地球温暖化を促進する、温室効果ガスの筆頭である二酸化炭素(CO2)。もし二酸化炭素が地球上になかったら、太陽からの熱エネルギーが放射され、地表温度は、-18℃で人類は生存できない。大気として、CO2が覆いかぶさるからこそ、地球を15℃ぐらいに温かく守ってくれている。今日の世界的な地球環境の問題は、まさに自分勝手な国家人類が創り出した悪行なのである。そんなことを思っていたら、今年のノーベル物理学賞に、真鍋淑郎氏が決まったというニュースが飛び込んできた。非常に多数の価値ある有益な意義があり、コロナ禍の暮らしに夢と希望をもたらすものであると敬服の至りである。東大大学院を出ても国内で就職口がなく、アメリカで研究の職に、苦手なプログラミングに挑戦し、気候変動モデルを開発、コンピュータシミュレーションで長期予測を可能ならしめた草分け。研究以外のことは、全て奥様任せ。好奇心が俗世間の雑念に打ち勝ち、50年後に、偉大なる成果に結びついた。政治に責任を持つ政策決定者がこの国を如何に進歩発展させるかにかかっている。教育・研究、文化・芸術にも世界の人類を支える継続的投資を忘れてはならない。