オリンピックがスポーツの祭典とはいえ、勝利にこだわるのは、当然のこと。勝利のうれし涙、敗北に号泣する選手を今回も多数見た。そういう中、日本の女子中長距離代表の田中希美選手のアスリートとしてのクレバーで人間的な生き方に、地元同志社大学の学生であるとはいえ、数年前から気にし、期待してきた。5000mは予選で敗北、1500mは準決勝に挑むこととなり、レース後の、非常に冷静な戦いぶりの説明に誠実さと賢明さ、父親であるコーチの教えをもとに、自らの強い思い持った素晴らしい選手人間であるとを確信した。競技大会の合間に気分転換にオンラインで勉強し、他の大学講座も受講し、既に、単位をすべて取得したという。スポーツ選手だけでなく、人間としての在り方を学ぶ姿に大きな拍手で讃えたい。京田辺トラックで、田中選手の勇姿を見たいものである。