◇チェーン・リアクション(1996年 アメリカ 107分)
原題/Chain Reaction
監督/アンドリュー・デイヴィス 音楽/ジェリー・ゴールドスミス
出演/キアヌ・リーブス モーガン・フリーマン レイチェル・ワイズ フレッド・ウォード
◇CQ493は車のナンバー
ばっかんばっかんと爆破シーンが連続するのに、石油の代替エネルギーの開発計画、すなわち、エネルギー発生装置“ソノ・ルミネセンス”の奪い合いっていう構図の、よくわからないB級大作だった。
まあ、キアヌ・リーブスをスターダムにのしあげないといけないし、つぎつぎにアクションの案が出され、環境問題も絡めないとあかんで、てなことから、どうにも頭でっかちな筋立てになっちゃったって観はいなめない。
逃亡という確立されたジャンルとはいえ、心理描写のない空虚さは如何ともしがたい。
恋愛も憎悪も正義も濃厚さが足りないというか、アクションも含めて押しが足りなくなってるのは、詰め込み過ぎによるものとしかおもえない。
それにしても、モーガンの葉巻は吸い過ぎだろってくらいで、たぶん、禁煙協会の人が見てたら、ひくひくしたんじゃないだろうか。
そんなこんなの作品ながら、見どころがひとつある。レイチェル・ワイズのどこか田舎くさい初々しさで、なんと、この作品がハリウッド・デビューだそうな。なるほど、貴重な作品だね~。