2025年は、昭和100年。昭和30年代の衣食住が不十分であったけれども、人々が懸命に働き、隣近所ともお互いに助け合い、わずかな楽しみを喜びに素直に変えてきたあの時が懐かしい。久しぶりに故郷に帰り、自分が育った当時とは市内も建物や道路も大いに変わったけれども、以前からそこに住む人たちには、何か満たされたものがあるようである。それは、人間としてもっとも大切な人と人とのこころの交流ではないかとあらためて感じる。現在の世界情勢や日本を取り巻く大きな課題を考えると、人々の信頼信用関係を築き、相手を思いやる心とこころをつなぐことが本来の穏やかな人間社会を作っていくのであろう。