◇ワイルドシングス(1998年 アメリカ 108分)
原題/Wild Things
監督/ジョン・マクノートン 製作総指揮/ケビン・ベーコン
音楽/ジョージ・S・クリントン
出演/マット・ディロン ネーヴ・キャンベル デニス・リチャーズ ビル・マーレイ
◇未公開シーンが見たい
と、誰にもおもわせるのは、もちろん、エロチックバージョンになっているからだ。
通常、ディレクターズカットとか完全版とか未公開シーンの収録版とかつけるけど、この作品の場合、未公開シーンはすなわちエロチック場面なんである。まあ、そういう映画だからこそ、物語上になんのつながりもなく登場人物もまるで違う作品が、シリーズとして5作も作られてるんだろうけど。
まあ、高校教師やら警官やら弁護士やらがさまざまに反覆離反結託分裂して、女子高生のレイプ疑惑から殺人まで、どんでん返しの連続で見せようとした意気込みは買おう。
ただ、ケビン・ベーコンが製作総指揮までして作るほどの作品かどうか、ちょっとむつかしいところではあるんだけどね。
でも、主役というのか、物語の狂言回しになる人間に焦点が定まらず、たぶん、マット・ディロンが最後まで引っ張るんだろうな~とかおもってたら、あにはからんや、超天才児だったという意外な事実を抱えたネーヴ・キャンベルと、弁護士役がまるで似合わないビル・マーレイが主要人物だったなんて、う~む、まあ、愉しんだんだからいいか。