阪神―巨人戦は、阪神の負け越しで、一時は、8ゲーム差あったが、1.5ゲーム差に縮まった。どれだけ、大差をつけていても、いつも不安いっぱいなのが、タイガースファンである。3連戦を見ていて感じたのは、65年間痛感、失望してきた内容そのものであった。重要な試合に勝てない、チャンスとピンチに結果を出せない、スポーツ精神力の弱さがこの球団の恥ずべき魅力(負ければ負けれ程、甲子園に通うファン)になっている。バットに当たらない佐藤、ロハスの自信喪失は、見た目によくわかるが、初回の近本、糸原の選球せずに、何でも打とうとすることが、野球勘、勝負勘のなさを代表し、淡白な試合につながったと言える。投手も最も重要な勝負球は、2戦目大量点につながった初回ウィラーへの外角高めを投げた新人、3戦目の決勝打になった大城への外角の打ちやすい球に投げてしまうエース西、まさに、ここが一番重要な場面で巨人の集中力に圧倒される。高橋、坂本の巨人選手の柔らかさ、落ち着きとは対象に、がちがちになった大山、近本、糸原、そして何より適切に指導徹底が行き届かない首脳陣であったと言える。練習で鍛える野球技術論ではなく、これからも阪神の最重要テーマは、スポーツ精神論である。藤浪は、野球精神を鍛え直さないとこのまま終わってしまうであろう。