でしょう)

 

  

  ボルネオ島と聞くと、熱帯の生い茂ったジャングル、ハデハデの美しい鳥たち、森の人=オランウータン、未開の部族・・・。少なからずそんなイメージがありませんか? あいよっこにもそうした旧い考えがありました。旧い人だから、って言わないで!

 

 

写真:コタキナバル空港は半分工事中

 

 

 でも実際に見ると聞くとでは大違い。サバ州の州都であるコタキナバルは車がゆきかう都会でした! すさまじい勢いで世界中の街が近代化していることを痛感しました。一方で世界中の街が「無個性化」しているようにも感じます。どこかで見たような景色が至るところにあるように思えてきます。<o:p></o:p>

 

 

 とはいえ人口も少なく、手付かずのジャングルは多く自然はまだまだたっぷりです。大部分のマレー人の宗教はイスラム教なので、生活・文化などにはかえって変化が少ないかもしれません。<o:p></o:p>

 

 

 ツアーの楽しみは有名スポットを効率よくまわってくれる、土地の郷土料理などを簡単に楽しめる、特に女性のひとり旅には「安全」が確保できるところです。

 

反対に写真撮影などは思うにまかせません。「ああっ、もう少し停まってゆっくり撮りたい」「ちょっと待てば雲が切れるのに」などなどじれったい気持ちが膨らむことになります。

 

 

写真:ヤシの実ジュースを手際良く作るおじさん

 

 

  なんだかんだといいつつも久々の外国旅行、ボルネオ島の旅は楽しく面白かった!!! 次回に続きます。<o:p></o:p>

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天川村を愛する気持ちがおもてなしの心に

2009-09-07 21:07:11 | かむなびの山々*五條市&天川村

  母公堂でお話を伺って、以前書いた「大峯山(の茶店おでんを食べながら考えたにある間違った部分に気づきました。今の女人結界は母公堂よりさらに奥にあり、実際には道路(林道)も茶店も女性が入ることができます。<o:p></o:p>

だから「気がつかないでタブーゾーンに入ってしまった」と後ろめたい思いでおでんを食べる必要はなかったのですね。それにしてもなんで男性2人に道を尋ねたとき、「そこはなるべく使って欲しくない」気持ちが伝わったのかな?<o:p></o:p>

 

 

 

  それより、なにより、一番面白いな~と印象に残ったこと。古くから山岳宗教・修験道のメッカで、女人禁制を貫いている洞川・大峯山と、一方で芸能・ヒーリング・癒しの聖地として、若者や女性の参拝者が増えている天河大弁財天社、というふたつの対照的な寺社です。同じ<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:天川村;" Address="天川村">天川村</st1:MSNCTYST>のなかに多種多彩なものが混在しているのは、とりもなおさず懐の深さといえるのかもしれません。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

<o:p> </o:p>

 写真:母公堂の空海さま

 

 

  さてR168の「星の国・道の駅」の南から、すずかけの道を東に向かうと<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:天川村;" Address="天川村">天川村</st1:MSNCTYST>に入ります。急になんだか道路がりっぱになりました。時折道幅は狭くなるものの、できるだけ2車線にしようとしています。これまで気がつかなかったけれど、地域によって道路事情もかなり違うのかな?<o:p></o:p>

 

 

 

  民宿「あおば」のご主人に聞いてみました。「天川から高野山まで、このすずかけの道を観光バスが通れるような道にしたい、というプランがあったから」と怒りを込めて話します。<o:p></o:p>

 

 

写真:(本当の)女人結界の前で修行を終えた人をお出迎え

 

 

「怒り」というのは、それが前の村長車谷氏のスローガンであり、結局同氏は「贈収賄」「入札不正」「官製談合」などの罪で逮捕されてしまったからです。「もともと建設関係なので道路にも力を入れたけれど、いくら良いことを言っても、汚職はだめです」と。道路が立派になるには、不正行為が必要なのかな?複雑な気持ちです。<o:p></o:p>

 

 

  一方「あおば」のおかみさんにとってこの地はふるさとです。以前からやりたかった民宿経営を始めました。ご主人は定年を少し残して退職したのだそうです。<o:p></o:p>

 

 

 

夕食の、新鮮材料を串に刺して揚げる「和風オイルフォンジュ」(写真)は初めてです。材料のなかには鹿肉や手作りの栗の渋皮煮などの珍味もあり、薄く溶いた衣をつけて揚げるのです。<o:p></o:p>

 

 

 

  おかみさんの料理好きは「朴の葉(ほおのは)寿司」にも発展しました。吉野地方のなれ寿司としては「柿の葉寿司」が有名ですが、もともとは「朴の葉」で、しめ鯖と寿司飯をくるんでいたそうで、お祭りの日のご馳走でした。ところが朴の葉は、時期が遅くなるとすぐ硬くなってしまい使えないので、身近にある柿の葉になったそう。<o:p></o:p>

 

 

 写真:下にある朴葉はかなり大きい

 

 

 そこで夫婦の合作が誕生しました。ご主人は「朴の葉を年中使えるような加工法」を考案し、おかみさんが丹精込めるさば寿司を包みます。「朴葉寿司」は新しい天川名物と好評で、新鮮なおいしさを味わってもらうために量産はしないで、近くの小路の駅「てん」においています。おふたりの話を聞いていると、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:天川村;" Address="天川村">天川村</st1:MSNCTYST>に誇りを持ち、良さを知って欲しい気持ちがひしひしと伝わってきます。<o:p></o:p>

 

 

