☆ カレンダー・ガールズ (2004年 イギリス 108分)
原題 Calendar Girls
staff 監督/ナイジェル・コール 脚本/ジュリエット・トウィディ
撮影/アシュレイ・ロウ 美術/マーティン・チャイルズ 音楽/パトリック・ドイル
cast ヘレン・ミレン ペネロープ・ウィルトン シーリア・イムリー リンダ・バセット
☆1999年、カレンダー発売
偶然にも、ぼくはこのニュースをテレビで見た。
イギリスでおばあちゃんたちが、
白血病の研究に寄付するため、
自分たちのヌードでカレンダーを作り、
しかも、それがすごく売れてるっていうニュースだった。
初刷り500部が30万部になったっていうんだから、たいしたものだ。
ただ、そのときは、
「すごいこと考えるな~」
と素朴におもったけど、
そのカレンダーを見てみたいとは、あんまりおもわなかった。
ましてや、買おうなんていう衝動はいっさい起きなかった。
ぼくは慈善活動には向いていないらしい。
ま、それは性格上、仕方のないことで、そんなことはいい。
実際に、45~65歳の女性のヌード・カレンダーを発案したのは、
ヨークシャー在住のトリシア・スチュワートとアンジェラ・ベイカーという婦人らしい。
彼女らを演じるのが、ヘレン・ミレンたち芸達者なご婦人方なんだけど、
徹底して実物のカレンダーに似せようとしたらしい。
さすがに女優さんだけあって肌は綺麗だし、
スタイルも、多少くずれてきてはいるけど、やっぱり綺麗だ。
というより、彼女らが人生を踏み外しそうになる瞬間も含めて、
単なるコメディにしていなくて、
人生の岐路に立った女性の生き方に迫っているのが脚本の上手いところだ。
イギリスっていう国は、
どうしても紳士と淑女の印象があって、どちらかといえば堅苦しそうなんだけど、
快進撃を続けているコメディを見たり、
この映画の元になってる実話を知ったりすると、
「いやほんと、余裕に満ちたセンスってのはこんなことをいうんだろな~」
とかって、おもっちゃうんだよね。