世の中が閉塞感に包まれている。社会基盤の重要な経済において、日本が「ジャパンアズ ナンバー1」と叫ばれた40年前のかけらもなく、政治経済外交教育すべてで、見劣りする時代を生きている。なぜこうなったのかと思い起こすと、個人も国家も、目先の利益にとらわれすぎて、中長期的な視点での物事の判断、見定め、行動ができなかったのではないかと思う。戦後の復旧は、生きるための優先度の高い、食・衣・住をまず満たし、さらに留まることなく真摯な国民の努力で、世界において奇跡の発展をもたらしたのである。しかしながら、まじめにこつこつと勤勉に働き、自分たちだけが利益を上げるだけでは、世界中から非難の声が上がるのである。その時に、グローバルの視点で民族・人種・国家や出来事を知り判断するこころが大切であることを政治経済外交面で教育されておれば、現在のような結果にはならなかったであろう。物事には、変化の兆しを読み取って、判断するタイミングがあり、それを逸すると、取り返しのつかない大きな損失となるのである。もうこりた(忘己利他)の心が、また浮かぶ。