△サブウェイ(1984年 フランス 102分)
原題/Subway
監督/リュック・ベッソン 音楽/エリック・セラ
出演/イザベル・アジャーニ クリストファー・ランバート ジャン・レノ エリック・セラ
△ベッソン的世界の発芽
いかにもベッソン的な筋立てと空間と人物設定なんだけど、こういう風変わりな発想と演出を初々しいと受け取るのか、それとも素人くさいと受け取るのかはさておき、ベッソンの世界観っていうか、ベッソン臭さを好きになれるかどうかで、ほとんど決まってしまう。
好きな人にはたまらないんだろうけど、ぼくには、予算がふんだんにある自主製作映画みたいな印象がある。
もちろん、自主製作映画にイザベル・アジャーニは出てくれないけどさ。
でもまあ、歌を歌えなくなった素性不明の若造が、やり場のない感情を抱えて人妻と恋に落ち、奇妙な仲間と金を強奪して地下コンサートを開くっていう筋立ては理解できるけど、なんだか緩慢な展開とメリハリの無い演出におもえちゃうんだよな~。
さっきも書いたみたいに、こういう世界の好きな人間はすうっと入り込めちゃって嫌いじゃないけど溺れることはないだろうな~とかっていう冷めた意見をいうと、わかんないやつはこれだから困るってなことをいわれたりする。そういわれても困るんだけどね。
それにしても、イザベル・アジャーニは綺麗だ。
なんでこんなに整ってるんだろうってくらい、綺麗だ。