団塊の世代のつぶやき

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米中貿易戦争なのに、市場もまた奇々怪々

2018年08月02日 | 中国

  世界は、やはりトランプさんの中国を叩き潰すという意図を理解していないのでしょうか。グローバリズムの終焉も近いというのに市場の反応が鈍いのだそうです。

  何時もの宮崎さんが、そんな裏側を書いてくれています。

 宮崎正弘の国際ニュース・ 早読みより  平成30年(2018年)7月23日(月曜日)弐 通巻第5763号   

 市場もま た奇々怪々。国際情勢の複雑さは奇々怪々とするのは当然としても
  米中貿易戦争なのに、米国株が上がり、原油が上がり、しかし金価格が下落

 トランプの仕掛けた米中貿易戦争の勃発によって、新局面が拓かれた。
中国株は二年前の最低値に接近しつつあり、また人民元は下落を続けている。対照的に米国株が上昇し、米国ドルが強くなり、は たまた原油相場は高値圏に突入した。米中の金利差が縮小したため、中国から外貨がウォール街に還流している。
 その一方で、金価格が下落している。

 市場は微妙なかたちで世界情勢を反映する。
 グローバリストは、トランプのNATO批判をこっぴどく批判し、訪英して冷遇されたことを、まるで首を取ったようにはしゃ いで報じた。
その後のヘルシンキにおける米ロ首脳会談は「大失敗だった」と、トランプ批判のトーンも興奮気味である。

 かねてから筆者はトランプの戦略は、究極的に中国を追い込むことにあり、そのために同盟関係の組み換えを行っていると判断 している。そのために、金正恩と会って、体制を保障する示唆を与え、核実験、ミサイル発射実験の停止を約束させ、完全非核化 まで制裁を解除しないと言明した。北の中国離れを引き起こすのが初回会談の目的だった。そのことがわかっているからこそ、習 近平は金正恩を三回も呼びつけ、その真意を確かめざるを得なかった。

 プーチンとの会談も、この長期的戦略の文脈の中で解釈すれば、ロシアの孤立を救い、とにかくロシアを対中戦略の助っ人に迎 えようとする努力なのである。開催前に、G8への復帰や制裁解除をほのめかしていたのも、プーチンの心証を和らげるためだっ たと解釈できる。
 
 したがって国際政治の専門家からみると、トランプ ー プーチン会談は戦略的核兵器削減交渉の継続で合意しており、水面下 ではシリア問題が話し合われ、同時に北朝鮮とイランの非核化に対してロシアの合意を取り付けたことをもって成果があったとみ る。
 トランプはクリミア併合によるロシア制裁解除も、G8への復帰も口にせず、しかし、対中国包囲戦略で、プーチンの支持を取 り付けたのではないのか?
 つまり米ロ首脳会談は、ロシアの態度を変えたという意味において成功ではなかったのか。


 ▼中国は外交的敗北を悟った

 リアルな反応は、中国がすっかり米国批判をやめ、トランプ批判どころか、中国国内の米国企業避難さえおさえて、静粛になっ ていることだ。つまり、居丈高で傲慢な姿勢を大きく後退させ、とりわけ習近平の経済政策の失敗を糊塗するため、意図的に沈黙 を続けているのである。

 もちろん、破産が近い経済状態に陥没してしまった中国は金融通貨政策でも、打つ手も希少となり、こんなときに米国批判を増 強して、つぎの制裁をかけられてはたまらないとする弱気な心理が作用している。

 まもなく開催される北戴河会議では、長老たちが習近平の失政を批判してつるし上げを行うかもしれない。
それゆえ、習近平は雲隠れするかのようにUAE、セネガル、ルワンダ、南アフリカ、そしてモーリシャスをめぐるたびに出て北 京を留守にしたのである。

  グローバリスト達は、自分達の終焉を信じたく無いのでしょうね。それに比べて、習皇帝は察しているのかもしれません。
  となると、中国で政権交代があるのでしょうか。政権交代したところで、中国がまともになるとは思えません。ここはやはり、習皇帝に中国の幕を引いて貰い、二度と世界を目指そうなんて野望を持たないように思い知らせて貰いましょう。

さて、どうなることやら!


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