団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★老後の誤算 日本とドイツ

2018年11月28日 | 尊厳死

  このところエネルギー問題に取り組んでくれていた川口マーン惠美さんが『老後の誤算 日本とドイツ』という興味深い本をだされたようです。

  何時もの宮崎さんが書評で紹介してくれています。毎日、明日の朝目覚め無いことを願いながら床につくので、このへやでも、尊厳死のカテゴリーも作っています。
  若者達に負担を掛けないようにとの思いもあり、ここ二年は病院にも行っていませせん。出来ることなら最後は入院せずに自然死したいと願っていますが、こればっかりはどうにもなりませんね。

  やはり、ドイツでも医療費が大きな問題になっているようです。折角、先人が作りあげてくれた日本の素晴らしい医療保険制度も現在の平和ボケ日本人が老人医療や外国人問題などで壊そうとしているようです。

  宮崎正弘の国 際ニュー ス・ 早読みより   平成30年(2018年)11月23日(新嘗祭) 通巻第5899号  <前 日発行>

   書評 

 プライ ベート保険がないと、悲惨なことになるドイツ
  2035年には介護人材が79万人も不足すると予想される日本

  川口マーン惠美『老後の誤算 日本とドイツ』(草思社)

 近所の中学校には我が家の子供達も通った。その学校が十数年前に廃校となって、いま福祉センターになっている。
少子化によって小・中学校が急激に統廃合されている。
 評者(宮崎)のすむ町は「単身赴任者通り」という別名があって、高層マンションの大半が1DKのスタジオタイプである。だ から公園がいくつもあるが、子供達の笑い声も鳴き声も聞こえない。昼間、誰も遊んでいないのだ。
 朝の公園は逆で、ラジオ体操にどこからともなく集まってくる爺婆で一杯である。
 先週、所用あって商店街から一筋横道に入ったら、新築の見慣れぬマンション、ところが一階が全部喫茶店風。なんだろうと 思ったら老人ホームだった。
 町の景観が変わった。
 製本と印刷の町だった。出版不況の嵐がやってきて、いまフォークリフトが走り回る風景が消え、外国人労働者はコンビニしか いなくなり、居酒屋、焼鳥屋が激減した。町一番と評判だった蕎麦屋さんも、ひっそりと閉店した。
 これこそ少子高齢化、衰弱する社会の物理的実態である。

 そして団塊の世代が介護を必要とする時代がやってきた。年金基金も健康保険も基金が底をつきかけ、それなのに医療費、保険 料が適切なレートではなく、システムは息切れを見せ始めているが、近未来はもっと酷くなる。暗くなる。
 それならば高度福祉国家とされたドイツはどうなのか。在独三十五年の著者が、この問題に挑んだ。
 ドイツではプライベート保険に加盟していないと、まともに見てくれる医者は殆どいなくなった。老人ホームには入所を希望し ても、お金持ち以外は入れないというのがドイツの実情である。
 ならば高齢社会世界一の日本は、これからどうなるのか。
 日本のシステムは、じつは崩壊寸前の危機にさらされているのが実態である。
 そして「死」が確実にやってくる。日本は生命尊重、安楽死は認められず、脳死していても、最後の最後まで生命維持装置を外 さない。
 そこで参考になるのが北欧である。
 ドイツと日本の老後のことを総合比較して綴った本書の後半部に、川口さんはこう書く。
 スウェーデンでは「延命のための胃ろうはしない」。
 「点滴も、ただの延命のためだけなら、やはりしない」という。「意識もなく寝たきりの人々のおかげで、日本の平均寿命が世 界一に押し上げられているのなら、一位は返上しても差し支えないのではないか」と切実な訴えが続く。
 日本の生命尊重という「思想」は、やはり基本的に哲学上の欠陥があるのではないか。
 「北欧が日本と決定的に違うのは、死や寿命についての議論が、不謹慎でも、反道徳でもなく、純粋に科学的になされているこ とだ。それは死や寿命だけではなく、すべてのテーマに共通していて、移民政策についても、エネルギー政策についても、情緒は 取り除かれ、議論は極めて冷静だ」
 この箇所こそ、日本の一番の問題である、というのが読後感だった。

  【桜便 り】で、川口さんがゲストとしてこの問題を語ってくれています。この中で、水島さんが提言されている徴老制度は良いのじゃないでしょうか。

  川口さんは、53分45秒頃から。


  【Front Japan 桜】でもこの問題を取り上げてくれています。

  50分20秒過ぎから。


  やはり、私のような年寄りに延命治療は無駄です。自然に死なせて下さい。若い人達の負担を思ったら気軽に病院になんか行けないでしょう。



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