経済界の劣化の酷さは従業員を大事にしないことに現れているのじゃないでしょうか。少子化問題も根本問題はここにあるといえるでしょう。
外国人労働者問題も根はおなじでしょう。全ては従業員を大事に扱うことで解決出来るのじゃないでしょうか。
そんな従業員を大事にすることが日本の精神だったとねずさんが教えてくれています。
何時ものように全文をリンク元で読んで下さい。
ねずさんの学ぼう日本 2023/03/06
桜の花見と平宗盛
・・・略
いよいよ花見の日となりました。
酒宴のときに、衆生を守護する熊野権現がにわか雨を降らして、花を散らせてしまいました。
屋内で歌会がはじまったとき、指名された熊野は、
いかにせん 都の春も惜しけれど
馴れし東(あずま)の花や散るらん
と和歌をしたためました。
熊野が「お暇をいただきたい」と言っていたことを思い出した宗盛は、歌にある「花や散るらん」から、熊野の実家で何かあったのであろうと察します。
こうして宗盛から帰郷を許された熊野は、急いで故郷に旅立っていく。
これがお能の「熊野」の物語です。
この物語は、一門の権勢を担う宗盛という武家の棟梁にして、権力の座にある宗盛と、美しい桜、美しい女性を途上させながら、神々のご意思はどこまでも衆生の幸せの上にあること。
そして、時の最高権力者であった宗盛が、ひとりの女官の思いを、にわか雨に散った桜と、熊野の和歌から察して、熊野の帰郷をゆるすというところに、武家の長としての大切な心構えを描いています。
我が国は古来「民衆の幸せこそ国の幸せ」であることを国是としてきました。
権力者というのは、国の(天皇の)「おほみたから」である民衆の幸せを常に最優先する。
それが権力を持つ者の務めとされてきた歴史を持ちます。
武家であれば、当然、武力を持つし、武力を用いるための訓練も受けています。
つまり一般の民よりも、はっきり言って強い。
だからこそ、武力や官位や権力以上に、弱い者の気持を些細なことから察すること、人としてのやさしさを大切にする。
これが武士の心得であり、日本の文化です。
企業経営者達がこの武士の心得を取り戻すことこそが日本復活の鍵でしょう。果たして、経営者達は目覚めるでしょうか。
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