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ジャンゴ 繋がれざる者

2013年06月01日 03時38分26秒 | 洋画2012年

 ◎ジャンゴ 繋がれざる者(2012年 アメリカ 165分)

 原題 DJANGO UNCHAINED

 staff 監督・脚本/クエンティン・タランティーノ

     撮影/ロバート・リチャードソン 美術/J・マイケル・リヴァ

     主題歌/ロッキー・ロバーツ&ルイス・バカロフ『続・荒野の用心棒』より

     衣装デザイン/シャレン・デイヴィス

 cast ジェイミー・フォックス クリストフ・ヴァルツ レオナルド・ディカプリオ

 

 ◎タランティーノ、爆殺!

 子どもの頃、テレビでときどき西部劇を放送してた。

 マカロニ・ウエスタンってやつは、

 普通の西部劇とちがって、どういうわけか女の人が出てきて、

 ちょっとばかしエッチだったりした。

 ずっとあとになってマカロニ・ウエスタンがイタリアの西部劇だと知って、

 なるほど、それでやけにエロティックだったわけねと納得したんだけど、

 その中の1本に『続・荒野の用心棒』がある。

 クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』とはなんの関係もないのに、

「続」だ。

 邦画タイトルのいい加減さにはあんぐりくるけど、

 この原題が『DJANGO』だ。

 フランコ・ネロが棺桶をひきずりながら登場して、

 その中にはガトリング銃が仕舞われてて、いよいよってときにぶっ放される。

 いやまあ、凄かった。

 永井豪も相当な衝撃だったんだろう、

 すぐに『ハレンチ学園』でマカロニ先生が登場し、やっぱり棺桶をひきずってたけど、

 PTAとの大戦争になったときだったか、

 ガトリングを出そうとしたら骸骨だったんで、蜂の巣にされたんじゃなかったっけ?

 まあそれくらいフランコ・ネロの棺桶ガトリングは傑作だったんだけど、

 こんな棺桶ひきずったら隣町までも行けないじゃん、とかいう突っ込みは無しだ。

 そんなことより、主題歌がカッコよかった。

 ぼくらはベルト・フィアがイタリア語で歌ってる方はずっと後に聴いたから、

 耳に残ってるのは、ロッキー・ロバーツ&ルイス・バカロフの英語版だ。

 カッコよすぎた。

 タランティーノもそんな子ども時代を送ったんだろうか?

 のっけから、♪ジャンゴだ。

 来たな~とおもい、

「やっぱり最後の締めくくりはガトリングだろう」

 と期待してたら、残念なことに、そうじゃなかった。

 ま、それでも拳銃は撃ちまくるわ、血しぶきは飛び散りまくるわ、

 なにより、酒場のカウンターで、

 ジェイミー・フォックスにフランコ・ネロが名前を訊くと、やっぱり答えはこうだ。

「DJANGOだ。けど、Dは発音しねえ」

 やってくれるじゃないか、タランティーノ。

 ちなみに本人の登場は、ラスト近く。

 おもいきり爆裂してくれる。

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