第 4760回や第 4793回などで何度も取り上げてきたように、これからの日本の進むべき方向は鎖国じゃないだろう かと考えるこの頃です。とは言いながらも今の時代に鎖国は余りにも現実離れしているのじゃないだろうかと悩んで いました。
しかし、いつものサイト巡回の中で素晴らしい考えに当たりました。これは本当に目から鱗です。これぞ日本の 進むべき方向だと確信できます。
「国際派時事 コラム・商社マンに技あり!」より Nov 27, 2012
・・・略
中国市場の将来
中国が目指しているのは、 日本みたいに国産ブランドで市場をおおいつくす国です。
日本みたいに、自動車はほ とんどが国産ブランド、家電品も国産ブランド、化粧品も国産、そこにわずかに贅沢品やニッチな商品としての輸入 ブランドがある、という景色。
東南アジア諸国がそれを望 んでも、ムリ。
しかし、中国や韓国は、そ れができる国なのです。産業がひととおり揃っていて、勤勉実直な労働者がいますから。
前例あり
発電プラントや製鉄プラントも、中国は1980年代までは輸入プラントをかなり採用していました。しかし、1990年 代後半からは日本からこれらのプラント輸出はほぼ皆無。
中国国内のメーカーがかな り高度なものまで自分で作っています。
日本メーカーの商機は、大 型タービンの軸となるローター材のように技術的に中国で作れない基幹部材や、高炉ガスを利用する特殊なガスター ビンのようなニッチな商品に限定されています。
日本の重電機業界側もそう いう状態を当然のこととして受け止めているから、今さら
「中国へ発電プラントが売 れなくなって困っている」
などと言う企業はありませ ん。
話題にならないから一般の 日本人はそのことを知らない。
しかし、そういうことが、 これから次々にいろんな市場分野で起こってくるのだという割り切りが必要です。
そうならないと考えるとし たら、それこそ中国人をバカにしています。
中国企業の席捲は現在進行形
すでにケータイは、中国企 業が中国市場を席捲(せっけん)していますね。基幹部品が依然として日本製だとしても。
検索エンジン関連ビジネス も、中国共産党が Google を追い出しにかかっていて、中国企業の独擅場(どくせんじょう)になるのは目に見えています。
家電品もパソコンも、中国 ブランドが強い。中国政府は国産品販売支援策を、おりおり繰り広げますから、海外ブランドは太刀打ちできませ ん。
合弁企業の製品が売れて国 富の一部が流出するより、純国内企業の製品が売れたほうが、中国経済にとってはメリットがある。
だから、中国側が官民一体 で動いて、海外ブランドは粛々と駆逐されていきます。・・・以下略
全文は長くなるので略しますが、 是非リンク元を読んでください。この方は以前から中国との貿易は短期間で利益を確保する覚悟で進出すべきと書か れていましたが、その根拠が今回の記事で納得が行きました。
成程、これは日本が辿ってきた道だったのですね。この覚悟で中国や韓国と付き合い、他の国々とはまた 違った考え方で進出するか貿易で付き合えば良いのです。やはり日本は国内で日本人の優秀な労働力を生かして 行くべきなのです。そしてその道はこの中国との付き合い方を基本に考えれば十分対処できそうです。これは是 非とも日本の政・官・財のえらいさん達に気がついてほしいものです。
話は変わりますが、この記事の中で 独擅場という言葉が出てきました。「ドクセンジョウ」とルビが振ってあるのであれ「ドクダンジョウ」じゃないの かと不審に思いました。しかし、このブログ主のことですこれは何かあるなと辞書を見てみるとやはり「ドクセン ジョウ」が正しいそうです。
また、無知をさらけ出しました。
どくせん‐じょう〔‐ヂヤウ〕【独×擅 場】 その人だけが思うままに振る舞うことができる場所・場面。ひとり舞台。
◆ 「擅」を「壇」と誤り、「ひとり舞台」 の意から「独壇場(どくだんじょう)」というようになった。
本当に勉強になります!