アメリカの懐の深さ

アメリカに長く行っていた日本が人「アメリカは懐が深い」と言うのを何人かの人に聞いたことがある。
今日向こうのテレビ製作の番組紹介でクリントン時代のゴア元副大統領を取り上げて1時間近く放映していた。
彼は、温暖化による地球の危機をまじめに訴えていた。「ここ10年以内にアメリカが、このことを真正面から取り上げないと、地球は取り返しのつかないことになるだろう」とその一点を資料をもとに訴えていた。「大統領になっては?」と記者が水を向けると
その気は全くないらしく「政治は懐かしいが自分には合わない。人類最大の課題になるための仕事が必要。自分は地球環境について映画や著述に励むことだ。」
ゴア氏は前々回の大統領選挙で票数は現大統領を上回ったそうだ。
京都議定書(京都の環境サミットにはゴア氏は周囲の反対を押し切った参加したそうだ。アメリカは批准しなかったが彼は議定書を高く評価していた)を批准せず、イラク戦争を開始した時点でブッシュの支持率は確か80パーセントを超えていた。一方(大統領選挙当時はどうかわ分らないが)今は実績とともに「地球の危機を救え」と言うゴア氏に民主党内でもかなり期待が寄せられているようだった。これがアメリカの懐の深さかと、改めて感心した。ゴア氏でなくてもいいから、選挙戦略でなく本気で地球の危機を考える人がアメリカ大統領になってくれればいいいと思う。アメリカには期待される人がいるだけでも羨ましい。
日本では構造改革や格差や靖国等国内のことが云々されても、地球の危機を口にする人はいないし、時に言葉の端に出す人がいても政策の飾りにしかなっていない。2周遅れの感じがする。
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