写真:五条市を走るバス専用道路(自転車・歩行者もちろん可)は旧五新鉄道の跡。
日に2本だけ走るバスは「猫バス」?(撮影:4/5)<o:p></o:p>
今回のブログは、4月4~5日と12~15日の2回、奈良県南部の十津川村と和歌山県新宮市周辺を巡った旅です。わかりやすくするために写真の()内に撮影日を入れました。
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R168を南下して十津川村から和歌山県に入ると、昨年9月に発生した台風12号・15号による大水害災害の大きさをことに実感させられます。
一番被害が甚大だったのは那智勝浦地区と言われますが、この沿線で被害が大きい熊野川町あたりでは、両岸の山崩れや土砂の堆積など無残な光景が続いています。
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名所「白見の滝」は大きな岩石がごろごろと重なって、多くの水流が埋もれています。両岸の山々は深くえぐられ、木々が押し倒され、土砂が堆積しています。中には半分ぱっくりと滑り落ちてなくなり、縦の柱状節理がむき出しになった山もあります。
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「これを元の状態に戻すのには大変だろうなあ。いや戻らないかもしれない」と暗澹とした思いになります。ただ和歌山県の資料が手元になく、あまり詳しいことがわかりません。HPで見てもなかなか求めているデータが探せないのです。
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写真:県境の七色地区付近。桜と土砂崩れの川に差し込む夕日(撮影:4/4)
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写真左:R168熊野川町付近。山がぱっくりと無くなっている。(撮影:4/13)
写真下右:<o:p></o:p>山側からも土砂崩れ。(撮影:4/13)
写真下左:
白見の滝付近は岩石がごろごろ。(撮影:4/13)<o:p></o:p>
4月4日には以前宿泊したことがある「川湯温泉まつや」に泊まり、隣の「みどりや」で食事と入浴をしました。すると河原にある露天風呂が新しく大きくなっていました。露天風呂用のゆかたを着て入浴するのは始めてでしたが、満喫できました。
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レストランで働く女性は「この1階レストランはすべて水が来て、ガラスも割れた。途方に暮れたけれど、源泉(加温しているそうです)が大丈夫だったし、行政やボランティアの人たちの力でなんとか営業にこぎつけた。この大塔川にはダムがないので水が早くきれいになりました」と話していました。
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新宮市ではかねてより行きたかった「神倉神社」を参詣しました。538段の急峻な石段は源頼朝が寄進したと伝わり、毎年2月に行われる「例大祭」では勇壮な男たちが松明を手にここを駆け下ります。鳥居の下から見上げるとほぼ垂直に立っているようにも見え、怖いくらいです。
写真左:祭神は高倉下命と天照大神。(撮影:4/13)<o:p></o:p>
写真下:ご神体のゴトビキ岩。(撮影:4/13)<o:p></o:p>
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ご神体である巨大なゴトビキ岩の前に立つと、自然に対する畏怖の気持ちやスピリチュアルな気持ちが身体の中から浮かび上がってくるようです。
実際に巨岩の間からは弥生時代の銅鐸の破片や、お経を収めた「経塚」なども見つかっていて、古代より人々が神聖視し、お祈りを捧げてきた聖なる場所であることに納得する思いです。<o:p></o:p>
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