ちょっ と古い話題になりますが、余りに興味深いので取り上げておきます。あのイースター島のモアイ像が歩いて移動したとい う証明の動画です。
モアイ像の移動と言えば我が香川の数少ない上場企業であるタダノがクレーンを無償で提供 した話題でも有名になりました。そのクレーンを使うことなく歩くのですから想像を絶します。人間てすごいことを 考えますね。
WIRED.jpより 2012.11.12
3つのチームが3方向からロープを引っ張ることで、4.35トンあるモア イのレプリカに道を「歩かせる」ことが可能なことを実証した動画が公開されている。
イースター島のモアイはどうやって移動させられていたのだろうか。現在主流の考え方は、丸太の上を転がして移動さ せたというものだ。しかし、ある考古学者が一風変わった仮説を提出した。モアイは「歩いて移動した」というのだ。
カ リフォルニア州立大学のカール・リポらは、3つのチームが3方向からロープを引っ張ることで、4.35トンある モアイのレプリカに道を「歩かせる」ことが可能なことを実証した。イースター島に点在するモアイたちもこうして 歩いて移動したと同氏は考えている。
「Journal of Archaeological Science」誌に論文が公開され、「Nature」によって動画が公開されたこの研究では、無事に石の台座に置かれたモアイだけではなく、移動中に道 端に放棄されたことが明らかなモアイにも着目している。放棄されたモアイには、直立の状態から倒れたと見られる 形跡があるほか、少なくとも1体に、もう一度立てて歩かせようとした形跡が見られるのだ。
す でに1986年に、さまざまな高さのモアイをこの方法で歩かせようとした研究チームがあったが、歩行時にかかる 圧力によって土台の石が大きくはがれ落ち始めたことで実験が中止された。
リ ポ氏のチームは、モアイが作られた石切り場では、モアイが立てられた状態で移動していたことを示す証拠があるこ とに着目した。「モアイは通常、上から下へ作られる。そして、岩盤につないでおくための『竜骨』(船底を船首か ら船尾に通す構造材のこと)のような部分が残る」
「像 は窪みで作成され、この窪みから歩かされる形で掘られた通路を通って、モアイの道まで搬出された」。イースター島に は複数の「モアイの道」が横断縦断する形で残っており、その道はモアイがはまるちょうどいい形をしているのだとい う。細くて窪んでおり横に倒れやすいということがない。
研 究チームはそれぞれのモアイのサイズを測定し、コンピューターモデルで分析して、ロープでうまく牽引すれば「歩 かせられる」と結論した。そして実証したところ、実際に歩いたわけだ。
さ らに道路脇で壊れ放棄されたモアイは、重心のバランスが悪かったという。…以下略
この動画を見るまではちょっと信じられないものがありましたが、こんなに簡単に歩くとは驚き以外にありません。 誰もがコロを使って移動したと思っていただけにびっくりです。
こうなってくるとピラミッドなどももしかしたらもっと違った方法もあるのかもしれませんね。こんなのを見せ られると人類は進歩しているのかどうかもわからないところがあります。
本当に驚き!