歴史的勝利が二回も起こった。サッカーW杯の日本ースペイン戦を珍しく、寝坊して、後半から観戦した。すると、すぐに、堂安がすごいシュートを決め、その3分後にも、奇跡のパスをボレーキックで、田中が決めた。なにがなんだかわからなかったが、もしかしたらという期待と祈りが高まり、ちむどんどんであった。ドイツ、スペインに勝ったことが、今日一日をこんなにも幸せにしてくれた。ありがたいものだ。
サッカーワールドカップで、日本がドイツに逆転劇で歴史的な勝利を挙げた。俄かファンの自分としても、あまり期待せずに、眠い目をこすり、パソコンをしながら見ていた。予想どうり、前半はドイツに攻撃されっぱなし。シュートもできない状態で、守り一辺倒であった。しかし、後半は攻撃型の作戦に出ると、積極的なFWが相次いでゴール。見事な監督采配であり、作戦を行動に移した選手一丸性の大切さが証明された。サッカーの醍醐味を初めて味わった。
プロボクシング世界ライトフライ級王座統一戦が11月1日にさいたまスーパーアリーナで行われ、WBC同級王者・寺地拳四朗(お隣の町城陽市出身)がWBA同級王者・京口紘人を7回TKOで破り王座統一に成功した。それにしても、拳四朗の冷静な深い読みのパンチにびっくり。セコンドの的確な指示を守り、ここぞというチャンスを狙ったレベルの高いボクシングに大拍手を送りたい。まさか、ここまで登ってくるとは思わなかった。あどけない表情で戦うごとに実力をつけ、少し至らぬこともあったが、心を新たに頑張ってきた寺地にまた少年のような笑顔と自信がよみがえった闘いであった。
世界ミドル級王座統一戦で、村田諒太選手が最強40歳のゴロフキンに9回TKOで負けた。ボクシングファン注目の一戦でありながら、地上波、BSではなく、Amazon Primeが独占放映。18時からの放映は、前の試合が3試合もあり、21時から。重量級にふさわしい凄みのある闘いで、村田優勢と思っていたが、見ていた以上に手数の多いジャブ、自由自在のフックにダメージを受けていたようだ。ダウンして、茫然とした姿にタオルが投げられた。村田君は、自宅近くの南京都高校時代から注目の選手だったので、良く知っている。高校5冠、オリンピック金メダリスト、世界チャンピオン、真のアスリートに素晴らしい言動、やや荒れていた少年から立派な人物に育てた武元先生の指導が頭に浮かぶ。失意の敗戦から、これからどのような行動・生き方をするのかを注目したい。
楽しみにしていた、カーリング女子決勝戦は、不本意な結果となった。日本チームは、試合前から笑顔が消え、難しいこわばった表情でゲームが進む一方、英国チームは普段の実力を発揮、平昌大会の3位決定戦で、日本に屈辱の敗退をきっしたリベンジを果たした。スキップの正確なショット、他の選手の力強いショットが日本の弱弱しいプレーを圧倒。途中ギブアップといった、最も悔いの残る残念な銀メダルとなった。ここ2年不調が続き、日本代表にも赤信号であったロコ・ソラーレがまさかのオリンピック準決勝勝利で、選手はもとより関係者、日本中の人々が欲が出てしまったみたいであった。よくやったね。お疲れさまでした。何しろ、世界の2位ですもの。
オリンピックで金メダルを獲得するのは、相当難しいものなんですね。特に、冬のオリンピックというのは、昔はよく滑って転倒する場面を見てきました。今回もほとんど見ることはなかったのですが、昨夜のスピードスケート女子団体追い抜き、あと60mで金メダルというところで、高木菜那さんが転倒、誠に残念でした。本人の悔しさ無念さ申し訳なさは、あの号泣姿で十分感じられました。四年間、全てをかけていたアスリートが思いもかけない神のいたずらに「あっ」と大声を出し、すぐになぜという気持ちが続きました。喜ぶカナダチーム、泣き続ける日本チーム、何があるのかわからない、オリンピックの勝負は、スポーツの楽しさ喜びとともに、最上級の厳しさが心に深く刻み込まれました。その後、よくやった、よくやった、お疲れさまと心の中で言い続けました。
北京オリンピック男子フィギュアスケートのフリーをTV観戦。米国ネイチャンが圧勝。鍵山2位、宇野3位、羽生4位と、よくやってと拍手を送りたい。それぞれがこの4年間、目標を持ち、練習に練習を重ね、苦しみながらよく戦ったと思う。米国の優勝者は、4年前の屈辱を晴らし、素晴らしかった。羽生は世界初4回転半に挑み、着地を失敗したが認定された。それぞれが清々しい表情で戦いを終えたことが大変良かった。
かつては、平和の祭典といわれたオリンピックも、北京開催は、コロナ禍に加えて、世界の大国の政治対立で、盛り上がりに乏しい大会になっている。関係者だけの観客、TV観戦も米国では開会式が半数、日本でも視聴する人々が減少。相変わらず、実況中継アナウンサーの勉強不足でより興味を低下させる要因にもなっている。そういう中、アスリート選手が、一所懸命に戦っている姿を見ると何をか感じるものがある。昨夜の高梨沙羅さんのスーツの規定違反失格は本当に驚き、沙羅ちゃんが号泣し歩けない姿が、頭に焼き付いている。高地極寒での体の調整の難しさを今朝の新聞を見てわかった。世界を60回超制覇した天才少女の沙羅ちゃんがオリンピックでは不運の連続。それでも、最後のジャンプは日本国民が後世に褒め讃え語り継がれる歴史的なジャンパーであった。
休み明け新聞休刊日の朝、気になっていた、米男子プロゴルフツアー『マスターズ』をテレビ観戦。6打差で、松山英樹がトップ。このまま進んでくれと祈りながらも、12番から悪魔が忍び寄り、猛追する選手たちとの精神力の戦い。相手もミス、松山も、池ポチャなどがあったが、最後は、オーガスタの女神が勝利をもたらした。解説者も、アナウンサーも涙声。勿論本人も涙を浮かべ、日本の人たちも喜んでくれるとインタビューに答えていた。セレモニースピーチで、この喜びや感激をもっと素直な言葉にしてほしかったが、逞しい体つきとは違う「昔のはにかみ屋日本人」が表れていた。それにしても、勝利のプレッシャーであれほどのコチコチプレーになるのかを目の当たりにみた、如何に、平常心というものが大切かということをあらためて知った。
今日から、大相撲春場所が始まった。観客の入場がないために、場内放送、呼び出しや行司、お相撲さんの気合声が場内に響きわたり、中々新鮮さを感じる。TVカメラも会場や土俵の広さ映し出し、それなりに工夫をしている。一方、プロ野球のほうは、今一つ無観客試合に対する工夫が見当たらない。草野球を見ているようだ。