第3628回で取り上げたカナダのBIXI社の自転車レンタルシステムが順調なようです。ニューヨークでもデモ走行が行われているのだそうです。うかうかしていたら世界から取り残されそうです。
自転車を自由に借りて乗り捨てができ、情報技術(IT)で管理するレンタルシステムがカナダのモントリオール市民の間で定着し、北米などで広がりつつある。
環境意識の高まりに乗り、渋滞解消や排ガスの低減を狙った自治体が後押ししている。・・・中略
ビクシーの特徴はITの活用だ。駐輪場は太陽電池で運用し、最寄りの駐輪場の検索や在庫の有無はパソコンや携帯電話iPhone(アイフォーン)で確認できる。情報は、ビクシー運営企業「パブリック・バイク・システム」が管理、自転車の異常や不足が起これば、係員が駆けつける。
駐輪場は市中心部では数百メートル間隔、330か所もある。8月からは駐輪場を400か所に増やす工事を進めている。利用者の3~4割は観光客だが、9月中旬までの延べ利用者数は76万人を超え、交通手段の主役の一つになりつつある。
運営企業のアラン・アヨッテ最高経営責任者(CEO)は「太陽電池や無線技術など八つの特許を持つビクシーを世界の自治体に売り込みたい」と意気込む。
同市での成功の理由は、金融危機後の景気悪化やガソリン価格の上昇で、自転車に切り替える動きが出ていることや、自転車盗難が少ない治安の良さがある。
同システムは、カナダ・オタワでも実証実験中のほか、自転車専用道の整備が進むニューヨークなど北米各都市でデモ走行が行われている。ただ、広がるかどうかは、市街地の規模や治安状態に左右される面もありそうだ。(モントリオールで、池松洋)(2009年10月20日00時26分読売新聞)
治安の良さでは落ちているとはいえまだまだ日本は世界に誇れるのですから導入の条件は満たしていると思います。後は、自転車道の整備です。
第3686回の静かすぎるエコカーでも書きましたが、交通弱者の人や自転車とクルマが同一平面を走れはどうしたって事故は起きます。根本的に事故を減らすためにはシステムとして道路を人や自転車とクルマを同じ平面を通らせることを止めることが一番効果があることは間違いないはずです。
であれば、環境と言う追い風を利用して早急に自転車道路の整備を進めることはこうしたレンタル自転車の普及にも絶対に必要なはずです。
市街地は路面電車や自転車と歩行、郊外は電気自動車、長距離はJRなどの公共交通という交通体系を是非早急に作り上げて貰いたいものです。
そのための資金は高速道路の料金収入を当てましょう。
早急に取り掛かりましょう!
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