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★中国、欧州関係でも従来の姿勢が崩れ始めている

2020年09月17日 | 中国

 

チェコの議員の台湾訪問で欧州に異変が起きているようです。何とあのドイツまでがこれまでとは違って来ているようです。

  宮崎さんが詳しく報告してくれています。ドイツがChinaを見放せば面白いことになりそうです。Chinaにとって、これは痛いでしょう。 

 

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和2年(2020)9月14日(月曜日) 通巻第6643号  

 中国、欧州関係でも従来の姿勢が崩れ始めている
  慌てて王毅、楊潔チが欧州の主要国を訪問した

 中国の王毅外相が欧州五ヶ国を緊急に訪問したのは八月下旬。これをEU諸国の外交筋は、「ダメージ・コントロールの旅」と 評した。香港安全法、人権問題で中欧関係が急冷したからである。

 王毅はオランドを皮切りに、イタリア、スペイン、ノルウェイ、そしてドイツの五ヶ国を駆け足で廻った。直後に国務委員で前外 相の楊潔チも巡回した。

 とくにドイツだった。これまで良好な関係を堅持して、ドイツは人権問題を脇に置き、フォルクスワーゲン、ベンツ、医薬品、工 作機械などを大量に中国に輸出し、一方、5Gでは英米仏とは距離を置いて中国のファーウェイと使うと表明してきた。ドイツと 同じ路線を表明していたのが、イタリア、スペインだった。

 中独外相会談ではドイツは香港問題で人権弾圧への懸念を表明し、またイランの核などでも議論は噛み合わなかった。駐独中国大 使は「従来の(良好だった)中独関係は去った」と中国紙のインタビューに語った。
というのも、王毅が帰国した翌日、ドイツは「ドイツ、EU、アジアがともに21世紀を切り開こう」と外交の概要を説明し、 「インド太平洋パートナーシップ」を唱えた。つまり外交方針の評価替えである。

 これは中国にとってはブローになる。貿易と国際取引は続けるが、米英仏主導の「インド太平洋」戦略に加わると、実質的に表明 したことになり、こうなるとドイツ海軍艦船が、米英仏の空母の列に、何時、加わるのかという問題に繋がるからだ。

  ドイツがインド太平洋戦略に加わるとは驚きです。これは、益々面白くなりそうです。
  やっと世界が安倍さんの戦略に乗ってきた時に安倍さんが居ないのは余りにも皮肉です。やはり、早く復帰してもらって世界を導いてもらいたいものです。


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