◇L.A. ギャング ストーリー(2013年 アメリカ 113分)
原題 Gangster Squad
staff 原作/ポール・リーバーマン『Gangster Squad』
監督/ルーベン・フライシャー 脚本/ウィル・ビール
撮影/ディオン・ビーブ 美術/メイハー・アーマッド
音楽/スティーヴ・ジャブロンスキー 衣装デザイン/メアリー・ゾフレス
cast ジョシュ・ブローリン ショーン・ペン エマ・ストーン ライアン・ゴズリング
◇1950年、ミッキー・コーエン逮捕
L.A.とついたら、すぐにおもいだされるのは『L.A.コンフィデンシャル』だ。
この『L.A. ギャング ストーリー』は、その前日譚になってる。
『L.A.コンフィデンシャル』は、当時、マフィアの大立者だったミッキー・コーエンの逮捕から始まるけど、その逮捕劇が、この映画のおもな筋立てってわけだ。だから、雰囲気は、どうしても『L.A.コンフィデンシャル』に似てくるし、ちょっと前の時代のシカゴが舞台になってる『アンタッチャブル』ともよく似てる。
ただ、どういうわけか、暴力は過剰なんだけど、ケレン味が利いてるようで利いてないって感じは否めない。
山椒のような男ショーン・ペンはさすがにうまいけれども、もうすこしでかくて堂々としていた方が、コーエンらしい。小粒でぴりりと辛い老練な刑事の役はなかったんだろうか?ともおもうけど『アンタッチャブル』でのショーン・コネリー的な立場の刑事は、円熟味の出てきたロバート・パトリックが上手に演じてたしね。
「次の一瞬を狙って撃つんだ」
空き缶を撃ってるときにいう台詞も、最後にほどよく利いてたし。
難しいところだ。