◇コンゴ(1995年 アメリカ 109分)
原題/Congo
監督/フランク・マーシャル 音楽/ジェリー・ゴールドスミス
出演/ディラン・ウォルシュ ローラ・リニー アーニー・ハドソン ティム・カリー
◇スピリット・オブ・アフリカ
唐突ながら、コンゴの美人の条件はお尻らしい。ヒップの大きな女性ほど美人だとされているんだそうで、かの地の女の人たちはみんな、必死になってお尻に肉をつけようとしてるとか。生命の根源的なちからを現代でもなお崇拝しているということになるんだろう。それだけ、アフリカはまだまだ活力があるって話かもしれないし、原始の息吹を伝えてくれてるのかもしれない。
で、この映画だ。
『地獄の黙示録』をちゃっちくしたようなセットで、すさまじいB級大作であることは世界的な認識かもしれないけど、もしかしたら、現代のCGで撮り直し、デジタルサウンドの大画面で観れば、それなりにおもしろい映画になるかもしれない。ただ、ゴールドスミスの音楽は意外に好いから、そのまま使ってほしいけど。
ま、この原作が書かれたのは40年も前で、日本でも、超古代史がちょっとずつ知れ渡るようになっていて、同時に、漫画とかでも、ニューギニアとかボルネオの奥地に未開の集落があって、さらに奥地には超古代の遺跡があって、そこには遺跡を守っている民がいて、神として崇めている動物もいて、訪れた探検隊は歴史と自然の荘厳さに驚き、地球愛にめざめた主人公はなぜか野性味のある色男で、探検隊でいちばん美しい学者だったりする女性と恋中になって、いつまでも現代文明と経済をひきずってる悪賢い野郎を、原住民の肩をもって追い払うかやっつけて神的動物と涙の別れをするってな話が雨後のタケノコのように乱立してた。マイケル・クライトンの原作はたぶんもう少し面白いんだろうけど、どうなんだろう?
それにしても、こうした映画は、邦画ではとうの昔に製作されてる。
そう、『キングコング対ゴジラ』って、ちがうか(笑)