  民宿の裏山には杉林の広がっていて、いろいろな訪問者が来ます。シカや、イノシシの赤ちゃんのうりぼう、中でも一番印象に残っているのはタヌキの「ポンタ一家」でした。ポンタたちは78年間、毎晩夕ご飯を食べにきたので、その分お米1合余分に炊きました。ときにはそのお礼なのか?ギンナンなどを置いていくこともあったそうです。童話の世界です。<o:p></o:p>

 

 

 

  ときに子どもが産まれると紹介するように連れてきたり、また家族が減ったりという変遷がありました。でも最後は全身にジステンバー(と思える)湿疹ができて、ついに来なくなってしまいました。今でもふっと姿を見せるような気がしてならないのです。<o:p></o:p>

 <o:p></o:p>

 写真:榮山寺

 

  <st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:天川村;" Address="天川村">天川村</st1:MSNCTYST>と<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="29:奈良県五條市;" Address="五條市">五條市</st1:MSNCTYST>はここで一応終了しますが、まだまだ巡るべきところがたくさん残っています。また近いうちに行くことになるでしょう。<o:p></o:p>

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母公堂の堂守りさんに聞きました

2009-09-01 00:05:53 | かむなびの山々*五條市&天川村

  同じ日に民宿「あおば」に宿泊し、あいよっこと話が盛り上がったokadaさんは、ひとり旅が大好きで、特に<st1:MSNCTYST Address="天川村" AddressList="29:天川村;" w:st="on">天川村</st1:MSNCTYST>に来るとなぜか癒されるそうです。素敵な写真もたくさん掲載されているokadaさんのブログ「kotue 吹くままに・・・♪」をご覧ください。<o:p></o:p>

 

 

 

次の日はまた<st1:MSNCTYST Address="五條市" AddressList="29:奈良県五條市;" w:st="on">五條市</st1:MSNCTYST>に戻る予定でしたが、思いがけない出会いで話は急展開、okadaさんに<st1:MSNCTYST Address="天川村" AddressList="29:天川村;" w:st="on">天川村</st1:MSNCTYST>を案内して頂くことになりました。洞川にある「母公堂」の堂守りをしている方とも親しいので、紹介してくださるそうです。<o:p></o:p>

 

 

     写真:龍泉寺の役行者さんはなんだか楽しそう

 

 

実は以前(2008/910)、洞川での女人禁制体験をこのブログ

(「大峯山(の茶店おでんを食べながら考えた」)に書いたこともあり、関心はあるけれど、どこから、どんな形で巡り、取材すれば良いのかな?という迷いがありました。<st1:MSNCTYST Address="天川村" AddressList="29:天川村;" w:st="on">天川村</st1:MSNCTYST>の人たちって、みんな女人禁制に賛同する、(あるいはふりかざす)とっつきにくい人たちという勝手なイメージがありました。だから偶然ながら欲しかったきっかけをもらえることに感謝・感謝!<o:p></o:p>

                        

                              

 「まずここからお参りしましょう」と行ったのは龍泉時。修験道の役行者(えんのぎょうじゃ)がこの地の泉を見つけ、そのほとりに八大竜王尊を祀って修行を始めたといわれます。かの弘法大師空海もここで修行し高野山に向かったとの伝説もあり、修行者には根本道場となっています。<o:p></o:p>

 

 

 

 龍神、泉、いずれにしても水と深くつながっている、大峯山寺の護持院のひとつです。現在なお、聖なる山々に入山する前には、境内にある「竜王の滝」で身を清め、安全を祈ったのちに厳しい修行に向かうのです。<o:p></o:p>

 

 

 写真:見上げるとそこには勢いの良い龍神さま

 

 

 次に向かった母公堂では、熱心にお祈りしていた2人連れの女性に出会ったのですが、「夫婦2組で来て竜王の滝で水行をしたあと、男性たちは大峯山に、女性たちは蛇之倉(じゃのくら・七尾山)に登った」ということでした。こんな方法もあるのですね。<o:p></o:p>

 

 

  女人禁制のシンボルともいえるここ母公堂には「従是女人結界」の石碑が建っていますが、現在の結界はさらに奥に移動しています。青木さんは定年後に堂守りとなり、4年ほど経ちました。奥さんは毎日手造りのかきもちを、多い時では何百枚と揚げるなど、夫婦でお参りの人たちをもてなしています。<o:p></o:p>

 

 

 

 母公堂の母とは、もちろん役の行者の母「白尊女(しらとうめ)」で、その他にもゆかりの「お地蔵さま」「不動明王」「役の行者」「理源大師」「空海」「大権現」、という7体の仏さまがいらっしゃいます。<o:p></o:p>

 

 

   写真:龍泉寺の「なで石」はなでると軽く、強く叩くと重くなる不思議な石 

 

 青木さんはお堂にまつわるいいつたえを詳しく説明してくださいました。

 

 

 

 葛城の里からはるばる尋ねてきた白尊女と、お伴の後鬼「妙童」が蛇の谷にさしかかったとき、大蛇に行く手を阻まれてしまう伝説です。すると光の中から「阿弥陀如来」が現れ、「・・・一心に修行している小角(おづの)の邪魔をしてはいけません」と諭(さと)すのです。<o:p></o:p>

 

 

 写真:母公堂には多くの女性がお参りします。

 

 

 

  あいよっこが「女人禁制での修行が必要ならそれを守ってください」と言うと、青木さんは世界遺産登録時の「女人禁制に反対する運動」について、「現実には大峯山があるから生活させて頂いている人たちは数多いのです。開放したあと栄えていく保証はありません」と話されました。

 

 

 

 やはり深いところでは経済の問題があるのでしょう。実際には

女人結界(境界線)も、諸事情や時勢の変化に応じて移動しています。これからもおそらく変化していくのではないでしょうか?

 

 

 写真:母公堂の役の行者さんは、こぶりだけど神聖さが伝わります。

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