団塊の世代のつぶやき

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日照権

2008年03月01日 | 太陽光発電

  

太陽光発電の営業に伺った時の質問の一つに、「設置した後に太陽電池が陰になるような建物ができたらどうするんだ」と言うものがありました。

 反論として、「日照権があるので阻止できます」と主張していました。しかし、現実にそんな問題に当たったことはありませんでした。

 しかし、とうとうアメリカでそんな問題が起きたようです。

  CNN.co.jp

  隣家の木でソーラーパネルが日照不足に 切り倒しの判決

  米カリフォルニア州サニーベール(AP) 自宅用の太陽光発電のため庭に設置したソーラーパネルが隣家の木の陰になるとして、米カリフォルニア州の男性が隣人を告訴し、裁判所が隣人に一部の木を撤去するよう命じる判決を下した。専門家らによれば、太陽光発電の普及にともない、このようなケースは今後増えることが予想される。

  マーク・バーガス氏は01年、約7万ドル(約757万円)の費用をかけてソーラーパネルを設置した。しかし、隣の庭のスギの木の影のせいで必要な発電量を確保することができず、翌年、隣家の住人を告訴。6年間にわたる審理の末、裁判所が下した判断は、8本のスギの木のうち2本の切り倒しを求める内容だった。

  根拠となったのは、同州で30年ほど前、太陽光発電がまだ普及していない時代に制定された法律。ソーラーパネル設置家庭の周囲の住民は、庭木などでパネルへの日照の1割以上を遮ってはならないと規定されている。パネルの設置前から植わっていた木は対象外だが、設置後に伸びた分には適用される。一般の住宅所有者が同法違反を言い渡されたのは、今回が初めて。違反者には最大で1日当たり1000ドルの罰金を科すことができるとも明記されているが、今回の判決に罰金の支払いは含まれていない。

  隣人側は、スギの木がパネルより前に植えられていたことを理由に、撤去の必要はないと主張していた。裁判費用がかさむため上訴はしないとしているが、同法の改正を求める運動に取り組む構えを示している。

  カリフォルニアは、全米で飛び抜けて太陽光発電の盛んな州。隣人夫妻も日本製のハイブリッド・カーを運転するなど、環境問題には常に関心を持っている。「太陽光発電が悪いと言っているわけではない。ただ、もっと合理的なやり方があるはずだ」と語り、「木には二酸化炭素を吸収するなどのメリットがある」と強調する。これに対し、バーガス氏は「わが家の屋根や庭に設置したパネルの発電能力に見合うだけの二酸化炭素吸収を期待するなら、数千坪の林が必要になる」と反論している。

  日本でもこれからこうした問題は起こってくるのでしょうね。流石訴訟大国アメリカには既にこんな法律が出来ていたんですね。

  日本の場合は、今のところ日照権を楯に交渉するしかなさそうなのでどこかで裁判が起こされてから泥縄式の法律が出来ることになるような気がします。

  それでも、今回のアメリカの判決は参考にはされるのじゃないでしょうか。何と言っても、日陰になることによりどれだけ発電量が減りそれによりのがはっきりとしたコスト計算ができるのが強みじゃないでしょうか。少なくともその減額分の損害賠償は請求できるのじゃないでしょうか。

日本の第一号は何時起きるでしょう!



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