中国によるインド包囲網はますます酷くなってきているようです。今度は、ネパールだそうです。
これも、何時もの宮崎さんが書いてくれています。それにしても、中国の金は枯渇しないですね。やはり、刷放題の強みでしょうか。
とは言え、トランプさんの本気さえ続けばもう終わりは見えてきて居るのじゃないでしょうか。
宮崎正弘の国際ニュー ス・ 早読みより 平成30年(2018年)6月20日(水曜日)弐 通巻第5728号
オリ(ネ パール)首相もおねだりのため北京詣で。
インドは3億1700万ドル、ところが北京の対ネパール投資は83億ドル!
ネパールは北の国境をヒマラヤ山脈に阻まれて、中国とは無縁、ながらくはインドに保護されてきた。換言すれば、インドがネ パールの「宗主国」然として振る舞ってきた。したがってインドの振る舞いに傲慢なところがあったのは事実だろう。
東西冷戦が終わり、航空機が飛び交い、中国からネパールへの観光客が、またたくまに西洋人や日本人の訪問客を超えて、いま やカトマンズやポカラの町は中国人団体ツアーに溢れ、日本食レストランにしても、中国人だらけである。
中国の狙いは明白で、ネパールと印度の関係を分断することにある。
中国は最初に発電所建設に力を貸した。次ぎに習近平は自らの政治生命をかけた「一帯一路」プロジェクト(BRI)の一環と して、ネパールをも巻き込み、高速道路と鉄道網の建設を提言し、実際に自動車道はヒマラヤを越えるまでの建設が進んだ。
ヒマラヤの中国側にはリゾート歳を開発しており、ホテルや山小屋が建って、かなりの国内ツアーを集めており、またチベット では首都のラサから第二の都市シガツェまで、高速鉄道を繋いだ。その早先のヒマラヤにトンネルを掘って、カトマンズへ鉄道を 繋ぐなどと大生風呂敷を拡げている。
ネパールは立憲君主を廃止して、共和制に移行してからマオイストが勢力をのばし、現在のカトマンズ政権はマオイストの右派 と左派の連立である。オリ首相は明らかに親中派である。そしてオリ首相は今週、北京を訪問し、習近平と会談する。目的はずば り、おねだりだ。中国が掲げているBRI関連の投資額は83億ドル、他方のインドは3億1700万ドル。じつにインドの26 倍だ!
それにしても、中国がピンハネをせずに金を有効に使うなんて考えを持っていたら、今頃は世界も危なかったのじゃないでしょうか。幸い、皆で金をくすねて海外にこぞって持ち出していることにより資金不足に陥ってくれることで、世界は救われるのじゃないでしょうか。
甘いかな!
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