メディアでは連日犯罪ニュースが報道されています。英国人女性・死体遺棄容疑で逮捕された市橋容疑者、東西で同時期に明らかになった2件の女性結婚詐欺事件、島根・広島両県で起きた猟奇性を呈している女子学生死体バラバラ事件・・・。視聴者の関心や好奇心に応えるかのような報道姿勢には、時に疑問を感じることもあります。<o:p></o:p>
写真:ウェルカムコンサートは奈良県警察音楽隊の演奏で。
そして市橋容疑者の事件と女子学生事件では、メディアで見る限り遺族の対応がかなり異なっている印象を受けます。社会の文化や民族性もあるのでしょうが、これまでの日本での被害者や遺族のありかた、というものを垣間見る気もします。<o:p></o:p>
いずれにしても犯罪事件が増えるたびに、被害者や遺族も当然ながら増えていき、それは決して他人事ではなく、私やあなたの身にもふりかかる可能性があることなのです。あいよっこは「なら犯罪被害者支援センター」ボランティアスタッフとして所属しているので、今回はそのニュースをお知らせします。<o:p></o:p>
写真:被害者への理解を訴える岡本さん
11月25日(水)に<st1:MSNCTYST Address="大和郡山市" AddressList="29:奈良県大和郡山市;" w:st="on">大和郡山市</st1:MSNCTYST>のやまと郡山ホールで「平成21年度『犯罪被害者週間』国民のつどい・奈良大会」が開かれました。例年11/25~12/1を「犯罪被害者週間」と定めて重点的に広報・啓発活動を行っているのです。<o:p></o:p>
今年は犯罪被害者であり、「全国犯罪被害者の会(あすの会)」会員でもある岡本真寿美さんが基調講演をされました。岡本さんは平成6年・22歳の時に、突然見知らぬ男からガソリンをかけられ火をつけられたため、全身の90%に及ぶ大やけどで生死をさまよいました。<o:p></o:p>
これは同僚女性の交際相手から誤解されたことだったのです。犯罪者からの身体的。精神的な辛さはもちろんのことですが、それと共に警察の対応や行政担当者からのしうち、また入院費をめぐる病院とのいざこざの中で、さらに辛い二次被害を受けた事を涙ながらに訴えました。<o:p></o:p>
写真:パネルディスカッションでは「途切れない支援のために」議論されました
「『あすの会』の存在を知り、話し合うなかで初めて自分の気持ちが楽になった」と岡本さんは最後に話しました。日本ではやっと犯罪被害者支援の必要性が認知されてきたところです。被害者にとって本当に必要な支援とはどんなものなのか、を考えました。<o:p></o:p>
みなさまにも「なら犯罪被害者支援センター」のことを知っていただき、会員になっていただければ嬉しいです。詳しいことは同センターのHP をご覧ください。そしてあいよっこがかかわっている同センターの会報「ハートニュース」も見てくださいね。
写真:会場ではパネル展なども。<o:p></o:p>